公益社団法人日本プロゴルフ協会(以下PGA)は2025年10月20日に開催された定例理事会にて、PGA会員のA氏を2年間の資格停止処分にしたことを、理事会後の記者会見にて明らかにしました。
A氏はプロゴルファーであると共に、事件当時は千葉県神崎町のゴルフ場経営者でもあった訳ですが、2023年10月11日から2024年3月14日まで3人、2024年2月12日から同年3月14日まで1人、2024年4月18日から同年6月17日まで1人の合計5人の外国人を不法就労させた罪にて、千葉地検より起訴されていました。
この判決が2025年5月27日に千葉地裁刑事第3部より出されていますが、その内容は懲役1年執行猶予3年及び罰金200万円と言うものです。この判決に対しPGAは、数回開催された理事会にて、A氏に対する処分内容を検討して来た結果、上記判断となったのです。
PGAによれば、A氏は言い訳がましい事を述べず、決定に従うとしています。裁判の過程でA氏は人手不足を理由にしたのですが、地裁はその理由を認めないどころか、4人が不法残留にて検挙された後も、更に1人を雇用した点について悪質としていました。
しかしながら①本人が反省し ②再発防止策を講じており ③外国人の雇用環境が不当だったとは言えない事から、これらを考慮し求刑内容が若干軽減されたものと思われます。
PGAでは当該事件を特殊事件と判断せず、教訓化して行きたいとしています。なお2年間とは、PGAからの処分内容書類が、A氏に届いた時点から数えるとの事。
PGAシニアツアーの『ファンケルクラシック』は、試合開催月を従来の8月お盆時期から10月へ移動し、今年2025年に2回目を迎えました。この移動は、8月開催月を直撃する酷暑、此れへの対策による苦肉の策でした。
「シニアの元気が日本の元気」とのテーマを併せ持つこの大会へ、プロ73名アマ5名の合計78名がエントリーし、静岡県裾野市の裾野カンツリー倶楽部で10月17日初日を迎えました。参加選手の年齢層は、下記の通りです。
■ 50代 66名
■ 60代 9名
■ 70代 3名
レギュラーツアーは経験を増すほど優勝の機会が到来する訳ですが、シニアツアーは年齢が増すほど優勝の機会から遠ざかると言えます。その様な加齢との戦いを余儀なくされるシニア選手達ですが、レギュラーツアーでも戦えそうな選手が多い50歳代に交じり、60歳代~70歳代の選手が12名も元気にエントリーしています。
なお今年も昨年に引き続き、ギャラリーによるスマートフォンなど音の出ない機器による撮影が認められており、SNSでの動画や静止画のアップも可能です。会場は従来通りお祭り気分満載で、ギャラリーは様々な楽しみ方が出来ます。
大会1日目の7時50分、アウト、インからそれぞれ1組目がスタートして行きました。宮本勝昌選手の3連覇があるのか、はたまたシニアルーキーが大暴れするのか、目が離せない大会です。
株式会社アコーディア・ゴルフは2025年10月中旬に入り、GRANDブランドの6コースについて、2026年1月1日より年会費を改定する事を明らかにしました。
その概要は下記の通りです。
ゴルフ場 | 会員種別 | 現行料金(税込) | 新料金(税込) |
---|
成田ゴルフ倶楽部 | 正会員 | 132,000円 | 198,000円 |
成田ゴルフ倶楽部 | 平日会員 | 52,800円 | 79,200円 |
習志野カントリークラブ(共通) | 正会員 | 88,000円 | 132,000円 |
習志野カントリークラブ(共通) | 週日会員 | 44,000円 | 66,000円 |
習志野カントリークラブ(共通) | 平日会員 | ━━━ | 66,000円 |
グレンオークスカントリークラブ | 正会員 | 66,000円 | 132,000円 |
グレンオークスカントリークラブ | 平日会員 | 33,000円 | 66,000円 |
オーク・ヒルズカントリークラブ | 正会員 | 66,000円 | 132,000円 |
オーク・ヒルズカントリークラブ | 平日会員 | 33,000円 | 66,000円 |
東千葉カントリークラブ | 正会員 | 66,000円 | 132,000円 |
東千葉カントリークラブ | 平日会員 | 37,400円 | 66,000円 |
ザ・サザンリンクスゴルフクラブ | 正会員 | 33,000円 | 77,000円 |
ザ・サザンリンクスゴルフクラブ | 平日会員 | ━━━ | 33,000円 |
株式会社アコーディア・ゴルフは2025年10月中旬に入り、千葉県の習志野カントリークラブ会員権の名義書換料を、2026年1月1日より改定するとしました。
概要は下記の通りです。
ゴルフ場名 | 会員種別 | 現行料金 | 新料金 |
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習志野CC(共通) | 正会員 | 2,200,000円(税込) | 1,100,000円(税込) |
習志野CC(共通) | 週日会員(月~土) | 1,650,000円(税込) | 825,000円(税込) |
習志野CC(共通) | 平日会員(月~金) | ━━━ | 550,000円(税込) |
名義書換料の変遷を、正会員権に限定して簡単に振り返りたいと思いますが、その時系列は下記の通りです。
■ 2020年1月 1,000,000円(税別)→ 1,650,000円(税込)
■ 2022年1月 1,650,000円(税込)→ 2,200,000円(税込)
■ 2026年1月 2,200,000円(税込)→ 1,100,000円(税込)
約5年をもって元へ戻す事になりますが、この変遷について経営側の試行錯誤の跡が見え隠れします。とは言えこの間に新規入会した方からすれば、何とも言えない後味の悪さも感じるのではないでしょうか。
なお平日会員と言う種別は、現時点で無いのですが、来年新設するとの事です。新たに会員募集をするのではなく、正会員或いは週日会員からの種別変更手続きにて移行して来る方がおられる、その様なケースを想定しているとしています。
兵庫県三木市の廣野ゴルフ倶楽部内に設置されております『JGAゴルフミュージアム』が、2025年12月末をもって閉鎖され、新たな保存・展示先を探しているとして、公益財団法人日本ゴルフ協会(JGA)が2025年10月に入り明らかにしました。
当該施設は1982年5月21日に開設していましたので、その歴史は約43年になります。ゴルフの黎明期の品なども含め、多くの貴重な品々が関係者の寄贈などにより保管・展示されてきました。この間、施設の老朽化に合わせ度重なる補修工事を行って来ましたが、限界を迎えつつあったとの事です。
今後は日本のゴルフ文化を後世に残す為にも、物品のみならず人物までも含めた歴史を振り返る事の出来る施設を、模索して行く事になります。
建物を借りるのか、新たに建設するのか、いずれにしても資金調達が大きなネックになっていると共に、永続性のあるスキームが何よりも求められています。
千葉県のラフォーレ&松尾ゴルフ倶楽部は2025年9月17日、広報を通じクラブ名称が2025年10月15日より、『千葉松尾ゴルフクラブ』へ変更になる事を明らかにしました。
当該ゴルフ場は、株式会社東京私市により設立され経営されて来ていましたが、約241億円の負債を抱えていた事から2004年3月30日、整理回収機構が大阪地裁へ会社更生法の適用を申立て、2005年6月30日に更生計画案が成立していました。
その更生計画の一環で当該ゴルフ場を引き受けたのが、森観光トラスト株式会社だった訳ですが、実際には2005年8月1日同社傘下のMTゴルフ開発株式会社が承継していました。歴史の大きな節目にクラブ名称が変化したのが分かりますが、その変遷は下記の通りです。
■ 1993年09月25日 松尾ゴルフ倶楽部
■ 2005年08月01日 ラフォーレ&松尾ゴルフ倶楽部
■ 2025年10月15日 千葉松尾ゴルフクラブ
なお茨城県の宍戸ヒルズや静ヒルズが森ビル初代社長の森泰吉郎氏の次男・森稔氏の系列であるならば、当該ゴルフ場は三男・森章氏の系列になります。
< 2026年市原市民ゴルフフェスタ料金表 >_市原市提供
千葉県の「ゴルフの街いちはら」では、2026年1月5日(月)~同年2月28日(土)までの約2ヶ月間、市内ゴルフ場30コースを対象に「市原市民ゴルフフェスタ」を開催します。2025年の今年、第1回目を開催しておりますので、来年は2回目になります。
「市原市民ゴルフフェスタ」とは市原市民及び同伴するプレーヤーが、上記料金表の料金でラウンド出来るものですが、対象ゴルフ場の多くが会員制を敷く中、ある意味市原市民が会員並み待遇で迎え入れられるものになっています。
冬の閑散期に稼働率を上げたいと考えるゴルフ場と、閑散期と言えども市民で無ければ得られない料金の割引特典を付与する事で、市民へ「ゴルフの街」を浸透させ活性化させて行こうとする行政側の思惑、これらが相互に絡み合い相乗効果が生まれています。
ちなみに2025年度の利用者数は、市原市によれば平日649人、土日祝が104人との事でした。来年はどの様な数字が出て来るのか注目されますが、浸透度をはかる為には5年程度の長期的スパンで、動向を把握して行く必要が有るものと思われます。
地道で長い活動が、求められていると言えます。
千葉県の千葉カントリークラブでは2026年4月1日より、全会員種別の年会費額を改定します。これは2025年9月10日に開催された理事会にて、決定された内容です。
概要は下記の通りです。
会員種別 | 会員内容 | 改定前(税込) | 改定後(税込) |
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正会員 | 一般 | 132,000円 | 154,000円 |
| 地方・海外在住 | 92,400円 | 107,800円 |
| 満78歳以上 | 92,400円 | 107,800円 |
平日会員 | 一般 | 88,000円 | 110,000円 |
| 地方・海外在住 | 61,600円 | 77,000円 |
| 満78歳以上 | 61,600円 | 77,000円 |
週日会員 | 一般 | 66,000円 | 88,000円 |
| 地方・海外在住 | 46,200円 | 61,600円 |
| 満78歳以上 | 46,200円 | 61,600円 |
改定の理由として、人件費や管理費が高騰している為との事です。
31(サーティワン)カントリークラブとは、聞きなれないゴルフ場名かも知れませんが、茨城県猿島郡境町に展開する9-ホール、2830ヤード・パー35のゴルフ場です。
このゴルフ場を運営している株式会社リコオが、2025年10月3日に東京地裁へ民事再生手続の申請を行い、同日民事第20部より開始決定が出ました。申立人代理人弁護士は西村國彦氏(さくら共同法律事務所_03-6384-1120)他4名です。
なお監督委員は、半蔵門総合法律事務所(千代田区二番町3番地5)の井上裕明弁護士です。
再生債務者リコオはこの度の法的手続きを経て、新たなスポンサーを募る事も無く自主再建にて、当該ゴルフ場経営を立て直すとしています。負債総額は債権者約350名に対し1,308,321千円ですが、事此処に至った経緯は主に会員の預託金返還に関する問題でした。
当該ゴルフ場開場にあたり、リコオ代表者個人の関係から集められた預託金額は1口1200万円で、当時償還期間を設けていませんでした。その後に行われた数次の会員募集では、償還期間を設定しましたが、1口の額面金額は350万円、200万円、175万円、150万円と多岐に渡っています。
此れまで様々な預託金対策を打って来ました。例えば分割返済、会員権分割、プレーフィーとの相殺、永久債化等ですが、いずれも抜本的な解決策となっていませんでした。
とは言え前期決算では経常ベースで約155万円の利益を出しており、再建への道が見え隠れしています。
なお債権者説明会が、10月9日午後2時30分より、ホテルグリーンコア坂東にて行われるとして、同日案内書面が発送されています。
埼玉県の日高カントリークラブでは2025年10月17日をもって東京営業所を閉鎖し、10月21日からはコース現地にて業務を継承します。
現東京営業所(東京都千代田区内幸町2-2-3_日比谷国際ビル1F)は、2014年5月19日に開設されましたので、11年5か月をもってその歴史に幕を閉じる事になります。当該営業所では会員権の名義書換を主にした、いわゆる会員の入退会に関する業務を行って来ていました。
重要なこの業務は、10月21日以降コース現地にて行うとしています。簡単に歴史を振り返れば、当該法人は設立当初より本店を東京に置くものの、2005年7月には日高市へ移転し東京から撤退していました。
しかしながらその約4年後の2009年12月には、東京営業所を開設する事で東京での業務を開始しており、そして更にその約4年後に現住所へ移転しています。
閉鎖の理由について当該クラブでは、「効率的な営業体制」構築の一環だとしています。