読者寄稿_2013年大洗ゴルフ倶楽部理事長杯優勝者から

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大洗GC_tact.jpg 大洗ゴルフ倶楽部に於ける、2013年理事長杯優勝者であるC氏からの寄稿です。下記内容は氏が所属しているロータリークラブに於ける、氏のスピーチ元原稿ですが、句点と改行に付いては、WEB表記上の問題点から、加工させて頂きました。また、個人名などについては、省略させて頂いております。

 C氏とは理事長杯競技が進行しているある平日に、お目にかかる事が出来、約2時間熱く語られる姿が印象的でした。そして決勝日当日の19時過ぎに、氏からの電話で優勝した事を知りました。実力以上の何かが起こったのですよ、と早口にまくしたてる氏の電話口から聞こえる声は、まさしく興奮状態でした。是非、ご一読下さい。


1.競技について

 優勝した競技はクラブゴルフ競技で、クラブ選手権(クラチャン)、理事長杯(プレジデントカップ)、シニア選手権(60歳以上)のタイトルは、日本全国ごこのクラブでも3大タイトルとして、扱われているクラブ内に於ける公式戦となります。

 よくゴルフ場のエントランスまたはレストラン、ラウンジに各年代別の優勝者名が掲示されているので、ゴルフをなさる方にはご存じの方も多いかと思います。さて今日お話しするのは、その中のタイトルの一つである理事長杯という競技での優勝致しました話を、させて頂きます。

2.舞台

 茨城県は水戸市の西15Kmに位置する大洗ゴルフ倶楽部で行われました。ゴルフ場の開場は昭和28年で神奈川県の戸塚CCが昭和37年ですので日本でも古い部類に数えられるコースとなります。

 設計は井上誠一氏で、井上氏の設計コースには、次回の東京オリンピック開催予定地の霞ヶ関CCをはじめ戸塚CC、東京よみうりCC、鷹之台CC、武蔵CC、伊勢CC、日光CC、龍ヶ崎CC等、日本で一番のプロのビックタイトルである日本オープンが開催されているコースが上記の他にも多くあり、日本におけるゴルフ場設計の草分け的存在であると同時に難コースの設計でも知られた井上氏の設計コースの中でも難易度が日本で1、2番と言われている大洗ゴルフクラブが舞台となりました。

3.予選から決勝へ

 理事長杯は傘下人数が一年をとおして一番多い競技となるため、10月の第一日曜日(予選)から第2日曜日(1・2回戦)、第3日曜日(準々決勝、準決勝)、第4日曜日(決勝)と一月に渡り開催される競技です。また一日2試合行う為、時間の都合上早いプレー進行を行わなければならない為、全てのプレーヤーを待機させるスループレーで行われます。

 まず予選を行い上位32名が選別され、翌週から負けたら終わりの決勝トーナメントが行われます。ちなみに今年の競技参加者数は約120名でした。決勝ラウンドはマッチプレー方式で行われ、準決勝まで18ホールマッチ、決勝は36ホールマッチで行われます。

 決勝ラウンドに残る顔ぶれは、クラブ代表のメンバー等強者揃いで、私のような地の者でない者にとっては驚異の一言ですが、緊張する事も無く戦いに望むことが出来ました。ちなみに1回戦から決勝までの内、クラブ代表を選別するための組織である研修会のメンバーが、3名との対戦がありました。試合の形式がマッチプレーなので、一ホールずつ決着を付けてゆくと言うルールの中、技術もさることながら、心理戦が大きく作用します。

 1回戦の相手はHC5のもちろんクラブ代表、スタートして2番ホールから6連続とられ6DOWN。

 その後ドローが3ホール続き、残りは8ホールしか無くなってしまい、次を取られると早くもドーミーとなってしまう、その段階で6DOWNはどう考えても挽回不可能、こっちもほとんど諦めの胸中で気楽にプレーしていた所、やっと調子がでてきて、あれよあれよと言う間に7連続奪取で1UP。

 ドーミーホールの最終18番(実際はOUTスタートなので9番)ティーショットは、両者とも全く同じ飛距離のフェアウエーで、残り200ヤードのセカンドショットの状況で、私の第2打はミスショットで森の中、相手はナイスショットでグリーンをわずかに外れた状況。

 これは取られたかなと思いつつ、セカンド地点に行くと案の定、松の木の根元で構えもできずに左打ちかどうか迷いながらも、一か八かの片手打ちで第3打を打った所、残り60ヤードが奇跡的にピン横10mにON、相手はパーを取らなければならない状況になりピンまで7ヤードのアプローチを念入りな素振りの末、放ったショットはザックリ。

 気を取り直しての第4打は逆にオーバー、お互い2パットで結局終わってみれば2UPで勝ってしまいました。クラブ代表で経験十分の対戦相手が後半、初めて間もないゴルファーのようになってしまい改めてマッチプレーの怖さを痛感致しました。

 食事後の2回戦は元クラチャン、しかし波に乗った私には怖い物などなく前半のハーフが終わった段階で3UP、そこで対戦相手の体調不良で途中棄権により2回戦も難なく突破してしまいました。準々決勝及び準決勝当日は台風並の低気圧の影響で嵐のような風雨の中競技が実施されました。

 準々決勝はHC6、35歳の若手で前月の月例競技では大差をつけて優勝した絶好調の若者でしたが悪天候が作用したようでリードを一度も許すことなく3_2で突破。次の準決勝はますます風雨が強まる中行われ前半9ホールを終わった段階で私の4UP、そこでコースに水が溜まりだしやっと中止となり、残り9ホールと決勝36ホール、あわせて45ホールを翌週行う事となりました。

 さて決勝日当日、まず準決勝の残り9ホールを行いましたが、4UPと言う事で気の緩みが出てスタートから3連続ダウンで1UPまでリードが減り、いやなムードのなか、1回戦からずっと私についてくれているキャディさんに「どこかおかしいかなあ」と聞くと茨城なまりで「ボールを置きにいって打ってねぇべ」との指摘、そこで思い切りスイングする事を心がけたとたんに調子が戻り、3_2で勝ち上がり決勝へと進出致しました。

 決勝の相手は前週の準決勝ハーフ4DOWNから逆転したHC1、過去クラチャン3回優勝、大洗ゴルフ倶楽部代表キャプテンで主要競技は全て制覇している茨城県でも有名な方(競技委員長)が対戦相手となりました。しかし当の私は何故か試合前から全く緊張もまた臆する事もなく望むことができ最初の1番を取られた後は2番から6ホール奪取の5UPそのまま取った取られたりが続き、一度もリードを許すこと無く32ホール目でケ決着がつき、まさかの優勝をしてしまいました。

 ホールが進むにつれて数名の会員がギャラリーとしてプレーに同行し応援をして頂き、優勝を決定した瞬間、皆にグリーン上で握手攻めの祝福をして頂きまるでテレビで見るような光景を感じる事が出来ました。すぐにクラブハウスへ戻り表彰会場に向かうと、多くの会員スタッフが拍手で迎えて頂き理事長より大きな優勝カップを頂きました。

4、それから

 本当の優勝を感じたにはそれから一週間を経過してからの事です。

 まず、クラブの友人が祝勝会を開いて頂き、また2週間後にプレーで行った際には、フロント及び食堂のスタッフ、またキャディ全員が「優勝おめでとうございます」と声をかけて頂き改めて大変な事をやってしまったなと実感してきました。また他の会員によく言われたのは「何十年もプレーしてきて優勝したことも無いのに、大きいの取っちゃったなぁ」と数人の方に言われて改めて実感が沸いて来ました。

 そして先輩会員が持ち出し禁止の優勝カップだけど特別にフロントに了解を得るから写真スタジオで記念撮影をしてきなさいとのお声を頂き、今我が家の片隅にその記念写真がひっそりと飾られております。


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読者寄稿(我がゴルフ人生)T.K様より