日本国内には米軍基地及び施設が15ヶ所存在し、その施設内にはゴルフ場を設けているケースが有り、2021年2月時点で9コースが確認できます。その目的を米軍によれば、「米軍の構成員及び軍属並びにそれらの家族の福祉、士気及び能率を維持すること」、としております。
その9コースとは、下記一覧です。
コース名称 | ホール数 | 所在地 |
ゴサーメモリアルゴルフコース | 18ホール | 青森県 |
多摩ヒルズゴルフコース | 18ホール | 東京都多摩 |
パースリーゴルフコース | パー3 | 東京都 |
アツギゴルフクラブ | 18ホール | 神奈川県 |
キャンプ座間ゴルフコース | 18ホール | 神奈川県 |
ハブリンクスゴルフコース | 9ホール | 沖縄県 |
バニヤンツリーゴルフコース | 18ホール | 沖縄県 |
TAIYO GOLF CLUB | 18ホール | 沖縄県 |
知花ゴルフコース | 9ホール | 沖縄県 |
これらゴルフ場で日本人が、利用する事は出来ないのでしょうか。条件は有ると思われますが、当然利用される事を前提に、料金なども設されています。これは2008年3月に衆議院議員の武正公一氏が、国会で行った質問に対し、時の総理大臣である福田康夫氏の答弁書で確認する事が出来ます。
福田総理は、「平日においては18ホールで、おおむね8,500円から11,000円まで、週末においては18ホールで、おおむね11,000円から13,000円までであると聞いている」、と回答しております。
筆者は1980年代初頭、厚木基地内で働いているスタッフと親しい日本人の知人に段取りして頂き、数度ラウンドした経験が有ります。当時の料金はかなり割安だった記憶があり、上記国会答弁料金とはかなりかけ離れていた様に思われます。約30年の時を経て、貨幣価値が異なりますので、当然と言えば当然です。
思い出されるのは、スタッフの少なさでした。ティータイムを管理するスタート小屋が、1番ティーンググランド前に有り女性が一人、ホールアウトして来て軽食を食べる19ホールに1人と言う具合です。そのゴルフ場で米軍が金儲けをしようとするスタンスでは無く、福利厚生を目的とした公共施設と言うイメージでした。
米国人にとってゴルフはプレーヤーの身分に関係なく、余暇活動と切っても切れない生活と結びついたスポーツ・娯楽になっている訳ですから、在日米軍施設内に設けられているのもうなずけます。いずれ日本でもこの様な公共的なゴルフ場が、増えていくのでしょうか。
この記事を仕上げるにあたり、防衛省から情報提供して頂くと共に、日本ゴルフジャーナリスト協会の仲間で有る芝鳥のぶあま氏のWEBサイト、「ゴルフバカの気まぐれブログ」
を参考にさせて頂きました。