
< 熱弁するISPS 半田晴久会長 >
国際スポーツ振興協会(以下ISPS)は2020年10月8日都内会場にて記者会見を行い、10月に日本ゴルフツアー機構(以下JGTO)主管で2試合を開催する事を明らかにしました。この試合の特徴は一般の観客を入れると共に、予選落ちした選手約50名へ、一律6万円の賞金がでる事です。その概要は下記の通りです。
・「ISPS HANDA コロナに喝!! チャリティー・チャレンジトーナメント」10月14日~16日
・「ISPS HANDA コロナに喝!! チャリティー・レギュラートーナメント」10月29日~31日
この記者会見に同席したJGTOの市原弘大選手は、「ほとんど試合が無くなった今日、2試合も開催して頂き、半田会長へは感謝の言葉しか有りません。プロゴルファーである事を断念せざるを得ない、と考え始めている仲間がいる中、予選落ち選手へも賞金が出るのは嬉しいの一言」と語ったのです。
かつて蜜月と言われたISPSとJGTOですが、2018年夏のマッチプレー選手権を最後に、その関係も途絶えある意味険悪な関係とも言われていました。この様な中半田会長が、JGTOへ又手を差し延べ様としているのです。此れにはJGTOが公式の場で謝罪してくれた事、更には年間10試合を切る様な事態になったら、又スポンサーになると半田氏自らが発言しており、その約束を守る為でもありました。
この様な経緯を持った2試合ですが、半田氏は「お祭りにしたい」との希望を持っており、新しいゴルフ文化を創り上げて行きたいとも述べています。当日試合会場には様々な有料の模擬店の出店と共に、ハーゲンダッツ、ピノ、雪見だいふく、みかん、焼き芋を誰でもが無料で食べられるとしており、お祭り気分を盛り上げます。更にプロは1日3匹まで、タイやカンパチなどの高級魚を、無料で釣れ持ち帰えれます。
なお半田会長は来季レギュラーツアーへの復帰を望んでおり、この橋渡し役をPGAの倉本会長がJGTO青木会長へ行った様ですから、年末に発表されるであろうトーナメント日程には、ISPSの名前が載って来るものと思われます。
アコーディアゴルフ傘下のノーザンカントリークラブ錦ヶ原ゴルフ場(埼玉県)では、2020年8月に入り国交省より荒川河川の占用解除に関する連絡が入った事を明らかにしました。
つまり河川敷のゴルフ場は国より使用許可、専門的には占用許可との事ですが、それを得て営業している事になります。この許可を国は2021年10月末で解除するとの事から、同時に同ゴルフ場は部分的に営業活動が出来なくなります。
直接的影響が出るのは、「さくら草INコース」と「なの花コースOUTコース」の、各9ホール合計18ホールに成ります。この18ホールが将来利用出来なくなるのであれば、「さくら草OUTコース」の9ホールと、「なの花コースINコース」の9ホールの合計18ホールが、基本コースとなるのだと思われます。
上記以外のコースで残るのは「れんげ草コース」の7ホールですが、これは手引きコースとして此れ迄単独での利用と、また料金設定となっている為、今後もその様な活用方法として残るのでは無いかと推察されます。
更にこれに追い打ちをかけるが如く2023年10月末には、「さくら草OUTコース」が占用解除となる国交省の計画があります。これが実行されたならば、残るは「なの花コースINコース」の9ホールと、「れんげ草コース」の7ホールのみに成ります。2コースを合わせても合計ホール数は、16ホールと成ります。
大型の河川敷ゴルフ場と言われて久しい当該コースですが、今後3年から4年で大きく変貌して行くものと思われます。ある意味ゴルフ場としてどの様に存続させていくのか、アコーディアゴルフの英知が求められているとも言えます。
千葉県の袖ヶ浦カンツリ―クラブでは2020年9月13日に開催された理事会にて、「一口法人」なる新しい会員種別が創設されました。これは1口でも法人名義に出来るもので、従来2口なければ法人名義とならなかった事を考えた場合、画期的な内容だと言えます。
税込220万円の名義書換料は個人1口と同様で、適用は理事会翌日の9月14日からです。当該クラブは法人のニーズが高いものの、2口は不要な事から1口の個人名義法人所有としているケースが、多いと言われております。
この辺の実態についてはクラブでも把握しきれていない様ですが、潜在的ニーズが高いとの判断から、この度の新設になったものと思われます。会員権を管理する法人側にとっても、形式と内容の整合性はとても重要であり、要らぬトラブルを避けられる事にもなります。
「法人名義は二口」としているクラブは、歴史の有る名門と言われるクラブに散見されるものの、今回の袖ヶ浦CCの例を見るまでも無く、時代に合った対応が今正しく求められている様に思われます。キーワードは「流通性」です。
昨年2019年後半当該クラブでは、台風被害とそれから派生した年会費値上げが影響し、会員権の売り圧力が増大しました。底なし沼になるのではと危惧された相場展開ですが、2020年10月現在、売り少なく買い注文が多い状況です。不安感を払拭した相場は、今回の「一口法人」導入と共に若干上昇気味です。
千葉県の平川カントリークラブでは、2020年9月に開催されたクラブ理事会に於いて、新規入会希望者の入会条件を緩和しました。それは当該クラブへ5年以上在籍している会員、すなわち推薦保証人に心当たりが無くとも、理事面接と同伴プレーにてカバー出来る様改定されたのです。
振り返る事本年6月の理事会では、新規入会者の資格条件として他クラブ在籍条件を撤廃し、更に推薦保証人を2名から1名へ改定しておりました。厳格な敷居を此れ迄保って来た当該クラブですが、何かタガが外れたかの様相を呈し、今回は更にそれが加速されたとも言える現象となりました。
しかしこれは当該法人が経営に乗り出した初期、この様なゆるやかな措置を取っていた事から、入退会が活発に行われていた事を振り返るならば、ある意味歓迎すべき事項とも言えるのでは無いでしょうか。形式的側面のみで人物判断すること程、ナンセンスなものは無いと思われるからです。
原点回帰とも言える今年に入ってからの矢継ぎ早なる入会条件緩和措置ですが、そこには会員権市場に於ける現会員の退会希望が、入会希望者数を上回っている現実も見逃す事は出来ません。単に会員の高齢化による退会希望であれば、致し方ない面も有りますが、それ以外の要素が引き金になっているのであれば問題です。
一連の緩和措置がカンフル剤になり得るのか否か、当該クラブ会員権の動向をしばらく注視して行く必要が有ると言えます。
茨城県の大利根カントリークラブでは2020年9月27日に開催された理事会に於いて、平日会員を新規に募集する事を決議しました。平日会員とは日曜日と祝日更にはゴルフ場の定休日に利用出来ない会員種別であり、当該クラブ発足以来第三者への譲渡並びに相続継承が出来ない規定になっています。
募集概要は下記の通りです。
・募集会員 平日会員(個人のみ)
・募集金額 2,000,000円(税込2,200,000円)_内訳は入会金と消費税
・募集人数 50名
・応募資格 年齢20歳以上の個人で在籍5年以上の正会員1名の推薦要
・募集期間 2020年10月1日~2021年3月31日迄
・入会審査 入会希望者の内容を場内掲示し、面接と同伴プレーを実施
この募集について当該クラブでは、会員権業者とも協力体制を敷いており、募集のチャンネルを増やしておりますが、ある意味これはクラブ側の危機感の表れとも見て取れます。何故ならば資産価値の無い利用権のみの会員権に対し、ユーザーがどの様な反応を示してくれるのか、やはり不安を隠せないのだと思われます。
2020年9月末時点で146名の平日会員が在籍しておりますが、来年の春にどの様な状態になっているかは、ゴルフ市場を分析する上でも重要な資料になるものと思われます。
千葉県の平川カントリークラブでは2020年10月1日より、会員権の名義書換手続きに於ける印鑑登録証明書など、公的必要書類の有効期限を半年へ改定し、運用が開始されております。
これは当該案件の重要性に鑑み、9月理事会開催を前にクラブより各理事へ連絡し、了承を得られた事により改定へ至った、と言う経緯が有りました。付随する書類としては、住民票であるとか登記簿謄本などが上げられます。
この措置により今後は入会手続に余裕が生まれる事から、入会希望者が在籍会員へせわしない推薦依頼などせずとも、紳士的スムースな応対が可能になるものと思われます。
この度の平川カントリークラブによる改定を加え、この様な措置を取っている広義の関東エリアクラブ総数は83となりました。いずれにしても此れ迄の古い習慣を、時代に即したものへ改定していく事が、今まさに問われているのだと思われます。
茨城県の大利根カントリークラブでは2020年9月27日に開催された理事会にて、入退会に関する手続き時に提出される印鑑登録証明書の有効期限を、これ迄の3ヶ月から半年へ改める事を決議しました。
これは2020年11月1日からの、受け付け分より適用されます。今回9月の理事会に於いて理事及び会社側双方からの発議として、この改定案がテーブルに載った訳ですが、出席した理事からの異議発言は全く無く、満場一致にて同意を得られたとの事です。
印鑑登録証明書の有効期限を半年にする事の意義は、会員権市場に於ける流通面をよりスムースにさせる為であり、退会者である名義人へ二度手間を取らせ、不愉快な思いをさせない事にもつながって行きます。
2020年10月現在、広義の関東エリアに於いて80クラブとプラス1共通会員権が、印鑑登録証明書の有効期限を半年と定めており、今回茨城県の名門コースである大利根カントリークラブが加わった事で、その総数は82になりました。既にこの中には府中CCや箱根CC、更にはレイクウッドなども含まれています。
今回大利根カントリークラブに於ける改定を契機に、今後多くのクラブで見直しをして頂きたいものだと思います。流通が停滞していて実績が少ないから、見直す必要がないと考えるのでは無く、流通面を整備していない為にそれが疎外要因になっている事も、クラブ側には自覚して頂きたいものです。
静岡県の富士平原ゴルフクラブでは、2020年10月1日より正会員の補充募集を開始します。昨年4月から8月末まで行った第一次募集に次ぐ、第二弾と言う事になります。
この募集による会員権の大きな特徴は、預託金が無く会員資格を第三者へ譲渡出来ない事です。いわゆる一代限りのプレー会員権になる訳ですが、販売価格が安価な事から、月に一度利用し少なくとも5年在籍したならば、充分に元は取れる費用対効果に優れたものです。
東京や川崎そして横浜から東名高速を利用し、約一時間から一時間半で到着出来る当該ゴルフ場の交通アクセスは、大変魅力的だと言えます。現在懸念されている大和トンネルの渋滞については、2023年を目標に新東名高速が開通する見込みであり、もう少しの辛抱と言うところではないでしょうか。
ところで今回の募集概要は、下記の通りです。
・募集会員 正会員(個人、法人一名記名式・記名者変更不可)
・募集金額 250,000円(税込275,000円)
・募集口数 50口
・募集期間 2020年10月1日~2021年3月31日迄
・入会資格 1、正会員1名の推薦(心当たりのない方は、面談にて対応可)
・入会資格 2、反社関係者ではない事
・入会資格 3、クラブ会則等を遵守出来る方
尚、問い合わせ先は、東京事務所 TEL 03-3564-2251 / コース TEL 0550-89-2000 です。コース見学も大歓迎との事ですので、先ずWebサイト( http://www.fujiheigen-gc.com )を確認し、チャレンジしてみては如何でしょうか。
静岡県の伊豆大仁カントリークラブでは、2020年10月1日より翌年3月31日までの半年間限定で、個人正会員の補充募集を開始します。今回のこの募集の特徴は、会員権業者との協力を積極的に、受け入れた事では無いでしょうか。概略は下記の通りです。
- 募集会員 個人正会員
- 募集金額 260万円(預託金150万円+入会金100万円+消費税10万円)
- 据置期間 預託金150万円の据置期間は入会後5ヶ年。
- 募集口数 50口
- 資格譲渡 可
- 入会資格 1、正会員2名の推薦要(心当たり無い場合は事前審査)
- 入会資格 2、外国籍者の入会は事前審査にて
- 入会資格 3、反社関係者で無い事
当該クラブでは今回も前回と同様のパターンで補充募集を行いますが、今回の募集にはよりクラブの積極性を見て取れます。それは口数一つを取っても、若干名等と言う抽象的な表現にする事無く明記しており、結果の巧拙を不問にしない姿勢の表れだと言えます。
9月24日スタンレーレディスゴルフトーナメント大会実行委員長である、スタンレー電気株式会社の飯野勝利取締役は、2020年の今大会を無観客で開催する事を明らかにしました。また続く25日には、ダンロップフェニックストーナメント大会事務局が、2020年今年の第47回大会を開催するとしたのです。
2試合の概要は下記の通りです。
大会名称 |
スタンレーレディスゴルフトーナメント |
開催日 |
2020年10月09日(金)~11日(日) |
開催コース |
東名カントリークラブ(裾野コース/桃園コース) |
大会名称 |
2020年第47回ダンロップフェニックストーナメント |
開催日 |
2020年11月19日(木)~22日(日) |
開催コース |
フェニックスカントリークラブ(宮崎県) |
これら試合開催に当たりスタンレー実行委員会では、「スポーツを通じて少しでも多くの方々に感動をお届けする」為としており、更にダンロップフェニックス大会事務局では、『「失敗を恐れない」という姿勢では弱い。「必ず成功させるのだ」という強い意志を持て』と言う、当該大会の基礎を築いたジャック ニクラスの言葉を胸に、やり切りたいとしております。
スタンレーは初日から最終日まで、You Tube チャンネルを通じ、ライブで見る事が出来ます。またダンロップフェニックスはJNN系の地上波にて、ライブと録画を通じて見る事が出来ます。通年であれば後半戦、或いはほぼ終盤とも言える大会ですが、ゴルファーにとって楽しみが出来たと言えます。