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 PGA TOURは2025年1月に立ち上げる「PGA TOURスタジオ」より、米国以外の選手を対象に加工した映像や解説を、2025年3月13日に開幕するザ・プレーヤーズ選手権より配信するとして、2024年8月27日明らかにしました。

 このコンテンツは「ワールドフィード」と呼称され、ザ・プレーヤーズ選手権以降全ての大会で製作されます。その映像は米国外の報道機関やその視聴者専用に作成されるもので、ライブ放送では現地レポーターが出演したり、時には最大6台の専用カメラを設置し、米国外選手の活躍を紹介して行くことになります。

 PGA TOURでは此れまで約20年以上に渡り国外向け放送映像を提供して来ましたが、それは従来の米国版放送を補完する様な内容と役割でした。今後は数年間で、外国人選手の母国語での解説や映像を駆使したものにしていくとしており、来年はその第1歩になるとのことです。

PGA TOUR が2025年シーズンの日程を発表

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 PGA TOURは2024年8月14日に、来シーズンのツアー日程を発表しました。レギュラーシーズン36試合、プレーオフ3試合の合計39試合が全日程になりますが、これは2024年度と同様の試合数です。

 試合数は2024年と同数ですが、此れまで22試合目に開催されていたWells Fargo Cham.が無くなり、新たな大会として21試合目にTruist Cham.(トゥルーイスト)が入ります。新旧入れ替わりが1試合づつ有ります。
 PGA TOURによれば、新たなTruist Cham.は7年契約で開催コースはWells Fargo Cham.と同様の、ノースカロライナ州シャーロットにあるQuail Hollow Clubになります。 

 PGA TOURでは選手による獲得賞金額をそれほど重要視して無く、如何にFedExCupポイントを積み重ねて行くかが勝負の分かれ目になります。レギュラーシーズン36試合を戦いFedExCupポイント51位以下の選手が、プレーオフ3試合後に開催されるFedExCup Fallへ参戦し、来季の出場資格順位を争う事になります。
 なお50位以上の選手であっても出場し優勝も可能ですが、ポイントへの加算は有りません。

 例えば今年2024年の場合、このFedExCup Fall終了時点で125位以内の選手が、2025年のレギュラーシーズン全36試合へ出場出来る事になります。2024年度のFedExCup Fallは8試合が予定されていますが、2025年度は8月14日時点で発表されず、詳細はこれからだとしています。

 松山英樹選手は2024年8月18日に最終日を迎えたPGA TOURのプレーオフ3戦中の初戦『FedEx St.Jude』(フェディックス セントジュード)にて優勝し、今シーズン2勝目、節目とも言える通算10勝目を飾りました。
 現地時間17時03分、日本時間19日早朝7時03分の出来事でした。

 米国テネシー州メンフィスのTPC サウスウインド(7243ヤード・パー70)でのプレーオフ初戦は、レギュラーシーズンを終えFedEx Cupポイント70位までの選手に出場権が有り、松山選手は8位の資格で出場しました。初戦をものにした同選手の4日間にわたるスコア、及び順位の推移は下記の通りです。
■ 1日目 65(7バーディ・2ボギー)       -5
■ 2日目 64(7バーディ・1ボギー)       -6 2日間合計-11
■ 3日目 64(1イーグル・5バーディ・1ボギー) -6 3日間合計-17
■ 4日目 70(4バーディ・2ボギー・1ダブルボギー)0 4日間合計-17

1日目2日目3日目4日目
首位クリス カークデニー マッカーシー松山英樹松山英樹
松山英樹2位タイ1位タイ1位1位

 松山選手は最終日に池ポチャしたパー3の14番ホールなどもあり、苦しみながらも2位に2打差をつけ逃げ切りました。強いプレッシャーの中、バックナインで一時的にスコアを崩すも、最終18番ホールをバーディで締めくくり優勝をもぎ取りました。

   なお松山選手による過去9勝の記録は、下記の通りです。

勝利数年齢大会名
9勝目2024年02月31歳The Genesis Invitational
8勝目2022年01月29歳Sony Open in Hawaii
7勝目2021年10月29歳ZOZO CHAMPIONSHIP
6勝目2021年04月29歳Masters Tournament (2021)
5勝目2017年08月25歳World Golf Championships-Bridgestone Invitational
4勝目2017年02月24歳Waste Management Phoenix Open
3勝目2016年10月24歳World Golf Championships-HSBC Champions
2勝目2016年02月23歳Waste Management Phoenix Open
1勝目2014年06月22歳The Memorial Tournament

   その他、日本人選手のPGA TOURに於ける優勝実績は、下記の通りです。

名前勝利数年齢大会名
青木 功1勝1983年02月40歳ハワイアンオープン
丸山 茂樹3勝2001年07月32歳グレーター ミルウォーキー オープン
2002年05月33歳ベライゾン バイロン ネルソン クラシック
2003年10月35歳クライスラークラシック オブ グリーンズボロ
今田 竜二1勝2008年05月31歳AT&Tクラシック
小平 智1勝2018年04月28歳RBCヘリテージ

藤田寛之プロ2024年全米シニアオープン惜敗

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 藤田寛之プロが2024年全米シニアオープンにて、あと一歩のところで優勝を逃してしまいました。振り返れば2013年に井戸木鴻樹プロが、全米シニアプロ選手権で優勝していますので、それに次ぐ快挙達成かと思われた戦いだったと言えます。

 舞台は米国ロードアイランド州のニューポートカントリークラブ(7,024ヤード_パー70)にて、2024年6月27日(木)~7月1日(月)までの5日間、熱戦が繰り広げられました。藤田選手の活躍は、下記の通りです。

■ 1日目 7バーディ・ノーボギーの63にてリチャード グリーンと共に首位タイ
■ 2日目 5バーディ・1ボギーの66、通算11アンダーにて単独首位
■ 3日目 ノーボギーの67、通算14アンダーにて単独首位
■ 4日目 10ホールを消化し2アンダー、通算16アンダーにて単独首位なるもサスペンディド
■ 5日目 通算13アンダーにてリチャード ブランド選手とプレーオフ、4ホール目で敗北

 最終日となった5日目、8ホールを残し調子を落としてしまった藤田選手ですが、かえすがえすも4日目に試合を終えていたならばと、思わざるを得ない大会でした。今回日本からは藤田プロのほか宮本勝昌プロと増田伸洋プロの2名が参戦しておりましたが、宮本プロ38位タイ、増田プロは予選落ちと言う結果でした。

 2024年2月15日~18日までの4日間、米国カリフォルニア州にあるリビエラ カントリークラブ(7322ヤード_パー71)にて、PGAツアー『ザ ジェネシス インビテーショナル』が開催され、日本の松山英樹選手が見事優勝しました。PGAツアー通算9勝目の達成です。

 スコアと順位で見る松山選手の4日間の動向は下記の通りですが、トータル17アンダーでの優勝は2位選手へ3打差をつけてのものでした。

1日目2日目3日目4日目
首位キャントレー (-7) キャントレー (-13)キャントレー(-14)松山 英樹(-17)
松山 英樹15位タイ(-2)9位タイ/合計-57位タイ/合計-81位/合計-17

最終日に9アンダーと言う猛チャージで、優勝した松山選手の各ホールスコアは、下記の通りです。(〇がバーディ)

ホール123456789101112131415161718
パー544343444454434354
松山選手

久常 涼 2024年PGA TOUR出場権を獲得

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 DPツアーを主戦場にしていた久常 涼(ひさつね りょう)選手が、来季2024年シーズンPGA TOURへの出場権を獲得しました。これは2023年11月19日にDPツアーが終了し、この時点で久常はランキング17位でした。

 この17人の中には、既に出場資格を有している7人がいて、この7人を除けば久常は10番目に位置します。出場権は、ランキング上位10人までに与えられる為、当然久常にも与えられたのです。11月21日時点のPGA TOUR公式Webサイトでは、「PGA TOUR 資格者」として久常の名前が記載されており、確認する事が出来ます。

 2002年9月9日生まれの久常は2020年にプロ転向し、2021年には「2020-21Abema TVツアー」を8戦し、3度の優勝を勝ち取っています。獲得賞金1000万円を突破した実績から、翌年の2022年にはJGTOツアーが主戦場となり、終わってみればランキング50位のシード権を獲得しています。

 2022年11月に行われたDPツアーの予選会では、7位を獲得出来た関係から、2023年シーズンはDPツアーを主戦場とし27試合を戦いました。9月にはフランスで開催された『カズーオープンdeフランス』にて見事優勝を果たしており、総合的結果は上記の通りです。

 いよいよ舞台はPGA TOURです。日の出の勢いを感じさせる久常の活躍に、日本のゴルフファンは大いに注目する事と思われます。目標は日本で開催されるPGA TOURのZOZOチャンピオンシップでの優勝、と久常は公言してはばかりません。大変楽しみな逸材の登場です。

ZOZO CHAMPIONSHIPへ松山英樹選手参戦決まる

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 PGA TOURは2023年9月12日、2023ZOZO CHAMPIONSHIPへ松山英樹選手が参戦する事を正式に発表しました。更に昨年の覇者であるキーガン ブラッドリーやアダム スコットも加わります。

 日本のゴルフファンにとって関心事は、PGA TOUR選手がどの様なボールを打つのか、どの様な攻め方をするのか、世界の最高峰と言われる選手たちのプレーを、間近で見てみたいと言う事に尽きるのでは無いでしょうか。

 大会は10月19日から22日までの4日間、千葉県のアコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブで開催されます。なお15歳以下の方は、保護者1名につき2名まで、無料で入場出来ます。既にチケット販売は始まっておりますが、詳細は下記のURLよりご確認下さい。

https://zozochampionship.com/

2023 ZOZO CHAMPIONSHIPは10月19日開催

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 PGA TOURの「ZOZO CHAMPIONSHIP」が10月19日(木)~22日(日)までの4日間、千葉県のアコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブを舞台に今年も開催されます。PGA TOURの雰囲気を、日本で味わえる唯一の大会です。

 今年5回目を迎える同大会ですが、概要は下記の通りです。
■ 主 催 :株式会社ZOZO、PGA TOUR
■ 共 催 :日本ゴルフツアー機構(JGTO)
■ 協 賛 :大正製薬、サトウ食品、ラルフローレン、PwCコンサルティング、ポケットカード
■ 競技方法:72ホール・ストロークプレー、予選カット無し
■ 賞金総額:850万ドル(約12億円)

 出場選手はPGA TOURから60名、JGTO賞金ランキング上位8名、スポンサー推薦選手9名、『森ビルカップ』で優勝した金谷拓実選手の合計78名です。日本側から18名がPGA TOURの上位選手と一緒にラウンド出来る事は、この上ない経験になるものと思われます。

 既にリッキー ファウラーやコリン モリカワそしてザンダー シャウフェレなど3名のエントリーは公表されていますが、その他参加者の詳細については、現時点で明らかにされていません。日本のゴルフファンで有れば誰しも気にするところだと思いますが、松山英樹選手のプレーを見る事は出来るのでしょうか。

 なお前売り券は税込5,000円から49,000円までと、幅広い価格帯でイープラスにて、8月22日より販売されています。

PGA TOURが2024年度ツアースケジュールを発表

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 PGA TOURは2023年8月7日、2024年度のツアースケジュールを発表しました。此れまでの年度シーズンは年をまたいでいましたが、来年度からは切りよく1月からスタートし、遅くとも同年9月初旬には終了します。

 1月にツアーがスタートしていたのは2012年迄ですので、12年ぶりでの復活となります。レギュラーツアーは全36試合、1月4日~7日に開催される『ザ セントリー』で開幕し、8月8日~11日開催の『ウィンダム選手権』で終了します。その後、選ばれし選手のみでFedExCupプレーオフ3試合が開催されますので、実質的試合数は39試合になります。

 開催地はアメリカ、メキシコ、スコットランド、カナダ、ドミニカ共和国、プエルトリコと広範囲に及びますが、日本での開催は有りません。レギュラーツアー中3試合が、FedExCupとDP WORLD TOUR両リーグの公式戦として、共有されている点もまた大きな特徴だと言えます。

 昨年の8月1日に発表された2022~2023シーズンのツアー日程は、レギュラーシーズン44試合とプレーオフ3試合を含めた全47試合でしたので、2024年度シーズンの試合数が8試合減少している事が分ります。また7月第2週に開催予定の試合に於いては、詳細が未定となっており、これらを振り返るとPGA TOURの先行きに不安を覚えます。

 米国では秋から国民的スポーツのビッグイベントが目白押しですが、2024年9月、10月、11月、12月の4ヶ月間、ゴルフトーナメントは全くの空白状態になるのでしょうか?

PGA TOURとDPツアー更にLIVゴルフの3者が統一組織結成へ

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 2023年6月6日PGA TOURは、PGA TOURとDPツアー更にはLIVゴルフを含めた3者が、統一した営利組織を結成する事で合意したとして、公式声明を発表しました。

 PGA TOURは米国に有るゴルフコースを中心に、年間約50試合を開催している男子ゴルフツアーです。かたやヨーロッパのゴルフ場を主戦場に開催されており、日本ではヨーロッパツアーの名称で知られているのがDPツアーです。アラブ首長国連邦の「DPワールド」社が、ツアーの命名権を獲得した事から、DPツアーと表現されています。

 またLIVゴルフは、サウジアラビア政府系のパブリックインベストメントファンド (PIF)を資金源とし、2021年に設立されました。試合開催コースは、アメリカからアジアそしてサウジで、2022年には数試合が開催され2023年より本格化しています。この設立に関しては、PGA TOURとも軋轢を残しており、幾つかの件で訴訟になっています。

 この3団体による新組織の名称は現時点でないものの、PIFはこの組織へ更なる投資を行って行くとしています。またPGA TOURのジェイ モナハン氏は、「PIF総裁のヤシル アルルマイヤン氏のビジョンと、単に我々の関係の亀裂を解決するだけでない、強力的で前向きなアプローチを称賛します、新時代が生まれるでしょう」、と賛辞しています。

 公式声明を読んで感じるのは、何と言ってもPIFの存在感です。全世界のゴルフツアーが、次第にPIFの傘下或いは影響下に、置かれて行く様に思われます。今後の動向が気なります。