(株)アコーディア・ゴルフ(以下AG社)と(株)スカイウエイカントリー倶楽部から、2015年4月22日付けにて会員へ送られて来た挨拶状は、今後の両社方針が明確にされております。まずAG社は、11点に及ぶ運営に関する基本的方針案を、提示しております。その中でも特徴的な内容を列記するならば、下記に集約されるだろうと思います。
- 1日最大45組180名程度を上限に受け入れ。
- 会員への追加金の徴収無。
- 年会費、その他会員利用料金は、当面の間現行水準維持。
- 「アコーディア」ブランドは使用しない。
次に会社側の代表取締役社長・坂本巌氏からの書面で特に目を引くのは、スポンサー提供資金を原資として、会員へは債権額の40%を超える弁済が可能である、としている事です。この点は書面でも極太の書き方で、最大に強調されていました。
この度の闘いは、AG社と会社役員グループ派に対して、会員主体の自主再建派と言う構図に成ろうかと思われますが、その帰趨を制するのは、やはり何と言っても過半数以上の会員をまとめ上げた派だ、と言わねば成りません。4月4日の会社説明会に続き、間髪入れずにこの様な挨拶状を送付してきたAG社+会社役員グループは、自主再建派の反対行動も当然念頭に置いており、高い弁済率を会員へ提示する事で、いち早く対抗手段を講じた、と見るのが妥当ではないかと思われます。
当該ゴルフ場の負債総額は約53億5,500万円ですから、その40%と成ると21億4,200万円と成り、会員預託金のみを抽出し割り出した場合21億1,680万円です。この金額を単純に正会員と平日会員を合わせた848名で計算すると、一人平均250万円と言う事に成ります。
21億と言う金額は、ここ数年に売買されたゴルフ場の平均金額を大幅に上回っているものの、当該ゴルフ場の客観的に置かれた好条件などを考慮した場合、はたして買収金額として高いのかは、はなはだ疑問では有ります。なぜならばほとんど借地が無いと言われる28万坪の土地に関し、一部では坪3万円で計算し84億円とはじき出している資料もあるからです。
いずれにしてもこの度のAG社+会社役員グループが提示してきた案には、当然動揺する会員も出て来るであろう事は想定されますが、自主再建派による次の一手が待たれるところです。
群馬県のパルコール嬬恋ゴルフコースを経営するベリーズベイホテル(株)グループは、2015年2月17日同ゴルフ場を関西の(株)マックアースへ譲渡したとの事です。これは一季出版(株)が発行するゴルフ特信(第5798号)で、報じているものです。
新経営者は、既に2012年5月に長野県の志賀高原カントリークラブを取得しており、この度の取得で4コース目と成りました。
2015年6月からの開業を目標に、運営は川田太三氏の(株)ティアンドケイへ委託するとの事ですが、ゴルフ場名に関しては既に(北軽井沢嬬恋ゴルフコース)へと変更済みです。
全国的に進む年次会員、例えば関東圏に於いては茨城県の猿島カントリー倶楽部、千葉県のスカイウエイカントリークラブ、レイクウッド大多喜カントリークラブなどが上げられますが、これは参考例として挙げたに過ぎず、この取り組みは静かに広く進んでいるものと思われます。
この度この年次会員を、茨城県の猿島カントリー倶楽部に絞って、見てみたいと思います。同ゴルフ場ではこの年次会員を、「ワンイヤーパートナーズ」と呼称しております。単純に直訳してもお解りの通り、年間の友、或いは協力者とでも表現すれば宜しいのでしょうか。ワンイヤーパートナーズとは。
- 年間費用は3万円+消費税。
- 1年間とは4月から翌年3月まで。
- エントリー可能日は全日、但し土、日、祝は1人予約不可。
- 競技は平日にAクラスとBクラス。
- JGAオフィシャルハンディキャップを登録料1,620円にて取得可。
- プレー料金は正規会員より高く、ビジターよりは安い。
- 2014年度終了時で約950名の会員が在籍。
上記猿島カントリー倶楽部の場合を見てみましたが、料金以外は正規の会員と大きな差異を感じられ無いと言うのが、率直なところではないでしょうか。本来年次会員とは、ゴルフ場にとって集客の為の副次的補完要員と言う位置づけに過ぎない訳ですから、あえて苦言を申し上げるならば、土曜日、日曜日、祝日のエントリーに関しては、一切不可として頂かない事には、正規会員との差別化が無く成ってしまうと言わざるを得ません。
この様なプランを提出して来るゴルフ場サイドの潜在的意識には、これぐらいのサービスを施さないと年次会員を集められない、と言うものが有るのではないでしょうか。年次会員を否定するものでは有りませんが、正規会員との差別化無くして倶楽部の質は維持出来ないのでは無いでしょうか。
千葉県の立野クラシック・ゴルフ倶楽部では、2015年4月21日から同年8月31日までの約4ヶ月間、下記対象案件の名義書換料を無料にして対応する事を、2015年4月20日に関東ゴルフ会員権取引業協同組合へ連絡して来ました。
☆ 会員権の名義書換料無料案件
・個人・法人記名者の三親等以内の親族が、新規に入会する場合(通常、税別100万円)
・個人・法人記名者が、三親等以内の親族へ自らの会員権を書換る場合(通常、税別50万円)
・法人会員記名者が、三親等以内の親族へ記名者変更する場合(通常、税別30万円)
・法人会員が、新たに会員権を買い増しする場合(通常、税別100万円)
2015年4月21日時点で売却情報が、最安値350万円を最先頭に3件有る様です。それほど売り情報が多く無い状況です。この度のキャンペーンは、より多く会員権の名義書換が、促進される事を意図してのものだと理解出来ます。願わくばもう少し期間を長く設けて欲しかった、と言えるのではないでしょうか。
一季出版(株)が発行するゴルフ特信第5793号は、バブル経済の崩壊から今日まで、つまり1991年から2015年3月までに法的整理をしたゴルフ場経営会社と、そのゴルフコース数を明らかにしております。 民事再生法、和議、会社更生法、特別清算、破産などの法的整理をした企業は743件、そしてその傘下に在ったゴルフコース数は922にのぼるとしております。
一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会は、利用税を納めているゴルフ場数を、2013年時点で2,385コースとしており、この数を基準にするならば約4割にのぼるコースが、法的整理をした事に成ります。法的整理を促した主な要因は、まず会員の預託金償還問題で有り、次に売り上げ減少問題としております。
振り返るならば2001年57件、2002年98件、2003年80件、2004年82件、2005年71件、2006年52件、2007年41件を数え、この7年間がピークだったと言えます。
そして近年沈静化しつつあった倒産劇も、2015年今年に入り3ヶ月間で9件を数える様相です。単純にお金が無いから倒産する訳ですが、しかしながら法的整理をする事は一大事業であり、その為の資金が枯渇していたのでは、したくても出来ないのが現実です。
潜在的予備軍が表面化してきた訳ですが、出来なかったものが出来る様に成って来た、とも言えるのではないでしょうか。若干勢いを増したかに見える倒産劇は、見かたによっては経済の好循環過程に入りつつある事を、示唆している様にも思えます。
茨城県の内原カントリー倶楽部はPGMグループ入りする事が、2015年4月16日明らかに成りました。これはPGMホールディングス(株)が広報を通じて発表したもので有り、ゴルフ場経営会社からのコメントは皆無です。同広報に依れば、2015年3月19日に同ゴルフ場経営会社である(株)内原カントリー倶楽部(代表取締役・大高道夫)と、その全株式取得契約をPGMホールディングス(株)の連結子会社であるパシフィックゴルフプロパティーズ(株)が、締結したとの事です。
譲渡日は2015年5月15日です。
当倶楽部は会員制であり700名弱の既存会員に付いて、譲渡後もそのプレー権などは承継されるものと思われます。尚、譲渡価格と株式所有者情報は、譲渡者より同意を得られていない為に、開示出来ないとしております。又、情報開示が1ヶ月以上にも渡り遅れた事も、相手先との関係からだとしております。しかしながら経営成績は若干開示されており、その情報に依れば、
- 平成24年3月期(2012年) 売上高278百万円_営業利益▲7百万円
- 平成25年3月期(2013年) 売上高298百万円_営業利益 0百万円
- 平成26年3月期(2014年) 売上高337百万円_営業利益 11百万円
と言う内容です。
上記内容から来場者数を割り出してみると、例えば客単価1万円と仮定した場合、2012年27,800人、2013年29,800人、2014年33,700人と言う事に成ります。多くのゴルフ場が年間来場者数4万人を目標にしている中で、遥かに及ばない内容であり、なぜなのかの理由はともかくも、経営交代したならばこの数字は過去のものとして、陳腐化されていくものと思われます。
当ゴルフ場の素材は素晴らしく、まるで眠れる宝石の様です。磨けば磨くほど光輝く様に思えます。聞こえて来るようです、PGMグループの笑い声が。
2015年3月31日東京地裁へ民事再生法の適用を申請した千葉県の(株)スカイウエイカントリー倶楽部は、4月6日に同地裁より再生手続き開始決定が出ました。これは(株)アコーディア・ゴルフをスポンサーとした、プレパッケージ型の内容です。
この度の経営会社役員による会員・債権者を無視した一方的な、身勝手な民事再生手続きに対して、会員・債権者の怒りは反対運動として多くの同志を結集させました。2015年4月17日140名にのぼる会員・債権者は、東京都千代田区一ツ橋の日本教育会館へ結集し、「スカイウエイカントリー倶楽部の再建を考える会」を設立したのです。
世話人会代表へ選出された会員の平井満氏は、(本日、ここに集まられた皆さんが世話人です。スカイウエイを自らの手に取り戻すまで、がんばりましょう!)と檄を発し、会場からは惜しみない拍手の嵐が湧き上りました。
ここに闘いの火ぶたが切って下ろされたのです。
この戦いを支援する弁護士軍団は、清水直、御山義明、満田繁和、萩谷麻衣子各氏の他4名、合計8名で構成されすぐさま法的対抗手段を講じて行くとしております。当然それは会社更生手続きをもって闘うとしており、弁護士軍団の多くは既に千葉県の浜野ゴルフクラブの再建に於いて、その実力を発揮済みであり、理不尽なこの度の民事再生手続きに対して清水直弁護士は(会員・債権者に勝算有り)とたからかに宣言したのです。
会場には浜野ゴルフクラブでの苦しい闘いを克ち取った清藤氏も駆けつけ、応援のメッセージは会場を埋め尽くした会員・債権者を、鼓舞する内容と成りました。
質疑応答の時間では、質問の一つに年会費支払の件が有りました。当該クラブの年会費は、4月から翌年3月までを1年間としており、既に2015年4月分からの年会費が新たに発生しているのですが、弁護士曰く(支払わずに静観しましょう。未納状態で不利益は無いですよ。)との事でした。これも闘いの一戦法との事です。
この設立集会を取材させて頂き感じた事は、(この闘いは勝てる)と言う確信に満ちたものです。熱き中にも皆さんが発っする穏やかな口調での語りを聞いて、闘いを継続出来ると感じたのです。激高する方は皆無でした。感情に流されていない事が、最大の勝利へ導く要因で有ると観て取れたのです。尚、会員の方々の連絡先は、下記との事です。
- 清水直法律事務所
- 〒104-0028
- 東京都中央区八重洲2-2-12 八重洲2・2ビル 5Fから6F
- TEL 03-5202-0585
福岡県福岡市の福岡カンツリー倶楽部を舞台にして、2015年4月14日から15日の二日間にかけて戦われたステップ・アップ・ツアー(ラシンク・ニンジニア / RKBレディース)に於いて、アマチュアの新垣比菜(興南高2年)さんが初出場初優勝を達成致しました。アマチュアがステップ・アップ・ツアーで優勝するのは、2010年の高橋恵さん、2014年の堀琴音さんに続き、新垣さんで3人目と成りました。
プロとアマ108名が参加して戦われた本大会初日に、新垣さんは1アンダー単独1位と成り、最終日は1オーバーとするもののトータルイーブンにて初優勝を遂げたのです。トップと4打差二位タイには、吉野茜、柏原明日架の2選手が入り、5月15日から開催されるレギュラーツアー・(ほけんの窓口レディース)への出場権を獲得しました。
優勝した新垣さんは、次の様なコメントを残しております。点線内はコメントの一部です。
風が強くて難しかった。 ショットはブレてたけど、パットが入ってくれてよかった。 ハーフの時にボードを見て(2打差で)やばいなって焦ったけど、インの方が難しいってわかっていたので、みんなも伸ばすのは難しいかなと思っていたし、我慢しとけば大丈夫かなって思った。 「(株)エムシーピーアール/弘重氏より日本ゴルフジャーナリスト協会へ送られてきた記事より抜粋」
ツアー最終日は新垣さんのお母さんの誕生日でもあり、大きな喜びの一日に成った事と思います。
新垣さんは並み居るプロを押しのけて初優勝を飾った事に成りますが、プロが弱かったのでは無く、アマチュアのレベルがアップしており、全国至る所に新垣さんの様な才能を忍ばせた人材が、芽を出してきていると言えるのでは無いかと思われます。
ここに男子をしのぐ女子の人気の高さが、潜んでいる様に思われるのです。注目株である人材が、また一人出て来ました。
ゴルフ場チェーン展開するオリムピックグループは、2015年4月6日官報に於いて、傘下コースの企業再編を明らかにしました。対象コースは、栃木県の2コースです。先ず1コース目は、官報で足利ゴルフコースとしておりますが、通常ゴルフ業界ではオリムピックスタッフ足利ゴルフコースと言われているコースの件です。
当該コースに対して(株)オー・エス・エーは、吸収分割により経営会社であるオリムピック開発(株)より事業に関する権利義務を承継する、としております。
- 株式会社 オー・エス・エー
- 東京都千代田区神田松永町18番地1
- 代表取締役 浅井瑛夫
- 資本金 300万円
2コース目は、同じく官報で都賀ゴルフコースと表記されておりますが、一般的にオリムピックスタッフ都賀ゴルフコースと言われているコースの件です。当該コースを経営しているオリムピックスタッフ(株)より、(株)オー・エス・ティは吸収分割により、そのゴルフ事業に関する権利義務を承継する、としております。
- 株式会社 オー・エス・ティ
- 東京都豊島区西池袋四丁目21番2号
- 代表取締役 浅井瑛夫
- 資本金 300万円
官報の内容から推察出来る事は、単に運営会社が代わりますよ的なものでは無く、新たに経営会社が交代します、それも公示公告が終了する5月の連休明けからですよ、と素直に読めば読みとれるものだと言えます。
既存の2法人へゴルフ場事業を移動させた訳ですから、その真なる目的は何で在ったのか、モヤモヤ感はぬぐえないのですが、いずれ時間の経過と共に見えて来る時が有るのかも知れません。
PGMグループホールディングス(株)のゴルフ場運営子会社であるパシフィックゴルフマネージメント(株)は、2005年2月より千葉県の山武グリーンカントリー倶楽部を運営してきておりましたが、2015年2月28日をもって終了した事を、2015年4月7日同社のWEBサイトで明らかにしました。
これはパシフィックゴルフマネージメント(株)とゴルフ場の経営会社である(株)山武グリーンカントリー倶楽部による10年契約満了に伴うもので有り、当初から想定内の事柄で有ったと言えます。PGMグループによれば3月1日より31日までの1ヶ月間は、引き継ぎ業務に当てたとの事です。
今後同ゴルフ場は、自力で運営して行く事に成りました。今までの様にPGMグループの総合力へ依存して行く事は出来ない訳ですから、一層なる自助努力が求められるものと思われます。