今人類は地球温暖化防止へ向け、様々な取り組みを行つていますが、二酸化炭素の発生と吸収をイーブン状態へもっていく事が、差し迫った課題になっています。
人類の経済活動によって、年間約100億トンの炭素量が排出され、樹木などにより約57億トンが吸収されています。この事から純増量は約43億トンになりますが、この量を如何に吸収させられるかが、国連気象変動枠組条約締結国会議で話され「4パーミルイニシチアブ」運動として展開されています。
この運動の趣旨は純増分を、「土壌炭素」として吸収して行く事です。地球上の「土壌炭素」は約1兆5,000億トンあり、その内表層から30~40cmの深さに約9,000億トンが、存在していると言われています。例えばこの9,000億トンに対する0.4%、つまり36億トンを「土壌炭素」として増加出来るのであれば、純増量約43億トンをほぼカバー出来る事になります。
この役割の一端を担うのが、ほかならぬゴルフ場なのです。近年の研究では、ゴルフ場フェアウエーやラフに於ける「土壌炭素」が、「不耕起」故に開場年数に応じ増回しているとされています。極論すればゴルフ場の存在そのものが、温暖化防止へ向けた役割を果たしているとも言えます。
詳しくはこの論理を裏付ける研究結果が、公表される予定です。貴重なエビデンスになるものと思われます。