
< 写真提供:アコーディア・ゴルフ_成田GC・レストラン >
千葉県の成田ゴルフ倶楽部は1988年11月の開場ですが、フロント部分は開場以来フローリングで今日に至っております。30年ほど前の当時としては、極めて特殊なスタイルだったと思われますが、この点について現在の運営会社である株式会社アコーディア・ゴルフによれば、ハウス外観にマッチした飽きの来ない内装にしているとの事です。
部材は栗やケンパス(赤)更には楢など3種類を使用しており、清掃は日々のモップによる乾拭きのみですが、年に数回ほどワックスがけを行う様です。この点だけでも日常の管理は、非常にし易い事を伺えます。
1988年と言えばプレーヤーのシューズはほとんどメタルスパイクですから、フローリングも傷んだ事と思われますが、当然それに合わせ補修作業も行ってきています。当時はプレーヤーの転倒事故などもあり、メタルスパイクとフローリングの相性の悪さが目立っておりました。しかし誰が予見したでしょうか、ソフトスパイク全盛の現在、その様な事故は皆無との事です。
当該ゴルフ場の経営主体がアコーディア・ゴルフへ交代し約10年が経過しておりますが、フローリングに対する会員の評判はすこぶる良い様です。上記レストランの写真を見ても分かる様に、フローリングのもつ高級感を、他の材料ではなかなか演出出来無いと言えます。
木は年数が経過して行く毎に、味わい深いものへ変化して行きます。この素晴らしさを、30年ほど前に取り入れた当該倶楽部の先駆性は、現代に於いて再評価されて然るべきものです。
千葉県のアコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ(7,041ヤード_パー70)を舞台に、2019年10月24日~28日までの5日間に渡り開催されたPGA TOURのZOZO CHAMPIONSHIPにて、タイガー ウッズが貫録の優勝を果たしました。
初日より首位を守りきり、追いすがる松山英樹選手やその他の後続選手へ一歩もスキを見せる事なく、PGA TOUR82勝目を達成したのです。偉大なサム スニードの記録に並んだ瞬間でした。
ところで今大会は2日目金曜日の第2ラウンドが豪雨の為に順延となり、又実質2日目と成った土曜日は無観客試合という、これまであまり経験した事のないものと成りました。3日目の日曜日は晴天と成り、第3ラウンドを消化すると共に第4ラウンドの途中まで進行するものの、サスペンディドと成り勝負の行方は月曜日になったのです。
最終日と成った月曜日のバックナイン、タイガー ウッズ選手が残すホールは7、対する松山選手は6ホールです。この残りホールで松山選手はウッズ選手を追撃し最終スコアを16アンダーとしたのに対し、タイガー ウッズ選手は最終ホールをバーディで締めくくり、トータル19アンダーとし松山選手へ3打差を付け見事優勝しました。
9時38分ZOZO CHAMPIONSHIPに幕が下りた瞬間でした。
ところで今大会への来場者数は1日目18,536人、2日目の土曜日は無観客試合の為0人、3日目の日曜日22,678人でした。なお下記は4日間に渡る2選手の順位表です。
※金曜日は中止 |
木曜日 |
土曜日 |
日曜日 |
月曜日 |
タイガー ウッズ |
1位タイ |
1位 |
1位 |
1位 |
松山英樹 |
3位 |
2位タイ |
2位 |
2位 |

< 2019年7月9日記者会見時の池森会長 >
『ファンケル クラシック基金』は2019年10月23日、今年のチャリティ活動にて集まった総額3,585,539円を、下記の3団体へ寄付致しました。株式会社ファンケルでは2001年より『ファンケル クラシック』を開催して来ており、第1回大会より収益金の一部を裾野市などへ寄付して来ました。
この活動を継続する中『ファンケル クラシック基金』は、2007年の第7回大会時に設立され今日に至っております。この基金の活動方針は、1.<地域とのつながり>であり、2.<ハンディキャップを持つ方々との交流>です。
今回の寄付先に付いてはプロゴルファーの高橋勝成、スポーツジャーナリストの二宮清純、そして『ファンケル クラシック』大会会長である池森賢二の3氏で構成される運営委員会が、大会開催に先立ち選定したとの事です。
☆ 2019年度寄付先と金額
・静岡県裾野市 1,195,180円
・社会福祉法人訪問の家 1,195,180円
・国連WFP 1,195,179円
関連する以前の記事は、下記のリンクよりご確認頂けます。
ファンケルの挑戦は続く
2019年10月12日台風19号は、猛烈な勢いで関東エリアを通過したのですが、この台風による被害は河川の決壊を伴い、甚大な被害をもたらしました。
この台風は強烈な風を伴っていた事から、鉄柱が倒壊したゴルフ練習場が、神奈川県横浜市旭区に有ります。台風通過より10日ほど経過した10月23日、鉄柱が倒壊した写真と具体的な名前を出さない前提で、経営者のI氏が重い口を開き語って頂けました。上記写真はI氏のご了解を得て、掲載しております。
当該練習場の鉄柱が倒れたのは、12日の20時30分から21時頃との事です。当日同練習場は休場にするもI氏ご夫妻は、台風通過に対する不安な気持ちを抱きながら、帰宅する事無く同練習場で待機しておりました。上記時刻に風速約40メートル以上も有ろうかと思われる強風により、打席より向って左側の鉄柱とネットが練習場内側へ倒れたのです。
当該練習場は一階と二階を合わせ50打席有り、ネットの先端は打席より200ヤード有ります。この打席より4スパンほど残し、先端までが倒壊したのです。I氏は強風のみならずその時刻に起きた地震が、少なからず影響しているのでは無いかと見ておりますが、不幸中の幸いとでも表現して良いのでしょうか、鉄柱が近在の住宅側へ倒れなかった事が唯一の救いと成りました。
当該練習場が建設されたのは1971年です。建設時より万が一にも倒れる時には、内側へ倒れる構造になっていたとの事ですが、ネットは昇降式では無い事から、当日も張ったままの状態だった様です。これは建設当時の基準に合致していた為であり、以降特段御とがめなど無く、今日に至っていたとの事です。
当該練習場はショートコースも備えた、大変特徴のある中堅の練習場です。近在のゴルファーにも親しまれ、再建を望む声も多く聞こえて来る様ですが、鉄柱の撤去費用や新設費用など考慮した場合、練習場を継続する事に大きな不安を抱えているI氏です。
日本を襲う異常気象は、昨年や今年に限った事では無く、今後もそうなるであろう事を想定した場合、屋外型のゴルフ練習場にとっては、今後の対策が急務になっていると言えます。台風15号や19号が練習場へもたらした被害を、いち早く次の対策へ教訓化して行く必要が、有るのでは無いでしょうか。

<事業イメージ図_提供:神奈川県>
神奈川県と茅ヶ崎協同株式会社は2019年9月25日記者会見を行い、茅ヶ崎ゴルフ場の利活用について、その候補者がGDOグループに選定された事を明らかにしました。同グループとは、株式会社ゴルフダイジェスト・オンラインを代表法人として、茅ヶ崎市の亀井工業ホールディングス株式会社と、平塚市の特定非営利活動法人湘南ベルマーレスポーツクラブを構成員とるすものです。
事業コンセプトとして、ゴルフやホテル更には交流・オフィスなどを複合的に展開し、茅ヶ崎のランドマークとして新しいいリゾートエリアを創造する事を掲げています。ゴルフ場の運営をGDOが、ホテルなどを亀井工業が、そして健康増進・未病対策を湘南ベルマーレがそれぞれ担当するものと思われます。
これまで茅ヶ崎ゴルフ場の賃借料が非常に高い事を理由に、ゴルフ場経営及び利活用提案に関わって来た企業が、相次ぎ撤退すると言う事態を招いて来ており、それは約7年近くに渡って来ました。2012年頃より問題化し始め、これまでなかなか妙案がなかったとも言えます。
今回土地所有者である県と茅ヶ崎協同社が、GDOグループへ伝えている賃借料金は平米1,030円です。一般的に千葉県や茨城県のゴルフ場が、地主へ支払っている賃借料は平米50~60円と言われております。関東近県でも比較的に高いと言われているのは、静岡県御殿場周辺ですが、このエリアでも約90円前後である事を考慮するならば、1,030円はとてつもなく高い事を理解出来ると思います。
この度GDOグループでは土地所有者からの提案を受け入れ、2019年10月中旬既に基本協定を締結しております。今後地域住民への説明会を経て、来春には土地の売買及び賃貸借契約へと進んで行くものと思われます。茅ヶ崎協同社有地に付いては賃貸借を基本としており、それは30年の期限付きのものとなっております。
ところで肝心な茅ヶ崎ゴルフ場ですが、パブリックのゴルフ場として存続する予定です。事業者選定過程で学識経験者からなる選定評価委員会の一部からは、パブリックと言えゴルファー以外の利用が困難なゴルフ場を、存続させる事に懸念が表明されていました。しかしながら防災面での高い評価が、この問題を押し切った様です。
少しずつではあるものの、茅ヶ崎ゴルフ場問題の出口が見えて来たと言えます。
いよいよ今週の24日に千葉県のアコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブに於いて開幕しますThe ZOZO CHAMPIONSHIPですが、大会事務局はさかのぼる事10月18日、JGTO側からの出場選手13名を下記の通り発表致しました。
☆ ジャパンゴルフツアーZOZOランキング上位7名
1.石川 遼
2.J ジェーンワタナンド
3.浅地洋佑
4.パク サンヒョウン
5.星野陸也
6.C キム
7.S ノリス
☆ 2019年ブリヂストンオープンに於ける上位3名
1.今平周吾
2.大槻智春
3.S ハン
☆ スポンサー推薦(ZOZO)
1.香妻陣一朗
2.小平 智
3.堀川未来夢
PGA TOURから65名、JGTOから13名の合計78名にて戦われる同トーナメントですが、予選落ちは有りません。この事からJGTO側から参戦する13名には、思う存分気兼ね無く暴れまわり、PGA TOUR選手の記憶に残る戦いをして欲しいものです。
静岡県の葛城ゴルフ倶楽部では、2019年10月1日より2020年1月31日までの予定で、正会員の補充募集を行っています。この補充募集は例年8月1日より開始されていましたが、今年は消費税率が改定される関係から、2ヶ月遅れでの開始と成りました。
毎年恒例と成ったこの補充募集は、さかのぼる事2012年に開始され、今回は通算8度目に成ります。当該倶楽部では年間を通じ30名前後の退会者が出る事から、その退会者を補う意味合いでこの募集を行っています。会員権市場に於いて預託金額以上の相場が形成されるのであれば、預託金の償還手続きによる退会者は減少するものと思われますが、現実は思うように売却出来ていないのだと言えます。
募集概要は下記の通りですが、期間中に限り既存正会員権の名義書換は停止に成ります。しかしながら平日会員権と法人会員の記名者変更手続きは、従来通り行うとの事です。
- 募集会員 正会員(個人、法人一名記名)
- 募集金額 6,320,000円(税込登録料1,320,000円、保証金500万円)
- 募集口数 30口
- 入会条件 同倶楽部会員1名の推薦
- 募集期間 2019年10月1日~2020年1月31日まで(定員に達し次第締め切り)
- 募集窓口 同倶楽部事務局 TEL0538-48-6113
群馬県のサンコー72カントリークラブは、2019年12月16日より36ホール規模のゴルフ場へ縮小し営業するとして、同社のWEBサイトを通じ明らかにしております。
かつてはクラブ名称にもなっております72ホール規模のゴルフ場として、大変特徴のある大型のゴルフ場でした。その概要と閉鎖するコースについて、時系列的な動きは下記の通りです。
コース名 |
2019年10月現在 |
今後の状況 |
赤城コース(9ホール) |
稼働中 |
継続 |
榛名コース(9ホール) |
稼働中 |
継続 |
妙義コース(9ホール) |
稼働中 |
2019年12月15日閉鎖 |
高崎コース(9ホール) |
稼働中 |
継続 |
岩平コース(9ホール) |
稼働中 |
継続 |
吉井コース(9ホール) |
稼働中 |
2019年11月10日閉鎖 |
観音コース(9ホール) |
休止 |
閉鎖 |
ショートコース |
稼働中 |
2019年11月30日閉鎖 |
上記の通り本年12月16日以降継続して営業するのは、赤城、榛名、高崎、岩平の4コースのみと成ります。更に来年2020年4月には、36ホールの名称も変更される予定の様です。榛名コースを東コースのOUT、赤城コースをINとして、又岩平コースを西コースのOUT、高崎コースをINとして構成される模様です。
当該ゴルフ場では、早くから観音コースへメガソーラーを導入するなどし、大型ゴルフ場の部分的再活用に意欲的でした。今後閉鎖されるコースでは、どの様な事業展開が待ち受けているのでしょうか。知る由も無いのですが、少なくとも今回の規模縮小は、実態に即した内容へ再編したものと言えます。
神奈川県の長竹カントリークラブでは2016年6月20日より、正会員の補充募集を行っています。これは会員の高齢化に伴う自然退会により、会員数が減少傾向にある為です。今回募集する会員は個人正会員のみで、法人名義での法人入会は出来ません。
当該補充募集は3年以上にも渡る営業活動を展開しておりますが、50口を消化するのが大変な様で、実績としては芳しく無いと言えます。その原因を何処に求めたら良いのか、なかなか突き止める事は困難です。一つ言える事は会員としての仕上がり総額が、高い点を指摘する意見も有る様です。
募集期間中も当該クラブは、既存会員権の名義書換を、停止にしていません。この事から会員権市場に於ける相場も立っているのですが、売り手多く買い手不在状態が、2019年10月中旬時点で続いております。これを裏付ける様に、法人会員の登録者変更手続きは日常的にあるものの、第三者譲渡はほとんど無い様です。募集概要は下記の通りです。
・募集会員 個人正会員
・募集金額 370万円(預託金60万円+入会金税込110万円+入会保証金200万円)
・募集口数 50口
・募集期間 2016年6月20日から定員に達する迄
・入会資格 1.正会員2名(在籍3年以上)の推薦
・入会資格 2.30歳以上の方
・入会資格 3.日本国籍の方
・資格譲渡 入会より原則として5年経過後に、会社所定の審査を受け譲渡可
いずれにしてもこの募集が意味する欠員の補充は、突き詰めればクラブの活性化にもつながって来る事ですから、現状の無風状態を打破する為には、抜本的な改革が何よりも求められていると言えるのでは無いでしょうか。
山梨県のシャトレーゼヴィンテージゴルフ倶楽部では、2019年夏より会員権の名義書換を開始しております。当該ゴルフ場は、二度に渡る法的整理を経て、今日に至っております。一度目は民事再生手続きであり、二度目は2015年9月15日の破産手続きでした。
破産手続きにより当該ゴルフ場を新たに経営する事になったのは、シャトレーゼグループの株式会社シャトレーゼヴィンテージですが、運営は譲渡手続き前の2016年7月1日より開始していました。この新経営会社になってから、これまで会員権の名義書換を行った事は無く、この度初めて会員権価値を世に問う事になったのです。
現在の会員種別は正会員権のみで、かつて50名ほど存在した平日会員は、破産手続きの過程に於いて、正会員へ種別変更されたとの事です。現在その正会員数は約840名ですから、かつて1,050名ほど在籍していた旧総会員の中から、約200名が退会手続きを取った計算になります。
現在の会員権は株主会員権でも無く、また預託金会員権でも有りません。中身は純粋なるプレー権のみとなるのですが、今回設定されたその名義書換料は44万円(税込)です。売り手が希望する金額は20~30万円と言うものですから、単純に仕上がり価格は70万円ほどになるのだと思われます。
かつては男子トーナメントが開催された経緯の有る当該ゴルフ場ですが、今後どの様な相場を形成して行くのかは、もう暫く様子を見る必要が有るのだと言えます。少なくとも会員権の名義書換が、出来る事を知らしめる情報拡散無しには、正当な評価も又難しいのだと思われます。