木曽駒高原宇山カントリークラブは12月6日にて営業終了

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ゴルフ事件過去帖_TACT-No1.jpg 長野県の木曽駒高原宇山カントリークラブは、2020年12月6日をもって営業を終了致します。これは2020年11月9日に開催された経営会社、木曽駒高原宇山カントリークラブ株式会社の取締役会にて決議された内容です。

 同社は近年同ゴルフ場に併設するホテルの稼働率が悪く、この運営が大きな課題になっており、中々解決策を見出せずにおりました。ホテルとゴルフ場はフロントやお風呂など共通部分が多く、単にホテルを閉鎖すれば経営が好転すると言う単純な問題でも無かったのです。

 この難問に対しトドメを刺したのが、2020年に入り大きな社会問題となった新型コロナウイルスの影響であり、更に7月に入り豪雨がもたらした5ホールにも及ぶ土砂崩れでした。この土砂崩れは現在に至っても、根本的な処理が出来ていない状態です。この二つの自然現象が、親会社をして再建の道を断念するに充分な要因となったのです。

 ゴルフ場の営業を終了した後の来年1月には、全会員400名ほどを対象とした総会を予定しており、この場でクラブ解散を経営会社より公表される可能性が高くなっております。しかしながら現時点で経営会社を、清算する予定は無いとの事です。

 振り返れば2016年2月に会社分割にて木曽駒高原開発株式会社が設立されており、木曽駒高原カントリークラブを分離独立させておりました。大切な虎の子を守る一手段だったと今になって気づくのは、凡人故の知恵の無さからとも言えますが、親会社である大同特殊鋼によるこのスキームは、予言者が居たかの様、現在粛々と進みだしたのです。

 当該ゴルフ場の営業が終了した後、どの様な形へ変化していくのか注目されます。