一社)日本ゴルフ場経営者協会(NGK)は2025年9月中旬、本年6月度のゴルフ場来場者数を速報値ながら公表しました。この資料によりますと、対前年比266,258人が減少しました。
2024年6月度の来場者数は8,014,074人だったのに対し、2025年度は7,747,916人だったのです。これをを各自治体別に見た時、プラスへ転じたのは宮崎県の1件のみで、その他46の都道府県全てがマイナスを記録していました。
この変化の要因の一つとしてNGKでは、酷暑による影響が大きいのではとしています。例えば6月の平均気温の平年差は、北日本で3.2度、東日本では2.3度、西日本では1.8度高くなっており、全国の「熱中症アラート」の発動回数は、対前年同月比2.1倍の95回を記録しました。
更にゴルフ場に特化した内容では無いものの消防庁によれば、6月度に熱中症による全国救急搬送者数は過去最多の17,229名にのぼり、昨年の2倍にあたるとの事です。これらを俯瞰するならば、プレーヤー減少の一因が、天候にあったとするNGKの説明もうなずけるものが有ります。
神奈川県の相模野カントリー倶楽部では、2025年10月1日より平日のプレー予約をキャンセルする場合、キャンセル料が不要なのは現行7日前ですがこれを3日前までへ変更する予定です。
変更する理由として平日の来場者は、高齢者が多い為としています。つまり高齢者は体調の変化も激しく、やむを得ないケースが多いのだと推察されます。
キャンセル料徴収について同クラブでは、2025年1月より現行システムへ移行しましたが、土曜日、日曜日、祝日については10月1日以降も変更無く現状維持との事です。では実際、キャンセル料の徴収は、どの様に行われているのでしょうか。
徴収対象者は会員或いはビジターも同一であり、1組全員がキャンセルした場合、1組の内何名かがキャンセルした場合、この様な時はその組の代表者へ連絡を取り、次回の来場時に支払って頂いています。
時にはキャンセルしたご本人へ、直接振り込み用紙を送付している様ですが、ちなみにキャンセル料は1500円(内税)です。いずれにしても大変な作業と言えます。
ドタキャンしたプレーヤーへのキャンセル料徴収について、ゴルフ場業界はその必要性を認めつつも、具体的な手法はアナログから脱皮する事が出来ず、暗中模索状態が長く続いていました。
この様な中、PGMグループが2024年10月1日から全国の同グループゴルフ場で、キャンセルポリシーの告知、更にはキャンセル料徴収システムを導入した事により、この件はPGMグループ外のゴルフ場も巻き込み、一挙に全国区レベルの話題へ昇華していったと言えます。
PGMグループがこの分野へ乗り出せた背景には、社会のデジタル化とデジタル技術の進化が上げられる訳ですが、この社会の潮流は此れまで苦しんで来た多くのPGMグループ外のゴルフ場にとっても、課題解決へ向けた糸口になりつつあります。
今日キャンセル料徴収システム導入分野へ、幾つかの後続組の参入が見込まれる中、エアトリグループの株式会社かんざしは、ホテル業界での実績をひっさげ、2025年1月よりゴルフ場へ向けキャンセル料徴収ソフトの販売を始めました。ソフトの呼称は『わきざしクラウド』。
ソフトの詳細については紙面の関係から省略しますが、ポイントはかんざし社がゴルフ場から個人情報を提供され請求するものでは無く、あくまでもゴルフ場側が独自に行うものであり、その請求方法は簡便かつ利便性に富んだもので、請求された側(キャンセルした方)に対する配慮もなされたものに成っています。
かんざし社曰くキャンセル料の請求については、ゴルフ場側による事前の告知がとても重要だとしています。エントリーされたプレーヤーへ、キャンセルした場合、ケースによっては料金が発生することを、当初より説明し同意を求めておく必要が有る、この作業が何よりも大切であり、キャンセル料請求をスムースにさせるとしています。
< 網田会長 & 小祝選手 >
2025年9月16日ヤマエグループホールディングス株式会社(ヤマエGH)が、プロゴルファーの小祝さくら選手とスポンサー契約を締結しました。
ヤマエGHは小祝選手の怪我に関する件は承知しているものの、その様なネガティブな状況を克服し、秘めたポテンシャルを将来発揮してくれることを期待しています。
同社は来年2026年、小祝選手がフェアウエーへ戻れる様支援すると共に、再び輝きを取り戻してくれる、その様な逸材だと評価しているのです。
■ 小祝選手のコメント
「食」と「住」に携わる流通のトータルサポーターとして、挑戦を続けるヤマエグループ様。私もゴルフを通じて応援してくださる皆様に感動をお届けできるよう、精一杯頑張りますので、熱いご声援をよろしくお願いいたします。
なおヤマエGHは、「流通のトータルサポーター」としてサプライチェーンの川上から川下まで、ありとあらゆる場面において、ビジネスのプロデュースを目指す企業グループですが、小祝選手以外既に女子5名の所属選手と女子1名のスポンサー契約選手がおります。
日本ゴルフ場共同購入株式会社は2025年8月より、乗用カートに取り付ける『座席シートプロテクトカバー』の販売を開始しました。現物の仕様に付きましては、ざっくりとした感じを、下記写真にてご確認頂ければと思います。
カバーを取り付け作業風景
カバー取り付け後の完成状態
カバー1枚の代金は薄手1400円(税別)、厚手1800円(税別)です。販売は1ロット単位になりますが、1ロットは10枚入りになっています。
18ホール規模のゴルフ場には、少なくとも50台のカートがあると仮定しますと、1台に2枚のカバーが必要になりますので、全て取り付けた場合、100枚が必要になります。そうしますと10ロットを注文する事になり、代金は14万円(税別)か18万円(税別)になります。
日本ゴルフ場共同購入では当初、どれほどのニーズがあるのか計りかねていましたが、9月に入った現在、供給が注文に間に合わない状況の様です。
あまり報告はされていないものの、座席シートでのトラブルを訴えるプレーヤーが、意外と多い現実が注文増につながっているのでは無いか、とは同社の分析です。
アコーディアゴルフは2025年9月12日、「威厳と品位を兼ね備えたハイグレードなゴルフ場」として選定した6コースを公表しました。
かねてよりグループ内ゴルフ場の中から、適したゴルフ場を選別して行く方向性を明らかにしていましたが、今回その対象コースが明確になりました。
2025年9月12日時点での< アコーディア・ゴルフ「GRAND」ゴルフ場 >は下記の通りです。
1、成田ゴルフ倶楽部(千葉県)
2、オーク・ヒルズカントリークラブ(千葉県)
3、グレンオークスカントリークラブ(千葉県)
4、アコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ(千葉県)_10月より習志野カントリークラブ
5、東千葉カントリークラブ(千葉県)
6、ザ・サザンリンクスゴルフクラブ(沖縄県)
平和傘下になる以前のアコーディアゴルフは、画一的な運営方式やゴルフアー詰め込み更にはコースメンテナンスの悪さなどから、一部のゴルファーからは敬遠される傾向がみられました。
今回アコーディアゴルフが同じグループ内のPGMを見習い、「GRAND」シリーズを打ち出した事は、これ迄の金太郎飴方式の運営へ、一定程度ブレーキをかけて行くと言う意味合いもあります。
この事がこれまでの弊害を取り除く口火になるのか、今後の動向を注視して行く必要が有ります。アコーディアゴルフのゴルフ文化に、少しずつですが変化が見え始めてきました。
2025年10月9日(木)~12日(日)までの4日間、神奈川県の横浜カントリークラブ(7,315ヤード_パー71)を舞台にPGA TOURのFedExCup Fallシリーズ第3戦 『Baycurrent Classic』が開催されます。
FedExCup FallシリーズはPGA TOUR2025年度の51位以下順位を決定するシリーズになりますが、JGTOとの共催と言う関係から、PGA TOUR有資格者以外からも日本人選手の参戦が期待されていました。
既に2025年FedExCupシリーズを29位で終えた松山英樹選手を筆頭に、蝉川泰果、金谷拓美の日本人3選手の参戦については、既に公表されておりましたが、大会を1ヶ月後に控えた9月12日、大会主催者は新たに石川遼、中島啓太の2選手が参戦する事を明らかにしたのです。
石川 遼選手のコメント
出場機会をいただき、心から感謝しております。
期待に応えられるよう精一杯頑張りたいと思います。
中島啓太選手のコメント
1年ぶりに日本で戦えることにワクワクしており、
自分らしいゴルフで結果を残したいと思います。
秋の横浜は大いに盛り上がる事と思われます。
千葉県のPGM南市原ゴルフクラブでは2025年6月8日より、正会員権の補充募集を行っています。
概要は下記の通りです。
■ 募集種別 正会員(個人、法人記名式)
■ 募集口数 50口(口数に達し次第終了)
■ 募集金額 770,000円(税込)_入会金のみ
■ 割引特典 660,000円(税込)_入会金のみ
①既存会員の紹介
②39歳以下の個人会員
③2口以上同時購入の場合
上記①~③の条件を満たす場合は、割引特典を受けられる。
当該クラブは紆余曲折の後、2012年6月1日より会員制へ移行すると共に、2020年12月1日にPGMグループ入りし今日に至っています。当該クラブは会員数が極端に少なく、会員制を維持する為には更なる会員の増加が、求められています。PGMによれば2025年9月上旬時点で、募集は順調に推移しているとしています。
なお当該クラブでは既存会員権の名義書換を停止にしておりませんので、会員権市場から当該会員権を取得し440,000円(税込)の名義書換料を負担する事で、入会手続きも取れます。
8年にも渡るゴルフスタジアム事件、その根幹を形成した被害者約600人とクレジット・リース会社との8裁判は、最後ともなった2025年3月のジャックス判決をもって終結したのですが、被害者達の戦いはこれで幕を下ろす事は有りませんでした。
以降被害者達の戦いは、旧ゴルフスタジアム社(旧GS社)の役員及び事件の中心的役割を担ったかつての社員への責任賠償請求として、東京地裁を舞台に開始されていたのです。
新たなステージでの戦いは被害者有利に展開しており、概ね被害者の請求を裁判所が認める形になっています。
しかしながら旧GS社代表者個人は、裁判所の判決を軽視するかの如く、誠意が見られない対応に終始しています。例えば個人の住まいとしての届出住所には、全く無関係な第三者が既に居住しており、郵便物は現在の住まいと推察される住所へ、転送と言う手続きにより送られていたのです。
被害者の追及をあざ笑うかの様な旧GS社代表者個人の行いに対し、被害者の代表者が2025年6月に入り水戸地裁へ、旧GS社代表者個人の「破産」申請をおこなっていました。そして遂に9月5日、同地裁より開始決定が下りたのです。隠匿財産を炙り出し逃げ得を許さないぞ、と言う被害者達の魂の叫びが聞こえて来そうでした。
JLPGAのレギュラーツアーで活躍している小祝さくら選手が、戦線離脱を2025年9月8日にマネジメント会社を通じ公表しました。小祝選手が休業を余儀なくされた原因は、TFCC損傷との事です。
TFCC損傷とは別名<尺骨側手関節三角線維軟骨複合体損傷>と表現する様ですが、マネジメント会社によれば、小指側手首にある軟骨と靭帯の複合体である三角線維軟骨複合体が損傷した状態で、クラブを振るなどの回旋運動を行う際に痛みを伴うとの説明です。
手首の激痛が発症した小祝選手が、試合を棄権せざるを得ない事態に陥ったのは2025年7月25日です。『大東建託・いい部屋ネットレディス』の2日目9ホール終了後の出来事でした。
以後小祝選手は様々な施術を試みた結果、一定程度の回復は得られた様ですが、今後の競技生活を鑑みまた早期に戦線復帰を果たすためには、外科手術が不可欠との判断に至った様です。
小祝選手は今シーズン残りの試合を棒に振る事になりますが、来2026年シーズンの開幕戦へ焦点を当て治療に専念する予定としており、マネジメント会社によれば現在JLPGAへ「公傷」扱いの申請中との事です。