PGMグループは量から質へ

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ゴルフ事件過去帖_TACT-No1.jpg 2000年代に入り日本のゴルフ場産業へ参入して来たPGMグループですが、約20年が経過した今日、2021年10月時点で146コースを所有するまでに成長・拡大しています。参入当初は外資参入と叫ばれ、企業風土の違いなどからゴルフ業界では、警戒心をもって見られて来ました。

 しかしながら学ぶべき点も多々有り、現在ではゴルフ業界のスタンダードを、最先頭で作り上げているとも言えます。持ち込まれるゴルフ場のM&A案件を精査しつつも、量的拡大路線から一線を引きつつある現在、PGMグループではゴルフ場の質的転換が、ソフトとハードの両面で急ピッチに進んでいます。

 例えば2019年に発表された運営ソフトである「ティーラ」は、5年越しの開発で有り費やした費用は10億円ほどでした。また同時に株式会社共栄社と共に発表された無人芝刈り機は、GPSと基地局を組み合わせる事で、誤差を少なく作業が無人で出来ます。

 特にこの無人芝刈り機は、昨2021年に茨城県のザ・インペリアルCCで試験導入され、若干ソフトの修正作業は有ったものの、見事に夜間3時間ほどでフェアウエーの芝刈りが出来たとしています。今後ますますコース管理スタッフの確保が困難になると予想される中、貴重な戦力になって行くものと思われます。

 古い体質を引きずるゴルフ場業界に有って、ITを巧みに活用し改革を進めるPGMグループは、地響きを立てながら1歩1歩前進しています。単独企業がこのPGMグループの動きに伍していく事、時代に適応したゴルフ場として生き残っていく為には、かつての成功体験に縛られる事無く、弛まない改革が求められるのだと思われます。