長野京急カントリークラブは農薬使用に関する協定違反をお詫び

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 長野県の長野京急カントリークラブとその経営会社は、2015年1月30日にWeb上で、昨年8月より営業停止の原因である農薬使用に関する調査結果を明らかにし、そのお詫びを掲載しました。その概要は下記の通りです。

< 1、地元自治体との協定違反内容 >
・グリーンのみに限定されていたにも関わらずフェウエーでも農薬を使用した点。
・協定合意した4成分を超え、推定44成分の農薬を使用した点。
・使用料52.9Kgを越え、概算500Kgを使用した点。

< 2、違反経緯 >
・協定外農薬を2004年に使用。
・更に2008年以降に継続的に使用した事が判明。

< 3、今後の対応 >
・コース管理体制を改め、コンプライアンス体制を強化。

 尚、行政機関立会いのもとで行われた水質検査では、国が定める基準値以下で有ったと報告されております。ゴルフ場のコース管理は、難しいものです。

 地元の農家などから臨時雇用で、従業員の大半をまかなって自主管理しているゴルフ場、管理者のほとんどが正社員で補完的にシルバー人材などを雇用しているゴルフ場、運営専門会社へアウトソーシングしているゴルフ場などなど、管理体制とその形態は様々と言えます。

 当ゴルフ場では関連会社の京急緑地開発(株)が、管理に当たっていたとの事ですが、今後は京浜急行電鉄(株)直営にて、行う方針の様です。この度長野京急カントリークラブで問題に成った農薬ですが、この使用を協定量以上に至った原因は害虫でした。一口に害虫と言っても様々有り、ゴルフ場はこの虫を根絶する事が出来るものでしょうか?根絶しなければ、ならないのでしょうか?

 グリーンは人工物であるものの、耕す様な大味の管理作業は出来無い、デリケートさを求められるものです。まして現在主流のベントグラスは本来寒地使用のものであり、これを夏でも使おうと言うものですから、それは当然ながら管理は至極大変です。如何に第四世代と言われる酷暑用の芝で、対処しようとも病害は出ます。

 ここには殺菌剤であったり、忌避剤、殺虫剤などを効率良く使用する事で、グリーンのクオリティーを維持しているのが現状だと言えます。しかしグリーンを除くその他の大半で、フェアウエーでティーングランドで、虫一匹もいない事が快適なゴルフ場と成るのでしょうか。はなはだ疑問です。ゴルフ場は自然の動植物と、共生して行く事の方が、大切なのではないでしょうか。

 この度の長野京急カントリークラブとその経営会社の素早い対応は、さすが上場企業の関連会社であると、敬服するばかりです。しかしながら願わくは、どの様な害虫が問題を引き起こしていたのか、管理スタッフはどの様に対処していたのか、その点を明確に情報開示して欲しかったと言えます。

 コンプラ体制を強化して行く事は結構な事と思いますが、管理手法に関する根本的な考え方や姿勢を検証して行く事の方が、協定以上の農薬に頼らないワンステップに、成り得たのではないでしょうか。