パシフィックゴルフマネージメント株式会社(以下PGM)は2024年1月15日、政田夢乃(マサダ ユメノ)選手とスポンサーシップ契約を締結しました。
これは昨年の『2023マイナビネクストヒロインゴルフツアー』に於いて、PGMがスポンサーとして参入した3試合の合計ポイント最上位者へ、スポンサーシップ契約の権利を付与した関係からです。この最上位者の権利にて、今回政田選手はPGMとの契約へ至っています。
昨年政田選手は、JLPGAのプロテストに15位タイにて見事合格しており、2023年12月1日付けで96期生として正式に選手登録されました。PGMによれば、プロテスト合格とスポンサーシップ契約は、直接的関係は無いとの事で、あくまでマイナビネクストでの活躍が評価されたとしています。
今年マイナビネクストのスポンサーとなるか否かについて、PGMは「前向きに検討中」としており、正式な発表が待たれますが、マイナーステージで活動している多くの選手にとって、PGMの様な大企業とのスポンサー契約は大変魅力的であり、モチベーションも高まる事と言えます。
PGMスポンサー契約・政田選手の本格的な活躍は、2024年これからですが、期待がかかります。
一社)日本女子プロゴルフ協会(以下JLPGA)ツアー開幕戦の『第37回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント』が、2024年2月29日(木)に開幕します。
当該大会は日本のゴルフシーズン開幕を告げる貴重な大会となっていますが、新型コロナが2023年5月より国の感染症分類で第五類へ移行、つまり「インフルエンザ並みの対応で良し」と言う理解から、感染症対策の義務付けも無く5年ぶりに通常開催します。
コロナ禍においても当該大会は、来場者を迎え入れての開催を行って来ていますが、今一度これまでの来場者数をまとめると、下記の様になります。来場者数の数字は、JLPGAのWEBサイトより抽出しています。
開催年度 1日目 2日目 3日目 4日目 来場者合計数 2019年 2,850人 2,900人 3,150人 5,450人 14,350人 2020年 開催中止 2021年 868人 855人 863人 837人 3,423人 2022年 1,581人 1,730人 2,573人 2,943人 8,827人 2023年 2,424人 3,819人 4,660人 6,819人 17,722人
近年様々な通信機器にて大会の動画を見る事は出来ますが、やはりなんと言ってもゴルフ場へ出向き、大会の雰囲気を楽しむのがゴルフファンの醍醐味では無いでしょうか。当該大会は多くのゴルフファンが、大会会場へ足を運んでくれるのを大切にしています。
今年の来場者動向が、注目されます。
一般社団法人日本ゴルフツアー機構(以下JGTO)は2023年12月22日に、2024年度の大会開催日程を発表しました。
レギュラーツアーに於いては3大会が減少する結果になりましたが、その減少になった大会は下記の通りです。 ■ 1、ゴルフパートナーPRO-AMトーナメント ■ 2,ASO飯塚チャレンジゴルフトーナメント ■ 3,マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント
復活する大会は『For The Players By The Players』、共同主管から外れる大会が『ハナ銀行インビテーショナル』となり、これらはプラスマイナスゼロとして開催数に影響はしませんので、来年は23大会の開催となりました。
2016年に選手会などの要望もあり発足したJGTO青木功体制ですが、約8年が経過した今日、試合数に限定するならば大きな成果を得られず、ある意味ジリ貧傾向です。聞こえて来るのはJGTO組織内の場外乱闘ばかりであり、多くのゴルフファンへ夢を持たせてくれるのは、かなり困難な現在の状況だと言えます。
来年の2024年は2年4期続いた青木体制の改選期でもある事から、人事も含めた様々な予想がささやかれています。地に足が付いた現実的改革無くして、JGTOツアーの発展は無い様にも思われます。来年は大会数増加へ向けた下地が、作れる年になるのでしょうか。
2023年12月11日に公益社団法人日本プロゴルフ協会(以下PGA)は、2024年シーズンの競技日程を発表しましたが、注目されたのは『ファンケルクラシック』の大会開催日です。これまで当該大会は、8月のお盆休みを一つの目安として開催されて来ました。
ところが2024年は、PGAツアー10試合目の42週、つまり10月18日(金)に開幕し20日の日曜日が最終日を迎える試合になります。この週に試合が有るのはJLPGAの『NOBUTA GROUP マスターズGC レディース』ですが、開催コースは兵庫県ですので、ゴルフファンが重複し分散される可能性は低いものと思われます。
また男子JGTOツアーの日程が12月22日に発表され確認出来ますが、42週に開催されるトーナメントは無い為、『ファンケルクラシック』は無風状態とも言える中で開催を迎えられます。
この度の変更・移動に関しファンケルでは、「来年以降も夏季の猛暑が想定され、熱中症をはじめとする選手・ギャラリー・ボランティア・大会関係者の健康リスクを考慮」しての変更である、としています。『ファンケルクラシック』の成功要因であった「お盆時期」を、敢えて変更したファンケルの英断には、拍手が送られて然るべきと考えます。
ところで2023年の当該大会集客数は、3日間通じ9036名に留まりました。コロナ禍以前は2万人越えが一つの目標であり、結果として成し得ていましたので、今後はこの集客数をどこまで回復させられるのかが、大きなテーマになって来ます。
日本のゴルフツアーに於いて3日間を通じ、2万人越えの集客数を誇れる試合は、数える程と言えます。来年は『ファンケルクラシック』にとっても、大きな節目を迎える事になるものと思われます。
長野県の大浅間ゴルフクラブでは、2024年より会員の年会費及び会員権の名義書換料を改定します。
現在の年会費は2008年に改定し今日に至っていますので16年ぶり、名義書換料は1987年からですので37年ぶりになります。共に長期間改定されなかった訳ですが、2022年2月24日のロシアによるウクライナへの軍事進攻以降、その影響を色濃くした日本国内の物価高は、如何ともしがたい状況が続いています。
この様な状況下に於ける料金改定ですが、その概要は下記の通りです。年会費は2024年1月1日より、名義書換料は2024年4月1日より実施されます。
会員種別 年会費改定前 年会費改定後 正会員 55,000円(税込) 88,000円(税込) 平日会員 38,500円(税込) 71,500円(税込)
手続き内容 会員種別 改定前(税込) 改定後(税込) 一般譲渡の名義書換料 預託金正会員 1,320,000円 1,650,000円 一般譲渡の名義書換料 株主正会員 220,000円 330,000円
2023年12月11日に公益社団法人日本プロゴルフ協会(以下PGA)は、来年度2024年シーズンのシニア競技日程を公表しました。全13試合が開催される中、日本プロゴルフシニア選手権大会はスポンサーが変更になりました。
これまで当該大会は、第52回大会の2013年より2023年までの11年間に渡り、住友商事株式会社とヤサト興産株式会社が特別協賛としてスポンサーに回り、サブタイトルも『住友商事・サミットカップ』として開催されてきました。
来年度は装いも新たに、円谷フィールズホールディングス株式会社が特別協賛として、スポンサーにつく事が明らかになりました。大会名も『TSUBURAYA FIELDS CUP』のサブタイトルが付き、会場もこれまでの茨城県石岡市のサミットゴルフクラブから、茨城県稲敷郡のイーグルポイントゴルフクラブへ変更になりました。
ところでスポンサー会社は、ウルトラマンなどで有名な株式会社円谷プロダクション、更には遊技機の企画・開発・販売のフィールズ株式会社などを傘下に持つ、いわゆる持株会社になります。
2023年12月19日東京高裁にて、ジャックス宮川裁判の弁論が、2回目をもって終結しました。三角裁判長は東京地裁判決を継承する方向であり、高裁に於ける判決が全く真逆の内容になるとは思えない状況です。
この様な点から主軸は和解へ向かっており、三角裁判長及び原告側や被告側代理人弁護士も現時点では、先の名古屋裁判を判断材料に勧めようとしています。原告側は約200名居りますが、個々の確認はこれからの作業になります。
ジャックスとのクレジット契約に於いて債務は認められないと主張した原告側ですが、和解を選択した場合は利息が無く、反面、判決となると当然利息が付く事から、原告側が支払う金額は和解以上になります。この点が和解へなびき易い、大きな要素となっています。
東京地裁での敗北以降、当該裁判を左右する様な大きな証拠を提示出来ず、原告側の焦燥感は和解止む無しへ傾きつつ有ります。
埼玉県のPGM武蔵ゴルフクラブでは現在、一人予約を受け付けています。これは2020年12月にPGMグループへ移行して以降に採用された予約システムですが、これまでの弊害を取り除くべく考えだされた内容とも言えます。
それ以前は会員と言えども1人での予約は、極めて困難でした。それは当該クラブが法人会員をメインにして来た関係から、1組単位での予約が大前提だったからです。例えば会員1人で来場されたとしても、当日3名以上での組み合わせがほとんど不可能と言う状況から、お帰り頂く事も過去にはあった様です。
現在の1人予約は、電話及び当該クラブのWEBサイトから可能ですが、1人予約と言えども当日1人でラウンド出来る訳では無く、基本はあくまでも2人以上です。この為、場合によっては2人以上の予約が入らない事も想定され、予定日前日の12時時点で、プレー出来るか否かの連絡を予約者へしています。
1人予約プランとしては、キャディ付きとセルフの二本立てがあり、予約時にどちらかを選択する様になります。12月時点でキャディ付き会員料金は税込み食事別で8,800円、セルフの会員料金は税込み食事別で6,050円です。
2023年2月末時点で当該クラブの会員数は700名を若干欠ける状態ですが、その中でも個人会員数は10%程に過ぎません。1人予約システムを充実させて行く為には、更なる個人会員数の増加が不可決なのだと思われます。
富士カントリークラブでは2024年1月1日より、正会員の補充募集を行います。概要は下記の通りです。
■ 会員権代金 300,000円(非課税) ■ 名義変更料 1,100,000円(税込) ■ 入会保証金 400,000円(非課税) ■ 年会費 88,000円(税込) ■ 募集期間 2024年1月1日~
この度の補充募集は、2023年10月開催の理事会にて決定されました。当該クラブでは募集口数と募集期間について、2023年12月14日時点で未定としています。またこの補充募集を行うにあたり、既存会員権の名義書換は停止になります。
現在会員権市場では売り情報が20万円で出ていますが、仮にこの金額で取得したとして、名義変更料88万円を足しますと、110万円未満で入会出来る事になります。今回の募集金額は180万円とも言えますが、この70万円の乖離を上回る入会の波が、果たしておとずれるものでしょうか。
2023年10月に株式会社ジェットアンドスポーツの島津隆司社長を訪ね、日本から世界のゴルフトーナメント観戦へ、道を切り開いて来た経緯などを伺って来ました。
島津氏が魅せられた試合は、1995年7月の第124回全英オープンでした。優勝へ邁進するジョン デーリーに対し、18番ホールで一打差まで追い詰めてきたコンスタンチノ ロッカ、この二人の息詰まる戦いは、ロッカの劇的なバーディパットをもって、プレーオフへ進みます。
ロッカがバーディパットを入れた瞬間、18番ホールを囲むギャラリーから発せられた歓声は、地響きとなり会場全体を感動の渦に巻き込みました。この光景の中に居た島津氏は、是非この感動を日本の多くのゴルフファンに味わって貰いたい、この気持ちが海外へ向かわせた原動力になっており、現在も変わらないとの事。
飛行機でトーナメント会場へ向かい観戦、そして終了後にトーナメント同様のセッティングでラウンドする、この一連のパータンを日本で切り開いて来た島津氏が、次に思い描いたのは海外ツアーでした。全英の感動を再びと、多くの海外トーナメント観戦へ、日本から道を切り開いて来ています。
詳細は「ゴルフ偉人 名人 達人列伝」にて、『世界のゴルフトーナメント観戦へ扉を切り開いた男・島津隆司 』として、紹介していますので、是非お目通し頂ければと思います。