東京都の東京よみうりカントリークラブ理事会は、新規入会申請者に対する面接時、土曜日・日曜日・祝日に於けるスタート予約が、厳しい状況である事を説明し理解を求めています。
2020年から今日まで継続しているCOVID-19の影響により、多くのゴルフ場で稼働率が高まっている事は、かねてより言われています。此れは当該クラブに於いても例外では無く、会員のプレーニーズが高止まりしているのが現状です。ケースによっては受付開始時間から20分ほどで、予約枠が埋まる事も多々あるとの事です。
また多い時では20組ほどの、キャンセル待ち状態になる事もある様です。この様な事情を考慮し当該クラブでは、入会申請者の面接時にこの状況を説明しています。かつては上場していた経営会社ならではの対応だと言えますが、当該クラブ会員権は高額で有り、既に取得済み或いは取得しようとしている入会希望者にとって、この情報は悩みの種でもあります。
厳しいスタート予約状況が一過性なのか或いは慢性的なのか、更には取引先からのリクエストをも考慮するならば、判断に苦慮するに充分な材料だと思われます。いずれにしても人気コースならではの、悩みの種だと言えます。なおこれはゲスト同伴時の状況で有り、会員個人に付いては10組ほどのメンバータイムを設け対応しているとの事。
神奈川県の大厚木カントリークラブでは2022年1月1日より、二親等内親族間に於ける当該会員権の名義変更料を、正会員及び平日会員共に55,000円より165,000円へ改定します。
この手続き料が値上げされた背景には、扱い件数が年間を通じ数多く有り、ある意味通常の名義書換件数を凌駕している点だと思われます。現会員が退会する或いは、第三者譲渡の道を選択するのでは無く、親族へ譲るのはクラブへの愛着と利便性の良さを、理解しているからなのでは無いでしょうか。
なお通常の名義変更料に改定は無いものの、同日よりトランスファー制度、家族入会割引、プレミアムステイタス割引など様々な特典が、適用除外となります。
千葉県のアコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブでは、共通正会員権の名義書換料を2022年1月1日より、2,000,000円(税込2,200,000円)へ来年2022年1月より値上げします。
この料金は2020年1月に110万円より165万円へ、2年ほど前に値上げしたばかりでした。概要は下記の通りです。
会員種別 |
改定前(税込) |
改定後(税込) |
共通正会員 |
1,650,000円 |
2,200,000円 |
共通週日会員 |
1,100,000円 |
1,650,000円 |
当該会員権はトランスファー制度、家族入会割引、プレミアムステイタス割引、グランドステータス制度等など様々な割引の対象では有りませんので、上記金額そのものが名義書換時に適用されます。なお法人内の登録者変更手続きや親族譲渡に関する料金は、従来通りで改定はしないとしております。
茨城県の茨城ゴルフ倶楽部では2022年4月1日より、法人会員登録者1名の変更料を改定します。現行税込11万円から、税込33万円になります。
当該倶楽部の年度は1月~12月ですが、上記改定の施行は4月からとしており、中途半端感が否めなません。しかしこれには理由が有り、現行会員への告知期間を半年間とる事で、改定内容を周知徹底したいとの考えからです。
またその他の理由としては、現時点で379口ある法人会員の内、例年80~100件の登録者変更件数が有り、会員である大手法人に於いては、例年6月の株主総会後に登録者を変更するケースが多い事から、4月の改定が理にかなっていると判断されている様です。
ところでこの法人会員登録者変更手続きに於いては、通常求められる在籍5年以上の正会員2名の推薦が不要です。この利便性の良さは魅力的であり、更に今回登録者変更料が上がったとは言え、通常の名変料よりは安い為、今後も法人から重宝がられる点は変わりないものと思われます。
一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会(以下NGK)は2021年11月初旬、2021年3月末時点での全国ゴルフ場数を発表しました。この資料を基に算出出来たゴルフ場数、18ホール以上に限定した数は、2,092と言う事になりました。
NGKでは各自治体から上がって来る資料の中から、ゴルフ場利用税の課税状況をまとめ上げています。この調査により、必然的に全国のゴルフ場数を把握出来る訳ですが、その数は昨年より11コース減少し2,198と成りました。
この中には18ホール未満のゴルフ場が106コース含まれている事から、18ホール以上のゴルフ場数としては2,092となります。ゴルフ場数が減少すると言う現象が初めて表面化したのは2003年ですが、以来18年間でコース規模に関係無くカウントした場合、247コースが消えて行った事になります。
この18年間で2009年は、一度だけ3コース増加となりましたが、しかし基本的傾向は減少でした。現在の経済環境下から、今後新たなゴルフ場が出現する事は、無いものと思われます。それは多くの関係者が理解している事とは言え、ではどの様な変化が生じたならば、減少傾向に歯止めがかかるのでしょうか。
この点がゴルフ関係者にとって、大きな関心事だと言えます。
福島県の猫魔ホテル猪苗代ゴルフコースを経営している猫魔ホテル猪苗代ゴルフコース株式会社は、2021年9月1日に株主がリベレステ株式会社から株式会社ミナミ・エンタープライズへ交代したと、この度明らかにしました。
当該ゴルフ場経営会社の株式を、100%取得した法人の概要は、下記の通りです。
会社名 |
株式会社 ミナミ・エンタープライズ |
本社所在地 |
〒963-8045 福島県郡山市新屋敷二丁目136番地 |
設立 |
1982年6月 |
資本金 |
1,000万円 |
代表者 |
吉原 純浩 |
売上高 |
318億円(2016年度) |
従業員数 |
297名 |
事業内容 |
パチンコホール、フットサルコート、飲食店、貸会議室 |
同社はMAXの屋号で、福島、栃木、茨城を中心にパチンコホールを展開していますが、同社のWEBサイトでは「顧客満足度、従業員満足度がMAXなグッドカンパニーを目指す」としています。今後同社が当該ゴルフ場へ、どの様な取り組みをしていくのか注目されます。
2021年11月4日東京地裁民事第35部(裁判長:関根澄子)にて、株式会社オリエントコーポレーション(以下オリコ)を被告とした、債務不存在確認請求事件の証人尋問が行われました。法廷は満席状態、立ち見の関係者へは、裁判長より退出を求められる場面も有りました。
今回証人として出廷したのは、被告側を代表し現在オリコにて部長職のA氏とT氏の二人。被告側及び原告側代理弁護士の質問に対し、よどみなく答える姿は、事前に質問内容を想定し、充分トレーニングをつんで臨んで来たと思われるものでした。
証人2人の共通した内容は、「ゴルフスタジアム社経由で上がって来るローン申請は、あくまでも事業者融資で有り、割賦販売法が適用され無いと共に、法律に則り処理した」との発言が主流を占めていました。
此れに対し原告側代理人である荒竹、高野、木村各弁護士が矛盾点を突く戦術にて、ゴルスタサービス申込書の裏面に「広告バーター取引に関する約款」の存在を確認する証言などを引き出せたのは、大きな成果と言えます。更には裁判官側も積極的に証人へ質問するなどの光景は、新鮮且つ司法の真剣さをイメージさせるものでした。
千葉県の一の宮カントリー倶楽部では、2022年1月1日より会員の年会費を、下記の通り改定します。
会員種別 |
改定前(税込) |
改定後(税込) |
正会員 |
22,000円 |
33,000円 |
平日会員 |
13,200円 |
19,800円 |
地方会員 |
11,000円 |
16,500円 |
正会員10,000円、平日会員6,000円、地方会員5,000円とそれぞれ増額になりますが、率にすれば50%になります。この率だけ見れば、驚く方も居られるかも知れませんが、結果は正会員ならば税込33,000円です。この金額は関東一円の中で、突出して高い訳でも無いどころか、名門クラブを除いた平均的部類に入ります。
値上げしてこの金額なのですが、以前は正会員22,000(税込)だったのです。ではこの金額は何時からなのかと問えば、1973年1月からですから、49年間約半世紀に渡り年会費へ手を加える事無く、今日に至っています。会員の年会費へ依存する事無く、経営を維持して来ているその姿勢は、素晴らしいの一言に尽きると言えます。
ところで当該経営会社の代表取締役である川崎陽子氏は、2021年5月27日に開催された一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会第9回定時総会に於いて、女性初の理事に選任され就任しております。
茨城県の茨城ゴルフ倶楽部は、2022年1月より年会費を値上げします。その概要は下記の通りです。
会員種別 |
改定前(税込) |
改定後(税込) |
正会員 |
44,000円 |
79,200円 |
週間会員 |
22,000 |
39,600円 |
平日会員 |
11,000円 |
19,800円 |
此れは2021年9月22日に開催された理事会にて決議された内容ですが、この値上げの理由として、施設老朽化対策の為の費用捻出としています。更にこの経年劣化対策に追い打ちをかけたのが、2020年からのCOVID-19対策費用の負担です。
当該倶楽部は名門と言われる中に於いても比較的年会費が安い為、会員の負担感が少なく好感されてきました。来年以降は他の名門と比較しても、そん色の無い金額に成りますが、これをもって新規入会希望者が減少するとは考えられません。
また当該倶楽部は朝令暮改的不可思議な行動が無い事から、会員に大きな動揺も無く定着して行くものと思われます。
静岡県の三島ゴルフ倶楽部が2021年11月1日より、会員権の名義書換を開始しました。会員制クラブへ移行後初めての名義書換になりますが、入会のハードルは高く無い事から、多くのゴルファーにとって手を上げ易い状態だと思われます。
名義変更料は正会員1口税込330,000円と、大変良心的な価格に設定されています。2021年10月31日時点で在籍する約930名の中から、どれ程退会希望者が現れるのかは、しばらく様子を見なければ分からない状況です。売り有案件が無ければ、欲しくとも中々入手出来ない訳ですが、やはり気になるのは価格では無いでしょうか。
その肝心要の価格ですが、しばらくの間は10万円前後で、推移するものと予測されます。なぜならば11月1日本日より、税込495,000円にて第三次会員募集が、開始されているからです。第三次募集の税抜き価格450,000円に対し、この度の名義書換料税抜き300,000円を引いたならば、残りの金額は150,000円です。
この金額から会員権業者への手数料50,000円を引いたならば、残る金額は100,000円と言う事になる事から、上記の様な会員権相場が導かれて来ます。そしてこれが予想価格の根拠です。しかしこの三次募集の口数は50口と少ない事から、この口数が消化され次第、価格は徐々に上昇するのでは無いでしょうか。
なお当該倶楽部に於ける会員定数は、現時点で1,000名に設定されている事から、第三次募集終了後しばらく会員募集は行われない様です。いずれにしても市場が活性化して来た時期での名義書換開始は、タイミングがとても良い様に思われます。