市原ゴルフガーデン鉄塔倒壊その後の動向

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              < 市原ゴルフガーデン・鉄塔倒壊

 台風15号の強風により2019年9月9日未明、千葉県市原市のゴルフ練習場・市原ゴルフガーデンの片側鉄塔が倒壊し、民家数十棟を直撃すると言う甚大な被害を及ぼしました。練習場の打席から160ヤード先のネットに向かい右側のほぼ全て、高さ30~40メートルのネットとそれをつないだ鉄塔が、側道をまたぎ民家へ覆いかぶさる様に倒れたのです。

 この事故により命を失った方はいないものの、被害を受けた家屋の中では生活出来る状態に無く、また二次被害も予想される事から、避難生活を余儀なくされている方もいます。

 この事故からの復旧は、先ず倒壊した鉄塔の除去を最優先で行う必要が有る訳ですが、この作業を担当する業者が選定されたのは9月19日の事でした。事故直後市原市の行政を通じ練習場所有者へは、有償或いは無償で対応すると言う工事業者数社が、名乗りを上げていました。この中から選定されたのが、東京都江戸川区に本社を置く株式会社フジムラ(代表取締役:藤村直人)でした。

 その後9月26日には同社による住民への説明会が五井の公民館にて行われ、同社は撤去作業そのものの費用は不要なるも、作業中に発生する新たな損壊に付いては補償出来ないとし、撤去作業に当たり被害対象全住民の同意を9月29日締め切りとし、書面で提出して欲しいとしたのです。

 しかしながらその説明会にゴルフ練習場所有者或いは代理弁護士の姿は無く、ゴルフ練習場側からの補償に関する説明が不十分なままでの鉄塔撤去に対し、住民の中には不安を募らせる方もおり、被害住民間の温度差が露出した形に成りました。

 フジムラ社では被害家屋住民の同意書に付いて郵送のみで受け付けている関係から、最終的判断は本日以降になる可能性が高いものの、事態を進展させる為にはゴルフ練習場所有者の前向きな対応が、何よりも不可欠になっています。