近年、経営会社の倒産に伴い、預託金を含まない所謂無額面のプレー会員権が増えて来ました。倒産後の継続会員へ発行されたコースが103、法的整理後募集によって発行されたコースが19有り、2005年11月時点で合計122コースに上ります。
これらのコースは基本的に第三者への譲渡を認めておりますが、12月時点で122コース中68コースが名義書き換えを開始しております。
これらプレー権のみのゴルフ場の倒産は今日存在プしませんが、預託金を含まない会員権は債権者としての位置付けではありませんので、将来もし法的整理という状況が起こり得た場合、新たな判断が求められる事は必然だといえます。
12月15日、東証1部へ上場したローンスターグループの、パシフィックゴルフグループインターナショナルホールディングス株式会社(PGGIH)は、初値が142,000円となり公募値112,000円を上回りました。
同社は、公募6万株を含め35万株を、売り出しました。初日の売買高は448,229株で、売買代金は655億円にのぼります。
同社の経営哲学として1、顧客の満足度 2、従業員の満足度 3、効率性と収益性 を掲げており、ゴルフ市場については更なる発展の余地有りとして、拡大路線を展開していく事になります。同社の今後の動向が注目されます。
鳩山カントリークラブ(埼玉)は、12月1日に正会員の補充募集を開始し、14日に終了いたしました。
- 募集口数_105口
- 募集金額_294万円(入会金280万円+消費税14万円)
無額面のプレー会員権であり、会員の親族を中心に募集されました。当初45口限定募集の予定でしたが、高反響の為、急遽経産省へ届出の範囲である105口まで受け入れる事になりました。
今回、無額面の会員権を発行することにより、鳩山CCでは預託金証券との2種類の正会員権が、混在して将来売買されることになります。当然ながら市場価格も格差の出た内容になる事は、予想しえる事です。平日会員権(月から金まで)の募集については、今後本格的に開始されます。
東証1部上場の株式会社アーバンコーポレーション(本社・広島市)は、成井農林(株)の経営する6コースを取得することを、正式に発表致しました。
- 取得コース
1、北海道クラシックゴルフクラブ
2、北海道クラシックGC帯広コース
3、北海道メイプルGC
4、帯広白樺カントリークラブ
5、白河国際カントリークラブ
6、郡山熱海カントリークラブ
同社は今後数年以内に15から20コースほど、取得することをゴルフ場事業の目標としております。
与党は12月15日、「平成18年度税制改正大綱」を決定いたしました。その内容に会員権は網羅されておらず、おそらく来年もまた現行どおりの内容を、維持するものと思われます。
本年6月政府税調は、所得課税のカテゴリーにて(おしなべて分離課税が望ましい)との答申を提出しており、会員権における損益通算制度の変更もやむなし、との雰囲気を助長させておりました。
「大綱」は、国の重要なたたき台になるものであります。その中にて会員権について触れられていない点を見るならば、(ゴルフ会員権の損益通算は現状維持)と考えても充分なのではないかと思われます。しかしながら大切なことは、出来るときに処理しておく事では、ないでしょうか?
東急不動産(株)は2005年12月1日、千葉県の鶴舞カントリー倶楽部を傘下に収めました。同倶楽部は1971年に三井化学株式会社系列のコースとして、オープン致しました。
1998年には三井物産(株)が、全株式を取得し経営に当たってきました。現在の会員数は全ての会員種別を合せて3,000名ほどに上ります。東急不動産(株)は、全ての会員と従業員を継承する予定です。
株主構成が変化する事に伴い、ゴルフ場の経営会社である房総興発(株)は、約28億円の資本金を1億円へ減資し、また資本準備金についても約11億円減少することになりました。
本年に入り東急不動産(株)は手持ちコースの売却と優良コースの吸収を繰り返し、ゴルフ事業の再編と拡大という積極路線を展開しております。この一連の再編により12月現在にて東急不動産(株)の所有コースは16になりました。同会社は今後益々目の離せない存在だといえます。
浜野ゴルフクラブを経営する(株)國際友情倶楽部の手塚一男厚生管財人は、11月8日最高裁にて全面的、画期的勝利を収めました。争点としては
- 1993年國際友情倶楽部の親会社である日東興業が、旧あさひ銀行より借り入れた債務を担保する為に、ゴルフ場の土地建物へ200億円に上る根抵当権を設定した事
- 1999年日東興業の債務の内、59億円を13年間に渡り弁済していく事の契約 という2点です。
浜野ゴルフクラブ厚生管財人としては、根抵当権設定の取り消しと、59億円の債務不存在としてゴールドマン・サックスグループと争っていたのですが、今回の勝利はバブル崩壊後のゴルフ場倒産へ一区切りをつける象徴的な出来事となった様に思えます。
この勝利にて浜野ゴルフクラブの債務は120億円となり、内110億円が会員の預託金債務ですから、会員の協力次第で大きく前進していく事になります。