神奈川県の相模野カントリー倶楽部では、2025年10月1日より平日のプレー予約をキャンセルする場合、キャンセル料が不要なのは現行7日前ですがこれを3日前までへ変更する予定です。
変更する理由として平日の来場者は、高齢者が多い為としています。つまり高齢者は体調の変化も激しく、やむを得ないケースが多いのだと推察されます。
キャンセル料徴収について同クラブでは、2025年1月より現行システムへ移行しましたが、土曜日、日曜日、祝日については10月1日以降も変更無く現状維持との事です。では実際、キャンセル料の徴収は、どの様に行われているのでしょうか。
徴収対象者は会員或いはビジターも同一であり、1組全員がキャンセルした場合、1組の内何名かがキャンセルした場合、この様な時はその組の代表者へ連絡を取り、次回の来場時に支払って頂いています。
時にはキャンセルしたご本人へ、直接振り込み用紙を送付している様ですが、ちなみにキャンセル料は1500円(内税)です。いずれにしても大変な作業と言えます。
ドタキャンしたプレーヤーへのキャンセル料徴収について、ゴルフ場業界はその必要性を認めつつも、具体的な手法はアナログから脱皮する事が出来ず、暗中模索状態が長く続いていました。
この様な中、PGMグループが2024年10月1日から全国の同グループゴルフ場で、キャンセルポリシーの告知、更にはキャンセル料徴収システムを導入した事により、この件はPGMグループ外のゴルフ場も巻き込み、一挙に全国区レベルの話題へ昇華していったと言えます。
PGMグループがこの分野へ乗り出せた背景には、社会のデジタル化とデジタル技術の進化が上げられる訳ですが、この社会の潮流は此れまで苦しんで来た多くのPGMグループ外のゴルフ場にとっても、課題解決へ向けた糸口になりつつあります。
今日キャンセル料徴収システム導入分野へ、幾つかの後続組の参入が見込まれる中、エアトリグループの株式会社かんざしは、ホテル業界での実績をひっさげ、2025年1月よりゴルフ場へ向けキャンセル料徴収ソフトの販売を始めました。ソフトの呼称は『わきざしクラウド』。
ソフトの詳細については紙面の関係から省略しますが、ポイントはかんざし社がゴルフ場から個人情報を提供され請求するものでは無く、あくまでもゴルフ場側が独自に行うものであり、その請求方法は簡便かつ利便性に富んだもので、請求された側(キャンセルした方)に対する配慮もなされたものに成っています。
かんざし社曰くキャンセル料の請求については、ゴルフ場側による事前の告知がとても重要だとしています。エントリーされたプレーヤーへ、キャンセルした場合、ケースによっては料金が発生することを、当初より説明し同意を求めておく必要が有る、この作業が何よりも大切であり、キャンセル料請求をスムースにさせるとしています。
日本ゴルフ場共同購入株式会社は2025年8月より、乗用カートに取り付ける『座席シートプロテクトカバー』の販売を開始しました。現物の仕様に付きましては、ざっくりとした感じを、下記写真にてご確認頂ければと思います。
カバーを取り付け作業風景
カバー取り付け後の完成状態
カバー1枚の代金は薄手1400円(税別)、厚手1800円(税別)です。販売は1ロット単位になりますが、1ロットは10枚入りになっています。
18ホール規模のゴルフ場には、少なくとも50台のカートがあると仮定しますと、1台に2枚のカバーが必要になりますので、全て取り付けた場合、100枚が必要になります。そうしますと10ロットを注文する事になり、代金は14万円(税別)か18万円(税別)になります。
日本ゴルフ場共同購入では当初、どれほどのニーズがあるのか計りかねていましたが、9月に入った現在、供給が注文に間に合わない状況の様です。
あまり報告はされていないものの、座席シートでのトラブルを訴えるプレーヤーが、意外と多い現実が注文増につながっているのでは無いか、とは同社の分析です。
アコーディアゴルフは2025年9月12日、「威厳と品位を兼ね備えたハイグレードなゴルフ場」として選定した6コースを公表しました。
かねてよりグループ内ゴルフ場の中から、適したゴルフ場を選別して行く方向性を明らかにしていましたが、今回その対象コースが明確になりました。
2025年9月12日時点での< アコーディア・ゴルフ「GRAND」ゴルフ場 >は下記の通りです。
1、成田ゴルフ倶楽部(千葉県)
2、オーク・ヒルズカントリークラブ(千葉県)
3、グレンオークスカントリークラブ(千葉県)
4、アコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ(千葉県)_10月より習志野カントリークラブ
5、東千葉カントリークラブ(千葉県)
6、ザ・サザンリンクスゴルフクラブ(沖縄県)
平和傘下になる以前のアコーディアゴルフは、画一的な運営方式やゴルフアー詰め込み更にはコースメンテナンスの悪さなどから、一部のゴルファーからは敬遠される傾向がみられました。
今回アコーディアゴルフが同じグループ内のPGMを見習い、「GRAND」シリーズを打ち出した事は、これ迄の金太郎飴方式の運営へ、一定程度ブレーキをかけて行くと言う意味合いもあります。
この事がこれまでの弊害を取り除く口火になるのか、今後の動向を注視して行く必要が有ります。アコーディアゴルフのゴルフ文化に、少しずつですが変化が見え始めてきました。
8年にも渡るゴルフスタジアム事件、その根幹を形成した被害者約600人とクレジット・リース会社との8裁判は、最後ともなった2025年3月のジャックス判決をもって終結したのですが、被害者達の戦いはこれで幕を下ろす事は有りませんでした。
以降被害者達の戦いは、旧ゴルフスタジアム社(旧GS社)の役員及び事件の中心的役割を担ったかつての社員への責任賠償請求として、東京地裁を舞台に開始されていたのです。
新たなステージでの戦いは被害者有利に展開しており、概ね被害者の請求を裁判所が認める形になっています。
しかしながら旧GS社代表者個人は、裁判所の判決を軽視するかの如く、誠意が見られない対応に終始しています。例えば個人の住まいとしての届出住所には、全く無関係な第三者が既に居住しており、郵便物は現在の住まいと推察される住所へ、転送と言う手続きにより送られていたのです。
被害者の追及をあざ笑うかの様な旧GS社代表者個人の行いに対し、被害者の代表者が2025年6月に入り水戸地裁へ、旧GS社代表者個人の「破産」申請をおこなっていました。そして遂に9月5日、同地裁より開始決定が下りたのです。隠匿財産を炙り出し逃げ得を許さないぞ、と言う被害者達の魂の叫びが聞こえて来そうでした。
アコーディアゴルフの東千葉カントリークラブでは2025年10月1日より、洗練された『GRANDシリーズ』ブランドとして昇華される事になりました。
これは当該クラブが2025年8月中旬に会員へ、書面をもって一斉送信した事により明らかになりました。『GRANDシリーズ』とは書面から一部引用するならば、「日本のゴルフを、もっと上質に。日本を代表する威厳と品位を兼ね備えたハイグレードなゴルフ場」と言う内容になります。
この内容を満たす為に当該クラブでは、①エントランスロビー ②ロッカールーム等の改修 ③年間を通じグリーン及びターフコンディションを維持 ④東コースカート道路の改修 ⑤バンカー整備などを行って行くとしています。
意地悪な言い方をするならば、此れまで当該クラブではこの様なメンテナンスを怠って来たと言えなくも無いのですが、それが旧アコーディアゴルフの基本方針だったからかも知れません。この動きは、今後アコーディアゴルフ内で急速に進んで行くものと思われます。
アコーディアゴルフではグループ内の選別と差別化を進めて行く事で、より収益性の高いゴルフ場を確保して行こうとしている訳ですが、これは既に姉妹グループであるPGMにより『GRAND PGM』として実証済みだとも言えます。なおこの動きは、会員権相場に如実に反映されて行くものと思われます。
千葉県のアコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブが2025年10月1日より、「習志野カントリークラブ」へ名称変更します。
当該ゴルフ場は1960年11月3日に開場しましたが、旧・日東興業株式会社の経営によりその名称は習志野カントリークラブでした。2019年3月1日に当時の社長だった田代祐子氏のもと、現在の呼称へ変更されました。
PGA TOURが当該ゴルフ場で開催されると言う事から、アコーディアと言う名称を広く知らしめたい、その様な思い或いは思惑からの発想だった訳ですが、今回原点回帰と言う意味合いから再度変更する事になりました。
現名称は長くそして一般ゴルファーにとって言いずらく、広く流布されている「習志野カントリークラブ」と言う名称が、訴求性が高く広く浸透しているのが現実です。
栃木県の那須伊王野カントリークラブは2025年12月31日をもって閉場するとして、2025年8月1日に当該ゴルフ場のWebサイトにて公表しました。
既に当該クラブ会員へは、2025年7月に入り書面で告知しており、会員が有する預託金については、全額返金するとしています。またプレーの継続を望む方には、近隣のゴルフクラブへの移籍を案内しているとの事です。
閉場後も当分の間、残務整理やコース巡回などを常駐管理人が行うとしていますが、具体的な跡地利用について噂は有るものの、現時点で明確な計画を公表出来る段階では無いとしています。
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2025年08月28日当該ゴルフ場ご担当者へ取材する過程で、❶預託金の返還 ❷近隣ゴルフ場への移籍などは、確定事項では無いとの事から、上記文章の一部を削除させて頂きます。
2025年08月29日08時40分
一社)日本ゴルフ場経営者協会(NGK)は2025年8月中旬に入り、2025年5月度単月に於ける全国のゴルフ場利用者数実態を公表しました。その資料によれば、対前年比87,561人が減少しています。
NGKでは、各都道府県の税担当者から寄せられた数値を基に資料作成している関係から、公表された資料はゴルファーの動向把握に不可欠なものであり、貴重な一次資料になっています。マイナスとなった都道府県は下記の通りです。
■ 都道府県 ゴルフ場数 対前年5月度単月比
1 青 森 13(∓0) -109人
2 岩 手 23(∓0) -5,658人
3 宮 城 36(-1) -4,949人
4 秋 田 15(∓0) -2,481人
5 山 形 16(∓0) -2,807人
6 福 島 36(∓0) -2,167人
7 栃 木 115(-2) -6,124人
8 群 馬 67(∓0) -6,307人
9 埼 玉 83(∓0) -9,699人
10 千葉 158(-2) -11,048人
11 東京 21(∓0) -2,638人
12 神奈川 52(∓0) -9,597人
13 新潟 40(-1) -3,668人
14 山梨 41(∓0) -1,579人
15 長野 66(+1) -4,614人
16 静岡 90(-1) -6,006人
17 愛知 55(∓0) -4,088人
18 三重 67(∓0) -4,671人
19 大阪 39(∓0) -260人
20 奈良 35(∓0) -1,476人
21 和歌山 19(∓0) -310人
22 島根 7(∓0) -677人
23 山口 32(-1) -4,554人
24 徳島 14(∓0) -251人
25 福岡 58(∓0) -3,563人
26 佐賀 24(∓0) -498人
27 長崎 23(∓0) -2,735人
28 熊本 41(∓0) -4,917人
29 大分 23(∓0) -5,534人
30 宮崎 27(∓0) -4,453人
31 鹿児島 27(∓0) -6,901人
単純に減少人数のみを数えるならば124,088人ですが、16の他県で増えていますので、結果として冒頭の減少数になります。ちなみに2024年5月度の総利用者数は8,656,421人であったのに対し、2025年5月度は8,568,860人でした。
なおゴルフ場数は、5月時点で8コースが減少しています。
茨城県の霞南ゴルフ倶楽部を経営する株式会社霞南ゴルフ倶楽部は、2025年8月中旬に入り、9月1日より経営会社の名称を株式会社利根へ変更するとして、多くのゴルフ関係者へ公表しました。
謄本上から確認出来る商号変更は、下記の通りです。
■ 2022年1月14日 (株)サンクチュアリ霞南→(株)霞南ゴルフ倶楽部
■ 2025年7月11日 株式会社利根
謄本では既に変更されている訳ですが、当該ゴルフ場からすれば、対外的には9月1日からその様に変更して行く、と理解するのが適当なのだと思います。なお代表者は下記の様に変更されています。(敬称略)
■ 宮原 正敬 2022年1月14日辞任
■ 森 秀雄 2022年1月14日就任 → 2025年7月11日辞任
■ 松丸 容子 2025年7月11日就任