宮城県加美町のゴルフ場・『やくらいサイズゴルフ倶楽部』は2021年4月23日、所有者である加美町より同ゴルフ場の運営会社である(株)チームトレイン(当時の社長:武本俊弘)へ、9500万円で売却されました。
ところが同日チームトレイン社は、カナディアン・ソーラー・ジャパン(株)の関連会社であるティーダ・パワー110合同会社へ、4億円で同ゴルフ場の土地と建物を売却する契約を結んでいます。この事態を知る事になった町側が、2021年5月に入りチームトレイン社へ問いただすと、「ゴルフ場は閉鎖しない、売却も考えていない」と報告しています。
ところが2023年11月、チームトレイン社の担当者が町を訪れ、「ゴルフ場の収益改善が見込めない為に2024年で閉鎖し、跡地に太陽光発電事業所を建設する」、と説明しています。これを受けて2024年1月に同町議会は、太陽光発電事業の反対決議を全会一致で採択すると共に、石山町長も又建設には断固反対との見解を述べています。
もとを正せば2013年9月、当時の経営会社であったやくらいゴルフ倶楽部株式会社(代表:山口智三)が、経営難から当該ゴルフ場の土地と建物を、9500万円で同町に買い取ってもらった事に端を発しています。この時に結ばれた『協定書』によれば、経営会社の経営が改善した折には、同額で買い戻すと言う特約が有りました。尚やくらいゴルフ倶楽部社は、2017年4月にチームトレイン社と合併し解散しています。
猪股前町長によれば、この協定書による権利行使の観点から言えば、買い戻し行為そのものは問題無いとの事。とは言うものの、町から資金調達し且つ固定資産税などの諸支払いも軽減され、8年かけ転売先を見つけるやいなや大きな利益を出しさっさと撤退するチームトレイン社、この様な行為が信義則上如何なものかと思わざるを得ません。
これは協定書の内容を把握していない側の一般論に過ぎませんが、当事者である町は今回の件に関し訴訟も辞さない姿勢で臨む様です。この動きを察知した当該ゴルフ場の買い手側も、対抗措置を準備しているとの事。短期間では解決策を見出せない事件になりそうです。
2024年7月4日~7日までの4日間、岐阜県の富士カントリー可児クラブ志野コースで開催された『第91回日本プロゴルフ選手権大会』を、自由民主党ゴルフ振興議員連盟の4代議士が大会2日目の7月5日(金)に視察しました。
4代議士とは、下記の皆様です。(敬称略、順不同)
■ 衛藤 征士郎 (衆議院議員)自由民主党ゴルフ振興議員連盟 会長
■ 赤池 まさあき(参議院議員)自由民主党ゴルフ振興議員連盟 事務局長
■ 神田 憲次 (衆議院議員)
■ 吉井 章 (参議院議員)
4代議士は精力的に会場内を視察すると共に、明神PGA会長より大会運営の課題も聞き取っており、特にスポンサー企業集めが大変だとの説明が有る中、衛藤会長は「ゴルフ界を引き続き支援して行く」と応えたとの事です。
PGA会員でありJGTO会員の杉山知靖(すぎやま ともやす 31歳_中央日本土地建物グループ)容疑者が、2024年7月23日に神奈川県警により逮捕されました。
容疑は2024年5月7日午前4時25分~7時30分頃にかけ、神奈川県茅ケ崎市の宿泊施設で、20代女性へ暴行した疑いです。今後県警の取り調べを経て、証拠も充分揃っており犯罪として立証出来るとなれば、検察へ送致される事になります。
所属先の中央日本土地建物グループ株式会社では7月23日、Webサイトにて『当社グループ従業員の不祥事に関するお詫び』と題し、謝罪文を掲載しています。又JGTOは翌24日に『JGTOツアーメンバーの不祥事に関するお詫び』と題し、報道機関各社へ謝罪文を電子メールにて発送しています。
正確な事実関係が明らかにされるのは、此れからだと言えます。
一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会(NGK)は2024年7月19日に、2023年と2024年の4月時点におけるゴルフ場来場者数及び、ゴルフ場数の対比表を発表しました。
ゴルフ場数は2023年時点で、あらゆる形態のものを含め2176コースを数えられましたが、翌年では2156コースへと20コースが減少しています。特に石川県は5コースが、前年より減少しています。複数の減少を確認出来るのは、石川県を含め青森県2コース、栃木県2コース、兵庫県2コースの4コースになりますが、中でも石川県は突出しています。
この件に関し石川県では、次の様に述べています。
昨年の2023年に数えられたのは県内25コースですが、2024年7月に入り4コースは休業中との事であり、1コースは1年以内に再開出来ないとの調査報告が有り、結果は5コースが営業出来ていません。
この原因をもたらしているものは、2024年1月1日16時10分頃に起きた『令和6年能登半島地震』に他ならないのですが、5コースがいずれ復旧出来るか否か、予断を許さない2024年7月時点での状況です。
公益財団法人日本ゴルフ協会(JGA)と一般社団法人日本高等学校・中学校ゴルフ連盟(高ゴ連)は、2025年度開催の『日本ジュニアゴルフ選手権』を共催するとして、2024年6月5日に公表しました。
此れまで両団体は、別々にジュニアゴルファー育成の一環として、中学生及び高校生を対象とした競技会を開催して来ました。高ゴ連は1962年大会を皮切りに、全国高等学校ゴルフ選手権大会及び全国中学校ゴルフ大会を開催して来ており、今年68回大会を迎えます。方やJGAに於いても今年29回目を迎える日本ジュニアゴルフ選手権を開催して来ています。
中高生の夏季休暇を活用し開催される両ゴルフ競技ですが、夏季休暇と言えどもこの時期に集中する各競技は、生徒のみならず保護者へも負担が大きく、更に連日にわたる猛暑と言う気象状況等などを考慮した場合、より意義のある大会として行く為には、両競技の一本化が望ましいとして、今回共催への合意が得られたのです。
共催されるのは中高生男女の個人戦のみであり、大会名称は『日本ジュニアゴルフ選手権競技』としています。記念すべきこの第1回大会は来年の2025年ですが、高ゴ連の歴史を継承し第69回大会との呼称になる予定です。会場は高校生が霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県)、中学生は東京ゴルフ倶楽部(埼玉県)になります。
なお学校ごとの団体戦は、此れまで通り高ゴ連単独で運営して行くとしており、会場は高校がサンヒルズカントリークラブ(栃木県)、中学校がピートダイゴルフクラブ(栃木県)です。此れまで個人戦と団体戦を含め『緑の甲子園』との俗称が定着して来ていましたが、今後は団体戦へこの呼称を使用して行く方向との事です。
山梨県が約30年ぶりに、ゴルフ場開発へ向け舵を切る事になりました。これは2024年6月11日(火曜日)、長崎幸太郎知事による定例記者会見で明らかにされた内容です。
同県に於ける新規のゴルフ場開発は、1973年に制定された「山梨県ゴルフ場等造成事業の適正化に関する条例」及び「条例施工規則」などへ、総量規制を盛り込んだ1993年10月より、実質的に開発不可能な状態となり今日に至っています。
この当時、ゴルフ場開発に対する風評は、バブル経済の崩壊と共に険しいものでした。乱開発、環境破壊、人体に害を及ぼす農薬散布等など上げれば切りがない状況で、開発賛成派の主張を通すには無理が有り、またそれを肯定する資料も乏しかったと言えます。
しかしながら今般、山梨県議会に於いて、県土の強靭化と高付加価値化を推進する為には、ゴルフ場開発が適当なのではないかとの意見が上がり、県は『地域の意向を十分尊重するとともに、自然環境との調和が図られる開発につきましては、これを認めることといたします。』(『』内は会見内容を引用)としたのです。
地域開発を担う上でゴルフ場の存在意義や役割が、あらためて再認識されて来たのだと思われます。
この日同議会へ上程された第77号議案の改正案は、賛成多数にて可決された為、今後は個々の申請を待つばかりとなりましたが、受付窓口の県森林整備課によれば、2024年7月18日時点で開発計画申請は皆無の様です。今後想定されるのは、増設計画では無いかとしています。
ところで新規にゴルフ場を開発する為には多くの費用を要し、かつてはインフレ経済を背景にした会員募集による資金調達が、建設費用負担の大きな部分を賄っていた訳ですが、今日その様な魔法の杖が有り得る状況では有りません。この度の山梨県の規制緩和をゴルフ業界は、大局的観点から喜べたとしても、有効活用と言う意味では未知数の点が多い様に思われます。
2024年10月18日に静岡県の裾野カンツリー倶楽部で開幕する『2024ファンケル クラシック』へ、読売巨人軍前監督の原辰徳氏が参戦します。原氏が前回そして初めて当該トーナメントへ参戦したのは2018年ですから、およそ6年ぶりになります。
前回参戦時の成績は、1日目78、2日目86、3日目72のトータル236スコア、20オーバーにて74人中73位と言うものでした。原氏は神奈川県の戸塚カントリー倶楽部の会員であり、2016年にはクラブ選手権で優勝しています。それほどの実力者ですので2日目の86は、ご本人にとって全く不本意なものだったと言えます。
ところでこの年のトーナメントでは、原氏の成績とは裏腹に原氏のもたらした集客効果は抜群でした。トーナメント開催中の集客数が、飛躍的に伸びたのです。前年2017年は22,666名でしたが、2018年は25,214名を記録し、結果として2,548名増えたのですが、これは原氏効果だとの分析は関係者の間で定着しています。
ゴルフ愛好家である事を公言してはばからない原氏ですが、今年はどの様な効果をもたらしてくれるのでしょうか。コロナ禍の悪影響から、当該トーナメントの在り方そのものに対する戦略的見直しを迫られたファンケル社ですが、今年は原氏の力を借りて立て直し元年にしたいものです。
ゴルフ産業誌「月刊GEW」を発行している株式会社ゴルフ用品界社(以下GEW)と公益社団法人日本プロゴルフ協会(以下PGA)では、2024年6月21日よりPGA会員の求職及び企業の求人活動の活発化へ向け、業務連携を開始しました。
両社は此れまでも独自にこの活動を展開して来ていましたが、市場の高まりを背景に更なる活性化へ向け、業務連携をしていくものです。コロナ禍の影響からゴルフ産業が伸びると共に、その一環でインドアの練習場市場も拡大しています。しかしながら人材不足も顕著な問題として浮き上がって来ており、好機を逸してしまう危機も同時に内在している状況です。
PGAは2024年現在約5900名を擁する団体ですが、会員による様々な練習理論や練習機材を世に送り出しており、PGAではこの中から年1回優秀者を2008年より表彰して来ています。PGAはある意味人材の宝庫とも言えるのですが、上手に活用されていないのも又現実です。
この様な人材を活用する一つの策として、浮上してきたのが「業務連携」と言えます。両者のもっている情報や利点を総合的に活用する事で、PGA会員の職探しやゴルフ関連人材を求める企業が、より速やかに目的を達成出来る仕組み作りになっています。PGAではWEBサイトを活用し、この内容を閲覧および手続き出来る様にしています。
GEWでは2008年より求人企業と求職者のマッチングを目的とした「Recruit by GEW」を展開して来ていますが、今回PGAとの連携を機に、サービス開始半年間で200社以上の求人企業の登録を目標にしています。基本的に企業登録は登録料が必要ですが、2024年7月末までは無料で出来るとの事です。
公益社団法人日本プロゴルフ協会(以下PGA)では2024年7月11日(木)~12日の二日間に渡り、群馬県のサンコーカントリークラブにてティーチングプロB級の実技審査を行いました。
男女合わせ186名が受験したのですが、その内女性は18名が受験し14名が合格しています。この合格者14名は、2025年の1年間をかけPGA会員に相応しい様々な座学講習も受け、2026年1月に晴れて会員として登録されます。この度の女性合格者は、下記の通りです。
1 鈴木 磨夜 1位
2 尾崎 美保 2位タイ
3 佐野 愛 2位タイ
4 櫻井 見音 2位タイ
5 藤田 桃香 5位
6 小林 亜美 6位
7 有森 可琳 7位
8 水戸 さやか 8位
9 原 有希 9位
10 小林 愛奈 10位
11 入駒 雅裕美 11位
12 後藤 なのは 12位タイ
13 肥田 亜美 12位タイ
14 藤原 愛磨 14位
PGAでは女性を受け入れないと言う規定が無い事から、2021年を皮切りに女性会員が年々増えて来ています。JLPGAツアートーナメント出場を目指す事無く、レッスンを生涯の仕事としたい女性にとっては、PGA会員でいるのが大変合理的なのだと思われます。
古江彩佳選手が2024年『エビアン選手権』にて優勝しました。
フランス南東部のエビアン・リゾートGCで開催されていたメジャーの第4戦・エビアン選手権は2024年7月14日に最終日を迎え、古江選手は1イーグル・6バーディー・2ボギーの65とし、4日間通算19アンダーの265スコアにて優勝しました。ちなみに優勝賞金は120万ドル(約1億9000万円)です。
古江選手にとってメジャー初制覇となりましたが、これまで日本人女子選手によるメジャー優勝は、樋口久子、渋野日向子、笹生優花の3人が居ますので4人目の快挙です。
古江選手は既に2022年7月31日、『トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープン』にて米ツアー初優勝を飾っておりますので、今優勝にて通算2勝目となりました。振り返ればアマ時代の2019年6月にJGA役員によるクラブ破損事故に見舞われたり、同年10月20日にはJLPGAトーナメント『富士通レディース』にて、アマチュア優勝を果たすなど話題に尽きない選手ですが、今後も同選手の動向から目を離せません。
下記は今試合に於ける2位から5位までの選手と、日本人選手の成績です。
2位 266 ステファニー・キリアコウ オーストラリア
3位 267 パティ・タバタナキト タイ
4位 269 ローレン・コフリン アメリカ
5位 271 ユ・へラン 韓国
10位タイ 275 岩井明愛 日本
35位タイ 280 西郷真央 日本
39位タイ 281 山下美夢有 日本
44位タイ 282 西村優菜 日本
51位タイ 284 渋野日向子 日本
55位タイ 287 竹田麗央 日本
63位タイ 291 勝みなみ 日本
予選落ち 畑岡奈紗 日本
予選落ち 笹生優花 日本