埼玉県の鳩山カントリークラブでは2025年7月1日より、正会員、平日会員権の名義書換料を改定します。前回の改定が2019年1月10日でしたので、6年ぶりでの改定になります。
 概要は下記の通りです。

会員種別書換内容改定前(税込)改定後(税込)
正会員第三者譲渡1,100,000円2,200,000円
平日会員第三者譲渡550,000円1,100,000円

 なお2025年6月30日までに受け付けた入会申請については、これ迄通りの書換料が適用されます。

 一社)日本ゴルフ場経営者協会(NGK)では、2025年1月15日~同月28日までの間、加盟243ゴルフ場へキャンセルに関する様々なアンケートを実施し、95コースより回答を得られました。

 この95コースの中で、キャンセルに関する規程を設けているのは75%、約71コースですが、更にこの中でもキャンセル料金に関し、徴収規定を設けているのは89%の63コースでした。では実際にキャンセル料金を徴収出来ているのかと言えば、出来ているコースは82%に過ぎず、苦戦している姿が垣間見れます。

 どの様な手法で請求しているのかと言えば、①請求書を郵送 ②対象者が再来場時に徴収 ③電話依頼と言う3手法が多くを占め、スマホへのショートメール、SNS利用などは僅かです。実際の徴収手段としては、❶銀行や郵便局を通じての振り込み ❷再来場時に現金で徴収と言うこの2点が、ほぼ全てと言える状況です。クレジットカードや電子マネーなどは、少数派です。

 ゴルフ場によるキャンセル料徴収が進んでいない現状は、「手間がかかる」事を第一の理由に上げており、またキャンセル料請求はクレームが来る、再来場しなくなる、などを懸念しているゴルフ場が多いのが分かります。

 どのゴルフ場にとってもキャンセル問題は大きな悩みの種になっていますが、この度のNGK調査資料は対策を練る上で欠かせない資料になったと言えます。なおこの資料は、NGK加盟全会員へ配布されたとの事です。

 株式会社レンブラントホールディングスは子会社を通じ、北海道の旧『ダイナスティゴルフクラブ有明』を株式会社ダイナスティリゾートより、2025年2月28日に取得したとして同日広報を通じ明らかにしました。

 同社は既に静岡県御殿場市にあるレンブラントゴルフ俱楽部御殿場を所有しており、これで2コース目になります。実際に取得したのは子会社の株式会社ATPですが、運営は株式会社レンブラントホテルマネジメントが行います。

 北海道札幌市清田区有明368を主要住所とし973,642.51㎡のゴルフ場は、2025年7月1日に『レンブラントゴルフ俱楽部札幌』としてお披露目される事になります。新千歳空港から約30分、北広島ICより約7キロの距離に位置する当該ゴルフ場の交通アクセスは、申し分ありません。

 ところで今回当該ゴルフ場を取得した手法は、M&Aでは無く土地の売買との事。土地登記には膨大な費用が必要とされる訳ですが、レンブラントH社はその方がリスクが少ない、或いはそうせざるを得ないと判断したのだと思われます。

外国人材による「コース管理技術者」雇用が進む

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 日本ゴルフ場経営者協会(NGK)は2025年4月に入り、外国人材の受け入れが加盟ゴルフ場にて順調に進んでいる事を明らかにしました。

 ベトナム国立農業大学の卒業生8名(男性6名、女性2名)を対象に2024年6月下旬、NGKは現地へ赴き説明会を開催して来ました。その流れから女性2名が2024年11月に我国へ入国し、長野県の施設にて1ヶ月間の研修を受けた後、同年12月には関東のNGK加盟ゴルフ場でコース管理業務に就いています。

 2025年2月初旬に入国した男性2名は、上記女性同様に就業知識教育を経た後に3月初旬に関西のゴルフ場へ、また2月下旬に入国した男性4名は同様の手順を踏んで、3月下旬に関東のゴルフ場で就労しています。就労先は全てNGK加盟のゴルフ場ですが、正副加盟240コースほどの中で、今回のトライアル事業へ積極的に関与し、手を上げた3コースが選ばれています。

 NGKではゴルフ場業界での人材不足を外国人材で補うべく、「技術・人文知識・国際業務」制度を活用し挑戦しており、今回の就労についてはトライアル事業と位置付けています。ゴルフ場業界に資格制度が無い中、入管法上から脱法行為にならない為には、この様な手法に限られて来るのが現状です。

 今回の8名が今後どの様に日本社会で定着して行くのか、推移を見守る必要が有りますが、将来的には母国から家族を呼び寄せたり、帰化する事も選択肢としては有り得ます。或いは日本で得られた知見を基に、母国でゴルフ場業界発展へ尽くす方も、出て来るのかも知れません。

 NGKでは今回のトライアル事業に手応えを得ており、今後更にこの事業を継続して行く方針です。

 茨城県の金乃台カントリークラブでは2025年4月に入り、クラブへの入会条件3点を改定しています。

 1点目は外国籍者の入会、2点目は新規に法人名義での入会、これら2点をそれぞれ認めると共に、3点目は年齢制限を撤廃した事です。この結果、新たな入会条件は下記の様になりました。

■ 1、同クラブの会員として相応しい人物である事
■ 2、在籍5年以上の正会員1名の推薦を受けられる事
■ 3、JGA加盟の他クラブへ在籍している事。
    他クラブへ在籍していない場合、在籍5年以上の正会員2名の推薦にて可

 極論すれば、当該クラブへ5年以上在籍している正会員2名の推薦が有れば、法人でも個人でも入会申請が可能になったと言えます。但し年齢について、例えば未成年者の様な場合、事前に入会に関する問い合わせを頂きたい、としています。

 会員権の名義書換が再開され約10ヶ月が経過し、この度入会条件が改定されましたがその内容を俯瞰するならば、『門戸を開放した』、その様なイメージを受けます。最低限の入会基準を設けつつも、開かれたクラブと言う方向性を打ち出したと言えます。太平洋クラブ傘下になり、当該クラブは徐々に変わりつつあります。

下部温泉郷ゴルフクラブは2025年5月末閉場へ

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 山梨県の下部温泉郷ゴルフクラブは2025年4月2日、同クラブのWEBサイトにて、2025年5月31日をもって閉場する事を、『お知らせ』として明らかにしています。

 当該クラブの原点は、1995年5月に開場した『身延ゴルフ俱楽部』ですが、当初経営していた身延ゴルフ俱楽部株式会社は、2005年2月9日に甲府地裁より破産宣告受けた関係から、2007年4月に株式会社身延山が経営する身延山カントリークラブとして再出発していました。

 2023年にはゴルフ場名を下部温泉郷ゴルフクラブへ変更すると共に、経営会社の商号も2023年10月20日に同名称へ変更していました。なお同クラブ関係者によれば、跡地利用については明確には分からないとしています。

うぐいすの森ゴルフクラブが韓国で会員募集中

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 うぐいすの森ゴルフクラブには栃木県の馬頭と、茨城県の水戸と言う2コースがあり、パブリック運営されています。経営会社は日本緑地開発株式会社(代表取締役:山本菜穂子)です。

 このゴルフ場は現在韓国にて、会員募集を行っいますが、その概要は下記の通りです。
■ 記名1名+無記名1名  1200万ウオン(日本円換算約120万円)
■ 記名1名+無記名3名  1800万ウオン(日本円換算約180万円)
■ 無記名4名       2500万ウオン(日本円換算約250万円)

 当該ゴルフ場の関係者によれば、現在230名から240名の会員がおり、会員は馬頭と水戸の両コースを利用出来ます。会員の利用料金は、一般の来場者より安価に設定されているものの、利用方法としては主に宿泊してプレーするスタイルになる為、日本国内のゴルフのみの利用者よりは、総額として高めになる様です。

 ちなみに関係者曰く、当該企業は韓国系企業では無いとの事。なお2025年1月21日に代表取締役を退任された山本秀太郎氏は、現在奄美大島を拠点に、本マグロの畜養並びに研究を事業化しご活躍されています。

太平洋クラブ正会員880万円募集(2025年度新規会員募集)

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 株式会社太平洋クラブは2025年4月1日から2026年3月末までの1年間、太平洋クラブ正会員の会員募集を行います。
 募集口数は400口、来年の3月末を待つ事無く、口数に達し次第終了するとの事です。概要は下記の通りです。

組織種類販売金額対象額面譲渡
太平洋クラブ正会員8,800,000円個人/法人可能
太平洋クラブパーソナル会員5,280,000円個人不可
太平洋クラブコーポレート会員6,930,000円法人不可
関西エリア正会員3,850,000円個人/法人可能

 上記金額は単独1口での入会ですが、2口或いは3口と言う様に複数口を同時に入会する場合は、割引料金が設定されています。その概要は、下記の通りです。

組織種類割引条件割引について1口の販売金額(2口以上)
太平洋クラブ正会員2口購入5%割引880万円8,360,000円
太平洋クラブ正会員3口購入10%割引880万円7,920,000円
関西エリア正会員2口購入5%割引385万円3,657,500円
関西エリア正会員3口購入10%割引385万円3,465,000円

 群馬県の伊香保カントリークラブを経営する株式会社伊香保カントリー俱楽部は、2025年3月28日に2024年度(第67期)決算を公表しました。その概要は、下記の通りです。

回次第64期第65期第66期第67期
売上高187,841千円222,105千円226,350千円239,486千円
経常利益
又は経常損失
△113,367千円△106,382千円△112,378千円△94,121千円
当期純利益
又は当期純損失
△112,474千円△106,085千円△111,037千円△94,330千円

 不順な天候から営業日数が前期比38日減少し305日になると共に、来場者数も前期比506名減少し10,271名になりました。しかしながら売り上げは、前期比13,136千円増え239,486千円となっています。

 営業費用、販管費、人件費などが減少し、売上総利益アップに貢献したものの、結果は当期純損失94,330千円を計上する事になりました。この様な現状を克服すべく課題は入場者増加対策であり、オールキャディ付きのプレースタイルを堅持しつつ、伊香保温泉宿泊客へ利便性をアピールし、新規プレーヤーを開拓して行くとしています。

 この様な事業方針を堅持するものの実態としては非常に厳しい状態であり、今後企業として継続して行けるのか疑義を生じさせているとしています。何故ならば2004年12月期以来連続して営業損失が発生しており、714,332千円の債務超過状態だからです。

 資金面では関連会社の高砂企業株式会社より、2025年度に於いて100,000千円を短期借入する予定としています。
 以上は有価証券報告書を咀嚼してのものです。

日高カントリークラブが2024年度(第66期)決算を公表

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 日高カントリークラブを経営する株式会社日高カントリー俱楽部は2025年3月31日、2024年度(第66期)決算を公表しました。その概要は、下記の通りです。

回次第63期第64期第65期第66期
売上高1,044,284千円1,072,102千円1,021,603千円1,017,981千円
経常利益又は経常損失(△)40,808千円16,096千円△79,417千円△74,575千円
当期純利益又は当期純損失27,593千円5,743千円30,532千円△98,187千円

 昨年27ホールコースの当該クラブへの来場者は、会員34,843人、ゲスト15,009人の合計49,852人でした。営業日数が対前年比11日減少した事もあり、来場者総数も対前年比2,053人減少しました。とは言え売り上げは第63期より4期にかけ、10億円以上を達成しています。その売り上げの構成を前期に絞り見るならば、下記内容になります。

■ 年会費及びロッカー収入 190,054千円 構成比18.7%
■ プレイ収入       550,010千円 構成比54.0%
■ 食堂売店売上高     128,155千円 構成比12.6%
■ 名義書換料       129,500千円 構成比12.7%
■ その他の収入      20,260千円  構成比2.0%

 なお会員権の名義書換件数は、4.2%増加し125件になりましたが、前期途中にて名義書換料を100万円から200万円へ改定していますので、金額と件数は単純に反映はしていません。

 なお前期はハウス内の設備投資、及び酷暑対策からコース管理費用がかさんだ事により、経常がマイナスになったものの、今期は会員の年会費改定や会員権の名義書換料改定などから、当該クラブでは増収が見込めるとしています。