『僕は2025トヨタジュニアゴルフワールドカップでビッグスター』になる。この様に記者会見で開口一番、壮大な思いを語ってくれたのは、勇志国際高等学校1年の長﨑大星(ながさき たいせい)君でした。
梅雨空を吹き飛ばす様、会場は大きな笑いに包まれ、あどけない15歳の顔からは想像出来ない長﨑君の発言は、単なるビッグマウスとは言えない過去の実績をひっさげてのものであり、頼もしさを大いに感じさてくれました。
今年日本男子の代表者は、長﨑大星君の他、大星君の兄である日章学園高等学校3年の長﨑煌心(ながさき こうしん)君と福井工業大学附属福井高等学校2年の松山茉生(まつやま まお)君です。
女子はこの6月10日都内会場の会見に出席出来なかったものの、ビデオレターで思いを語ってくれており、それは大阪桐蔭高等学校2年の岩永杏奈(いわなが あんな)さん、共立女子第2高等学校3年の新地真美夏(しんち まみか)さん、ルネサンス高等学校3年の長澤愛羅(ながさわ あいら)さんでした。
昨年の2024年大会は、男子が韓国、女子がアメリカとそれぞれ優勝し、日本は男女ともに3位でした。会場は愛知県豊田市の中京ゴルフ倶楽部石野コースになりますが、男子は12チーム、女子は9チームが団体戦を戦うのですが、その号砲は6月23日(火)になります。日本のみならず世界のゴルフ界を将来背負うだろう、と思われる選手たちの胎動が此処に有ります。
静岡県の朝霧ジャンボリーゴルフクラブでは、2025年5月より正会員の新規募集を開始したとして、同クラブWEBサイトで明らかにしています。その概要は下記の通りです。
■ 募集金額 443万円(預託金300万円+入会金143万円税込)
■ 募集口数 100口(個人70口、法人30口)
■ 入会条件 1、原則として日本国籍を有する者
■ 入会条件 2、暴力団、反社団体の構成員及び関係者で無い事
■ 入会条件 3、正会員2名の推薦要
現在当該クラブの会員数は正会員587名、平日会員108名が在籍していますが、27ホールコースとしては如何にもこじんまりとした陣容になっています。クラブ活性化の為には、正会員が1200~1300名ほど在籍していても何ら不思議では有りませんし、またそうして行く必要が有るのでは無いでしょうか。
会員数減少の大きな要因は、会員の高齢化に伴う預託金返還による自然退会です。数年前がピークでしたが、多くの会員の預託金返還請求へ、当該クラブが適切に対応した結果でした。しかしながら会員競技などを充実させて行く為には、会員数を増加させていく事は現在必須業務になっています。
なお今回募集業務の総代理店となっている株式会社昭和ゴルフサービス(代表取締役:高橋郁雄)によれば、滑り出しは順調とのこと。
一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会(NGK)は、2025年5月29日都内会場にて第13回定時総会を開催し、2024年4月1日から2025年3月31日までの事業報告を行うと共に、新たな理事・監事選任を行いました。
今回新たに理事3名が選任されましたが、理事長についても2期4年を務めた高桑耐氏に代わり、手塚寛氏が新たな理事長へ就任する事になりました。手塚氏は体調不良を理由に、理事長職を高桑氏へ交代したという経緯がある訳ですが、完全回復とは至らない中で再登板へかける意気込みを伺う事が出来ました。
手塚氏は開口一番「やり残した事が多い」との思いが強くなった、この点が再度理事長就任への動機としています。人材確保やDX化などなど課題は山積しており、重要性を鑑み可能性のある分野から、一つ一つ手掛けて行きたいとしています。
ゴルフ業界は全ての団体が、一方向を向いて進むというのが難しい様に思えるものの、ことゴルフ場に関して言えば固定費削減と言う課題は共通しており、先駆けて情報発信して行きたいとしています。またこれまで当協会が培って来た外国人材の確保については、今年量的拡大を図っていくとのこと。
完全なる体調とは言えない中、手塚理事長に笑顔が戻って来ており、今後の活躍に期待がかかります。
『第22回ネイバーズトロフィーチーム選手権』は最終日の2025年5月30日、韓国チームの優勝で幕を閉じました。各チームのスコアと順位は、下記の通りです。
pos. | Men`s TEAM | Total Gross | R1 | R2 | R3 | Total |
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1 | 韓国 | -38 | 201 | 198 | 211 | 610 |
2 | 日本 | -27 | 212 | 202 | 207 | 621 |
3 | 台湾 | +43 | 234 | 227 | 230 | 691 |
pos. | Women`s TEAM | Total Gross | R1 | R2 | R3 | Total |
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1 | 韓国 | -3 | 216 | 220 | 209 | 645 |
2 | 日本 | +4 | 220 | 217 | 215 | 652 |
3 | 台湾 | +17 | 223 | 222 | 220 | 665 |
男女共に韓国チームの優勝と成りました。男子チームの中で3位となった長﨑大星さんは、試合を振り返り次の様に語っています。傍線内は、コメントを一部抜粋したものです。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
韓国選手のショット力、ティショットの安定性とかを自分と比べると、全然ついてけなくて、・ ・ ・ ・ ・ 。日本の選手とだけ毎回回ってると、だいたい偏ってきて自分と似たようなプレーをするんですけど、自分にない目線だったりコース戦略とかもしっかりして来るので、そこが参考になる━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
また女子2位となった藤本愛菜さんのコメントは、下記傍線内ですが、このコメントも一部抜粋しています。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この試合で仲の良いSoomin Oh(韓国)と会えて嬉しかった。今後はプロテストに合格することを目標に頑張っていきたいです。
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2025年5月28日(水)の本日より30日までの3日間、鳥取県西伯郡の大山ゴルフクラブを舞台に、2025年度第22回『ネーバーズトロフィーチーム選手権』が開催されます。
この大会は、日本、韓国、台湾の3ヶ国による男女別々のチーム戦になりますが、日本からは下記の8選手が参戦します。なお試合は各日、男女それぞれの内3名のスコアを採用し、3日間の合計ストロークで順位が決定します。
■ 男子チーム
・佐藤快斗(さとう かいと)___東北福祉大学2年
・竹原佳吾(たけはら けいご)__早稲田大学4年
・長﨑大星(ながさき たいせい)_勇志国際高校1年
・松山茉生(まつやま まお)___福井工業大学附属福井高校2年
■ 女子チーム
・髙岸 鈴(たかぎし りん)___ネットの大学managara1年
・鳥居さくら(とりい さくら)__日本ウェルネススポーツ大学1年
・藤本愛菜(ふじもと あいな)__日本ウェルネススポーツ大学1年
・廣吉優梨菜(ひろよし ゆりな)_福岡第一高校1年
かつて3ヶ国は日本と韓国、日本と台湾と言う形で国際親善を目的に、国際競技を開催して来ましたが、アジア地域におけるゴルフの更なる発展を目的に、2001年より3ヶ国の国際公式競技として開催されてきたのが、当該大会の『ネイバーズトロフィーチーム選手権』です。3ヶ国が順番でホスト国となり、今年は日本です。
ちなみに日本男子は、2021年、2004年、2012年、2017年、2018年、2019年、2023年と7回、女子は2004年、2005年、2007年、2013年、2014年、2015年、2017年、2023年の8大会でそれぞれチーム優勝しています。なお2020年と2021年更に2022年はコロナの関係から、中止となっています。
2025年より本格的にUSLPGAツアーへ参戦している岩井姉妹ですが、5月25日(日)に妹の岩井千怜選手が、『メキシコ・リビエラマヤオープン』で初優勝を遂げました。
メキシコのエルカマレオンGCを舞台に戦われた試合ですが、岩井選手の4日間の順位とスコアは、1日目-4・首位タイ、2日目+2合計-2・10位タイ、3日目-4合計-6・2位タイ、4日目-6合計-12でした。2位のジェニー ベイ(米国)選手へ6打差をつけての、いわゆるぶっちぎりでの初優勝と成りました。
同選手は2024年12月に開催されたUSLPGA予選トーナメントにて21アンダーで2位に入り、2025年度の出場権を獲得していました。今年は日本人選手の活躍が目覚ましく、竹田麗央選手が3月に5戦目の『ブルーベイLPGA』で優勝、4月には西郷真央選手がシェブロン選手権で優勝しております。
今や日本人選手の誰が優勝しても、極端に驚きをもってニュースに接する事は無くなっており、それだけ日本人選手の技術向上と層が、国内外で厚くなって来たあらわれなのかも知れません。ちなみに今回の優勝賞金は、37万5000ドルです。
公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)は2018年から2025年までの8大会、スポンサーが付かない状態で公式戦『日本プロゴルフ選手権大会』を運営して来ました。
ですが遂に2026年より2028年までの3年間、センコーグループホールディングス株式会社(センコーGHD)が冠協賛社、タイトルスポンサーになることが明らかになりました。
PGA・明神会長は2025年に入り、様々な会見を通じスポンサーに関する件が進んでいるものの、契約・調印におよんでいない為、公表出来る状況では無いとして来ました。
この様な中、第92回目の同大会開催を明日に控えた5月21日(水)、開催コースとなった三甲ゴルフ倶楽部谷汲コースにて、PGA及びセンコーGHDそして開催コース3社による調印式と共に発表となりました。
開催コースはセンコーGHDのグループ会社であるエヌディーシー株式会社が経営する滋賀県の蒲生ゴルフ倶楽部になりますが、同ゴルフ場は此れまで下記の通り数々のトーナメント開催の実績が有ります。
■ 日本女子プロゴルフ選手権(1980年、1983年)
■ 宝インビテーショナルゴルフトーナメント((1985年~1993年)
■ ‘86日経カップ中村寅吉メモリアルトーナメント(1986年)
■ 第24回三菱自動車トーナメント(2000年)
東京証券取引所プライム市場上場のセンコーGHDでは、グループ会社194社、グループ従業員26,717名を擁し、ゴルフ部や柔道部更には剣道部や陸上競技部など様々な倶楽部活動を行っています。グループ全体の一体感を醸成し、グループブランディング向上の一環として、この度の「日本プロゴルフ選手権」を支援して行くとしています。
鹿沼化成工業株式会社の前社長・武山信良氏が、2025年2月23日にお亡くなりになり間も無く3ヶ月になろうとしています。
筆者は今をさる事5年前、武山氏から「ゴルフ場芝生 管理革命」と言うタイトルの本を頂き、鹿沼の工場を訪問したのがキッカケで、度々芝の育成に関するお話を伺っていました。
この度の武山前社長のご逝去、心よりお悔み申し上げます。
現在、同社はご子息の小堀泰治氏が、常務取締役から代表取締役へ就任し、前社長の遺志を継承しています。
振り返れば武山氏は、九大をご卒業後に古河電工へ入社し金属関係の仕事をされていたのですが、38歳時に独立されゴルフ業界へ足を踏み入れる事になったのです。異分野であるにも係わらず研究熱心な性格から、「完熟堆肥」が芝の育成に重要である事を見極め、以降その普及に尽力されて来ました。
最後にお声を聞いたのは、「沖縄で実験をしています」と言う時でした。享年87歳、合掌。
埼玉県の石坂ゴルフ倶楽部を経営する石坂ゴルフ倶楽部株式会社の新社長へ、2025年2月16日に竹中純一氏が就任いたしました。
同日開催された株主総会及び取締役会での決定ですが、森敏朗前社長(現顧問)の後任として常務取締役からの内部昇格人事でした。
同氏はさかのぼる事30年ほど前、当該ゴルフ場が開場する数ヶ月前にコース管理者として入社し、グリーンキーパーを経て取締役コース管理部長、その後常務取締役へ就任していました。
当該ゴルフ場経営会社は2002年7月9日、東京地裁へ法的整理を申請し、幾多の困難を乗り越え今日に至っていますが、竹中社長は当該ゴルフ場の誕生から今日までを、つぶさに見て来た生き証人でも有ります。森前社長が再建の道筋をつける過程で、後継者として構想に上がっていた人物の一人が、竹中社長なのだと思われますが、ある意味森前社長の秘蔵っ子とも言えます。
竹中社長は現在の課題を、1、キャディー確保策 2、キャンセル対策 3、酷暑対策などなど主だった点を挙げていますが、その他にも課題は山積しているとしています。特にキャディー確保策は困難を極めており、毎年三桁近い学校へ案内を出す中、今年は2名を新卒採用出来たとの事。
ますますマンパワーに頼れなくなっている環境下に於いても、会員及びゲストへのホスピタリティーを充実させていく重要性と共に、この目的達成の為にはデジタル化を取り入れ融合させて行く事が、ゴルフ場進化の分かれ道になると竹中社長は考えています。
将来へ向けた難しい分岐点にゴルフ場は置かれていると分析する竹中社長ですが、過去の成功体験に縛られず如何に新しいゴルフ場像を描けるのか、新社長の手腕に期待がかかります。
栃木県の大倉カントリー倶楽部では、2025年7月31日をもって閉鎖する事を、自社のWebサイトで5月8日に公表しました。
約600名の在籍会員へは、2025年3月頃より書面で閉場に関する案内をしていたとの事ですが、その大半は千葉県の大千葉カントリー倶楽部へ転籍するとしています。
跡地利用に関し現状では明らかにされておらず、また当該ゴルフ場関係者も知らされていないとしています。