中央が南 愛美さん
2024年8月1日から3日までの3日間、米国のパインハーストで開催された『USキッズゴルフ世界選手権』8歳女子の部で、見事優勝した千葉県市原市在住の南 愛美(みなみ えみ)さんが、2024年9月19日に市原市役所を訪れ、小出市長及び藤谷(とうや)教育長へ優勝報告をしました。
試合を振り返ると、二日目まで南さんが大きくリードしていたものの、大会最終日には熾烈な優勝争いとなりました。2位選手に追いつかれ同スコアとなる中、「パットが良く決まってくれた」と言う南さんに、最終的には軍配が上がった訳ですが優勝スコアは10アンダーでした。
この優勝で南さんは、昨年に続き2連覇達成と言う事になりましたが、南さんの夢は大きく3連覇を目指すとの事です。ところで試合開催日前には、昨年の優勝者によるパレードが行われたのですが、南さんは「とても気持ち良かった、また来年味わいたい」とコメントしており、世界を舞台にしても物怖じしない性格を良く表していました。
南さんの夢は、将来米国のスタンフォード大学へ進学しゴルフ競技で活躍すると共に、オリンピックへ出場し金メダルを獲得したいとしています。
太平洋クラブの経営母体でもある株式会社マルハンが、2024年4月30日に荒川河川敷に展開する9ホールコースの『新東京都民ゴルフ場』を取得していました。
同日、此れまで経営を担ってきた葵会グループの河本貢司氏に代わり、マルハン社の韓俊氏が代表取締役へ就任しています。太平洋クラブによれば直接的関係は無く、マルハン社の北日本カンパニーの管轄になっているとの事です。
振り返れば同ゴルフ場は、茨城GCグループを離脱後に多くの従業員の要請により登場した茂出木氏へ、経営を委ねる事になりました。しかしながら2019年の19号台風の甚大な被害から茂出木氏は、ゴルフ場経営そのもを断念せざるを得ない状況へ、追い込まれてしまいました。
その後救世主の如く登場したのが、医療の葵会グループでした。同グループでは2020年8月1日に、JGTOの青木功会長やPGAの倉本昌弘会長が臨席し、再出発の記念式典を開催していました。力強い援軍を得て明るい展望が見えて来たかの様でしたが、約4年後の2024年に経営母体が交代となったのです。
今回M&Aによりマルハン社が取得したのは(株)NIHON.TURF&GREEN社ですが、当該ゴルフ場関係者によれば、マルハン社による積極的取得姿勢が渋る葵会グループを説き伏せた様です。
一社)日本ゴルフ場経営者協会(NGK)は、2024年6月時に於けるゴルフ場への来場者数を、前年度同月と対比した資料を2024年9月初旬に公表しました。
2024年度6月の対象ゴルフ場数は2157。このゴルフ場数にはいわゆるショートコースなどと言われている9ホールコースも含まれていますが、全てのホール数を足しその平均が150メートル以下の場合、プレー代金は非課税になります。この様なゴルフ場は、このゴルフ場数にはカウントされていません。
ところで2024年6月度の来場者総数は、課税対象者6,069,618人、非課税対象者1,951,890人の合計8,021,508人でした。課税非課税ともに増加しており、対前年度比339,193人の増加です。この背景には、今年の梅雨入りが遅く好天が続いたなどの天候要因が大きく作用した、と言うのが多くの方の感想及び見立てです。
昨年コロナがインフルエンザ並みの第5類へ移行して以降、レジャー志向がゴルフ一極では無く分散傾向にある中、ゴルフ界からはゴルフ離れが心配だとの声も聞かれており、実際その様な傾向が見えた時期もありましたが、今回のNGK資料は若干の安堵感を持たせてくれるものとなりました。
2024年パリオリンピックで銅メダルを獲得した松山英樹選手は、JGAオリンピックゴルフ競技対策本部から支払われる予定の銅メダル報奨金600万円について、若手選手育成の為に寄付したいとして、2024年9月10日にJGAへ申し出ました。
松山選手のコメントは下記の通りです。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今年のオリンピックでは、国民の皆さんの応援のおかげもありメダルが獲れたことを自分でも嬉しく思っています。
これからどんどん日本の若い選手たちが世界の場で活躍できるように願いつつ、そして自分も彼らの目標であり続けられるように努力していきたいと思います。
少しでも若い選手たちの力になれるよう、今回いただいた報奨金はJGAに寄付させていただくことにしました。
是非有効に使っていただければ嬉しいです。
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なお以前、メダルを逃したジョン ラーム(スペイン)選手が、賞金の無い試合で熱くなれるのは、オリンピックとライダーカップだと語っていましたが、日の丸を背負った松山選手の大活躍を日本国民は、固唾をのんで見守りました。
日本国民の応援が有ったからこそ、松山選手のプレーを神がかりにさせたのかも知れませんし、その事を松山選手自身が一番良く理解していたのかも知れません。今回は同選手による、素直な感謝の気持ちの発露だと言えます。
東証スタンダード上場の常磐興産株式会社は2024年9月9日、Ontario合同会社(公開買付者)による普通株式の公開買付けに賛同する、として正式に発表しました。
第1回公開買い付けは普通株式1株につき1,650円にて、2024年9月10日より開始されます。常磐興産社の株式総数は、自己所有株式数を除き8,782,584株ですが、第1回目では買付け予定数の下限を4,450,401株に設定されており、この下限数に満たない場合、この度の公開買付けは中止されます。
第2回公開買付け価格は1,240円にて行われますが、この2回におよぶ公開買付けを通じ公開買付者は、常磐興産社を完全子会社化する事を目的にしています。なお公開買付者へは、フォートレス インベストメント グループの関係法人であるOntario Holdings I LLCが99.99%出資しており、この度の公開買付けに関する資金は、フォートレスが運営するファンドから調達されています。
ところで常磐興産社は福島県でスパリゾートハワイアンズ・ゴルフコースを運営していますが、当然今回の公開買付けが終了しますと、このゴルフ場も公開買付者傘下のゴルフ場になります。フォートレスと言えばアコーディアゴルフ社と深く関係していますが、今後どの様なすみわけが行われて行くのか気になります。
群馬県の草津カントリークラブでは2023年秋より、バングラディシュ人2名を自社採用し雇用開始しています。当初この2名の方々は派遣会社を通じ、2023年春より当該ゴルフ場で、フロント業務などに従事していました。
その後、派遣会社と2名の方々との契約が切れたことから、当該ゴルフ場が自社採用へ踏み切ったと言う経緯が有ります。関係者によれば、当人達は日本語での読み書きや会話が堪能であり、日常業務には全く支障が無く、日本人スタッフとも意思疎通が上手にいっているとの事。
この具体的な手続きを取った社労士事務所によれば、いわゆる技術、人文知識、国際業務と言われる資格にて、厚生労働省の就労資格を取得したとの説明でした。
2024年9月1日に旧・長野京急カントリークラブは、長野デューンズゴルフクラブへ名称変更しました。これは経営会社が交代したことに伴う変更になりますが、新経営会社はペイシャンスゴルフクラブ株式会社です。
新経営会社が営むクラブには、預託金の無いプレー会員が1000名在籍しておりますが、現時点で会員権の名義書換は停止中になっています。新クラブでは旧体制下での会員制組織を継承しており、各委員会が機能しているとの事です。
例年ですと降雪の関係から年末から翌年4月頃までクローズになりますが、当該クラブによれば2025年はリニューアルとそれに伴うキャンペーン企画がある様です。どの様な内容になるのか、期待度が高まります。
カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)では2024年10月1日より、会員募集金額を改定します。改定自体は今回で2回目になりますが、2024年8月27日に改定の届け出を経産省・関東経済産業局にて受理された事から、新たな内容で会員募集が行えることになりました。その概要は下記の通りです。
募集内容 | 2024年9月30日まで | 2024年10月1日より |
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募集金額の内訳(入会保証金) | 22,500,000円 | 20,000,000円 |
募集金額の内訳(入会登録金) | 2,750,000円 | 5,500,000円 |
募集金額 | 25,250,000円 | 25,500,000円 |
入会登録金が倍になる反面、入会保証金がその金額と同額を減少させました。これにより経営会社の収益面が厚くなったとも言えるのですが、総額は25万円の差になりますので、ある意味誤差の範囲と受け止められなくも無く、入会者にとっては極端な違和感は無いものと思われます。
会員による退会はスムースな手続きで行え入会保証金が返金されますので、会員の事情で退会者がいる反面、入会希望者も絶え間なく手が上がっています。現在会員数は法人276社、個人51名と合計327名になります。2019年9月時点で304名の会員数だった点を振り返るならば、ゴルフ場自体の評価が高まっている事が、この会員数の推移からも理解出来ます。
当該クラブでは過去の退会者について、再度入会希望の声が上がった場合、その声を拒否していませんので、改めての入会も有り得るものと思われます。なおアース製薬株式会社主催のJLPGAツアーの「アース・モンダミンカップ」は、毎年当該ゴルフ場が舞台になっていますが、会員に大変好評との事です。
株式会社アコーディア・ゴルフは和木ゴルフ倶楽部(山口県)を2024年10月1日に取得するとして、8月22日に広報を通じ明らかにしました。株式譲渡締結日は2024年8月2日でしたが、当該ゴルフ場の概略は下記の通りです。
ゴルフ場名 | 和木ゴルフ倶楽部 |
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住所 | 〒740-0062 山口県玖珂郡和木町瀬田蜂ヶ峯424ー3 |
開場日・設計者 | 1995年10月・小林 光昭 |
コース・コースレート | (18ホール_Par72_6,951ヤード)_74.8 |
練習場 | 10打席 330ヤード |
アコーディアゴルフ社はM&Aの手法で当該ゴルフ場の経営会社を取得しますが、その対象会社はENEOSゴルフサービス株式会社です。そしてこの法人の親会社はENEOSトレーディング株式会社になります。つまりENEOSグループのゴルフ場が、アコーディアゴルフ社へ譲渡される訳です。
ENEOSグループでは現在、この度の和木GCと新潟サンライズゴルフコース(新潟県)の2コースを、経営しています。既に新潟サンライズGCでは2024年3月23日、来年2025年の3月末をもって営業を終了するとして、ゴルフ場のWEBサイトで明らかにしていました。
これらの点からENEOSグループとしては、2025年春にゴルフ場業界から完全に撤退することになります。何故撤退するのかと言う件につきENEOSグループでは、「常に事業ポートフォリオの見直しを行っており、その一環」としています。
和木GCに関しアコーディアゴルフ社では、2024年10月以降「当社のカラーで統一」して行くとしている事から、物や印象そして運営手法を含めアコーディア色になって行くものと思われます。
飯能ゴルフクラブ(埼玉県)では2024年8月25日に開催された理事会にて、当該クラブへの入会手続き時に、株券未取得状態での入会申請を受け付ける事を決定し、即日実施しました。
此れまで当該クラブへ入会申請する為には、会員が保有している株式会社飯能ゴルフ倶楽部の壱株券を取得する必要が有りました。この取得をもって初めて入会申請出来たのですが、この手続きをこの度改定したのです。壱株券(会員権)を事前に取得する必要無く審査を受けられる為、入会希望者は金銭的なリスクから解放されたと言えます。
理事会で入会承認が下りてから、入会希望者は3ヶ月以内に株券を取得し、クラブへ提出すれば良くなった訳ですが、この事は会員権市場へも良い効果をもたらしそうです。何故ならば、会員権市場での買い希望情報は、大半が入会承認を得られた方からの注文と理解すれば、売買交渉は価格のみに絞られる為、市場が活性化するものと思われるからです。
またクラブ関係者によれば、入会承認を得られなかった方が本来保管しているであろう株券(会員権)、その所在が不明になる様なケースが過去には散見される為、リスク管理の側面から若干の安堵感を覚えるとのことでした。
ちなみに昨年の第66期(2023年4月1日~2024年3月31日)に於ける第三者譲渡による入会件数は、41件との事ですが、今期の第67期はどの様な結果を残すでしょうか。今回の事前審査方式がどの様な効果をもたらしたか、それを知る上で重要な資料になるものと思われます。
ところで一たび入会不承認となった場合、理由如何にもよりますが、基本的には再度の入会申請、挑戦は大変きびしい様です。