< 河村定夫・新社長 >
河村定夫氏が富士カントリークラブを経営する株式会社富士カントリー俱楽部の代表取締役へ、2025年3月26日に就任しました。
多くの会員から推される形で就任した河村氏ですが、河村丸の船出にあたって課題は大きく2つ有るとの事。河村氏曰く、一つ目は会員数の自然減を食い止め、正会員数を1200名ほどのクラブへ復活させると共に、二つ目は黒字経営達成だとしています。
そしてこの内容を達成する為には、「開かれた魅力あるクラブ作り」が必要だとしています。会員個々の入会動機は様々なれど、ひとたび会員になったならば、誇りと自尊心を持てるクラブが理想だと河村氏は考えています。
その為には会員がゲストを誘客し易い環境作りが大切であり、会員へのゲスト優待券の発行であったり、或いは平日のゲスト料金の見直しも必要だとしています。更には会員紹介のみでも、平日であればビジターがプレーし易くする事も、検討して行く必要があると考えています。
会員株主相互によって(株)富士カントリー俱楽部は経営されていますが、会員負担を最小限にしていく事で、現会員が友人や知人を新規会員として誘い易い環境が、最低限は整います。これは会員権市場を通じた名義書換がスムースに進展する意味合いもあり、会員数の減少に歯止めをかけられます。会員の入退会を活性化させる対策も、新年度に入り協議中との事です。
クラブ再建にあたって河村新社長の声を一部届けましたが、背負うものが大きい様に思われる反面、穏やかな語り口から醸し出す雰囲気は、気負うところ無く新体制の安定感を感じさせてくれました。
今後の動きが注目されます。
埼玉県の鳩山カントリークラブでは2025年7月1日より、正会員、平日会員権の名義書換料を改定します。前回の改定が2019年1月10日でしたので、6年ぶりでの改定になります。
概要は下記の通りです。
| 会員種別 | 書換内容 | 改定前(税込) | 改定後(税込) |
|---|
| 正会員 | 第三者譲渡 | 1,100,000円 | 2,200,000円 |
| 平日会員 | 第三者譲渡 | 550,000円 | 1,100,000円 |
なお2025年6月30日までに受け付けた入会申請については、これ迄通りの書換料が適用されます。
一社)日本ゴルフ場経営者協会(NGK)では、2025年1月15日~同月28日までの間、加盟243ゴルフ場へキャンセルに関する様々なアンケートを実施し、95コースより回答を得られました。
この95コースの中で、キャンセルに関する規程を設けているのは75%、約71コースですが、更にこの中でもキャンセル料金に関し、徴収規定を設けているのは89%の63コースでした。では実際にキャンセル料金を徴収出来ているのかと言えば、出来ているコースは82%に過ぎず、苦戦している姿が垣間見れます。
どの様な手法で請求しているのかと言えば、①請求書を郵送 ②対象者が再来場時に徴収 ③電話依頼と言う3手法が多くを占め、スマホへのショートメール、SNS利用などは僅かです。実際の徴収手段としては、❶銀行や郵便局を通じての振り込み ❷再来場時に現金で徴収と言うこの2点が、ほぼ全てと言える状況です。クレジットカードや電子マネーなどは、少数派です。
ゴルフ場によるキャンセル料徴収が進んでいない現状は、「手間がかかる」事を第一の理由に上げており、またキャンセル料請求はクレームが来る、再来場しなくなる、などを懸念しているゴルフ場が多いのが分かります。
どのゴルフ場にとってもキャンセル問題は大きな悩みの種になっていますが、この度のNGK調査資料は対策を練る上で欠かせない資料になったと言えます。なおこの資料は、NGK加盟全会員へ配布されたとの事です。
株式会社レンブラントホールディングスは子会社を通じ、北海道の旧『ダイナスティゴルフクラブ有明』を株式会社ダイナスティリゾートより、2025年2月28日に取得したとして同日広報を通じ明らかにしました。
同社は既に静岡県御殿場市にあるレンブラントゴルフ俱楽部御殿場を所有しており、これで2コース目になります。実際に取得したのは子会社の株式会社ATPですが、運営は株式会社レンブラントホテルマネジメントが行います。
北海道札幌市清田区有明368を主要住所とし973,642.51㎡のゴルフ場は、2025年7月1日に『レンブラントゴルフ俱楽部札幌』としてお披露目される事になります。新千歳空港から約30分、北広島ICより約7キロの距離に位置する当該ゴルフ場の交通アクセスは、申し分ありません。
ところで今回当該ゴルフ場を取得した手法は、M&Aでは無く土地の売買との事。土地登記には膨大な費用が必要とされる訳ですが、レンブラントH社はその方がリスクが少ない、或いはそうせざるを得ないと判断したのだと思われます。
日本ゴルフ場経営者協会(NGK)は2025年4月に入り、外国人材の受け入れが加盟ゴルフ場にて順調に進んでいる事を明らかにしました。
ベトナム国立農業大学の卒業生8名(男性6名、女性2名)を対象に2024年6月下旬、NGKは現地へ赴き説明会を開催して来ました。その流れから女性2名が2024年11月に我国へ入国し、長野県の施設にて1ヶ月間の研修を受けた後、同年12月には関東のNGK加盟ゴルフ場でコース管理業務に就いています。
2025年2月初旬に入国した男性2名は、上記女性同様に就業知識教育を経た後に3月初旬に関西のゴルフ場へ、また2月下旬に入国した男性4名は同様の手順を踏んで、3月下旬に関東のゴルフ場で就労しています。就労先は全てNGK加盟のゴルフ場ですが、正副加盟240コースほどの中で、今回のトライアル事業へ積極的に関与し、手を上げた3コースが選ばれています。
NGKではゴルフ場業界での人材不足を外国人材で補うべく、「技術・人文知識・国際業務」制度を活用し挑戦しており、今回の就労についてはトライアル事業と位置付けています。ゴルフ場業界に資格制度が無い中、入管法上から脱法行為にならない為には、この様な手法に限られて来るのが現状です。
今回の8名が今後どの様に日本社会で定着して行くのか、推移を見守る必要が有りますが、将来的には母国から家族を呼び寄せたり、帰化する事も選択肢としては有り得ます。或いは日本で得られた知見を基に、母国でゴルフ場業界発展へ尽くす方も、出て来るのかも知れません。
NGKでは今回のトライアル事業に手応えを得ており、今後更にこの事業を継続して行く方針です。
茨城県の金乃台カントリークラブでは2025年4月に入り、クラブへの入会条件3点を改定しています。
1点目は外国籍者の入会、2点目は新規に法人名義での入会、これら2点をそれぞれ認めると共に、3点目は年齢制限を撤廃した事です。この結果、新たな入会条件は下記の様になりました。
■ 1、同クラブの会員として相応しい人物である事
■ 2、在籍5年以上の正会員1名の推薦を受けられる事
■ 3、JGA加盟の他クラブへ在籍している事。
他クラブへ在籍していない場合、在籍5年以上の正会員2名の推薦にて可
極論すれば、当該クラブへ5年以上在籍している正会員2名の推薦が有れば、法人でも個人でも入会申請が可能になったと言えます。但し年齢について、例えば未成年者の様な場合、事前に入会に関する問い合わせを頂きたい、としています。
会員権の名義書換が再開され約10ヶ月が経過し、この度入会条件が改定されましたがその内容を俯瞰するならば、『門戸を開放した』、その様なイメージを受けます。最低限の入会基準を設けつつも、開かれたクラブと言う方向性を打ち出したと言えます。太平洋クラブ傘下になり、当該クラブは徐々に変わりつつあります。
山梨県の下部温泉郷ゴルフクラブは2025年4月2日、同クラブのWEBサイトにて、2025年5月31日をもって閉場する事を、『お知らせ』として明らかにしています。
当該クラブの原点は、1995年5月に開場した『身延ゴルフ俱楽部』ですが、当初経営していた身延ゴルフ俱楽部株式会社は、2005年2月9日に甲府地裁より破産宣告受けた関係から、2007年4月に株式会社身延山が経営する身延山カントリークラブとして再出発していました。
2023年にはゴルフ場名を下部温泉郷ゴルフクラブへ変更すると共に、経営会社の商号も2023年10月20日に同名称へ変更していました。なお同クラブ関係者によれば、跡地利用については明確には分からないとしています。
うぐいすの森ゴルフクラブには栃木県の馬頭と、茨城県の水戸と言う2コースがあり、パブリック運営されています。経営会社は日本緑地開発株式会社(代表取締役:山本菜穂子)です。
このゴルフ場は現在韓国にて、会員募集を行っいますが、その概要は下記の通りです。
■ 記名1名+無記名1名 1200万ウオン(日本円換算約120万円)
■ 記名1名+無記名3名 1800万ウオン(日本円換算約180万円)
■ 無記名4名 2500万ウオン(日本円換算約250万円)
当該ゴルフ場の関係者によれば、現在230名から240名の会員がおり、会員は馬頭と水戸の両コースを利用出来ます。会員の利用料金は、一般の来場者より安価に設定されているものの、利用方法としては主に宿泊してプレーするスタイルになる為、日本国内のゴルフのみの利用者よりは、総額として高めになる様です。
ちなみに関係者曰く、当該企業は韓国系企業では無いとの事。なお2025年1月21日に代表取締役を退任された山本秀太郎氏は、現在奄美大島を拠点に、本マグロの畜養並びに研究を事業化しご活躍されています。
株式会社太平洋クラブは2025年4月1日から2026年3月末までの1年間、太平洋クラブ正会員の会員募集を行います。
募集口数は400口、来年の3月末を待つ事無く、口数に達し次第終了するとの事です。概要は下記の通りです。
| 組織 | 種類 | 販売金額 | 対象 | 額面 | 譲渡 |
|---|
| 太平洋クラブ | 正会員 | 8,800,000円 | 個人/法人 | 無 | 可能 |
| 太平洋クラブ | パーソナル会員 | 5,280,000円 | 個人 | 無 | 不可 |
| 太平洋クラブ | コーポレート会員 | 6,930,000円 | 法人 | 無 | 不可 |
| 関西エリア | 正会員 | 3,850,000円 | 個人/法人 | 無 | 可能 |
上記金額は単独1口での入会ですが、2口或いは3口と言う様に複数口を同時に入会する場合は、割引料金が設定されています。その概要は、下記の通りです。
| 組織 | 種類 | 割引条件 | 割引について | | 1口の販売金額(2口以上) |
|---|
| 太平洋クラブ | 正会員 | 2口購入 | 5%割引 | 880万円 | 8,360,000円 |
| 太平洋クラブ | 正会員 | 3口購入 | 10%割引 | 880万円 | 7,920,000円 |
| 関西エリア | 正会員 | 2口購入 | 5%割引 | 385万円 | 3,657,500円 |
| 関西エリア | 正会員 | 3口購入 | 10%割引 | 385万円 | 3,465,000円 |
群馬県の伊香保カントリークラブを経営する株式会社伊香保カントリー俱楽部は、2025年3月28日に2024年度(第67期)決算を公表しました。その概要は、下記の通りです。
| 回次 | 第64期 | 第65期 | 第66期 | 第67期 |
|---|
| 売上高 | 187,841千円 | 222,105千円 | 226,350千円 | 239,486千円 |
経常利益 又は経常損失 | △113,367千円 | △106,382千円 | △112,378千円 | △94,121千円 |
当期純利益 又は当期純損失 | △112,474千円 | △106,085千円 | △111,037千円 | △94,330千円 |
不順な天候から営業日数が前期比38日減少し305日になると共に、来場者数も前期比506名減少し10,271名になりました。しかしながら売り上げは、前期比13,136千円増え239,486千円となっています。
営業費用、販管費、人件費などが減少し、売上総利益アップに貢献したものの、結果は当期純損失94,330千円を計上する事になりました。この様な現状を克服すべく課題は入場者増加対策であり、オールキャディ付きのプレースタイルを堅持しつつ、伊香保温泉宿泊客へ利便性をアピールし、新規プレーヤーを開拓して行くとしています。
この様な事業方針を堅持するものの実態としては非常に厳しい状態であり、今後企業として継続して行けるのか疑義を生じさせているとしています。何故ならば2004年12月期以来連続して営業損失が発生しており、714,332千円の債務超過状態だからです。
資金面では関連会社の高砂企業株式会社より、2025年度に於いて100,000千円を短期借入する予定としています。
以上は有価証券報告書を咀嚼してのものです。