JLPGAツアーのアースモンダミンカップ開催会場として知名度の高いカメリアヒルズ・カントリークラブ(千葉県)では、ツアー開催を念頭にしたコース改修を、ここ数年間手掛けて来ています。

 此れは主催者であるアース製薬株式会社の意向も有り行われていますが、年々コース難易度を高める事で、試合に緊張感とスリリングさを持たせ、見る者の満足度を高めたいと考えているからです。些細なプレーヤーのミスでも、試合展開が一変してしまう様な、見る者を釘付けにしてしまう、その様な舞台を望んでいるのだろうと思われます。

 ゴルフ場発足時は法人接待用を主なコンセプトにしていた訳ですが、2012年にトーナメントの舞台になるや今日まで、少しずつそして確実に魅力あるコースへ変貌して来ています。ある意味トーナメントが、コースを成長させているとも言えます。

 コース内44ヶ所にも及ぶバンカー改修と砂の入れ替え、更には16番ホールに於けるIPポイント周辺のバンカー拡張やグリーン改造、此れら一連の改造で16番は最難関ホールと成りました。この様な過去の工事と共に今年2022年は、2番ホールのグリーンを改造しました。

 この2番ホールのグリーンは池に向かって傾斜を付けており、今年のトーナメントでは傾斜地にカップを切った為、ショートアイアンでの強烈なバックスピンでは、池にボールが吸い込まれてしまう設定になったのです。様々な要因は有ったものの、4日間のトーナメントが終了した時点で、アンダーパーは79人中6名でした。

 綺麗なコースと言うイメージだけでは無い、カメリアヒルズ・カントリークラブの今日の姿を紹介させて頂きました。

 2022年10月7日(金)13時10分、東京地裁510号法廷にて、有限会社ジェイジーセブンを原告筆頭者とし株式会社ジャックスを被告とする、俗称ジャックス・橋本裁判の判決が、福田千恵子裁判長より言い渡されました。

 結果はジャックスを被告とした前2審、7月13日のジャックス・能代裁判、7月27日のジャックス・宮川裁判を踏襲したとも言える様な内容で、原告側の敗訴となりました。原告側の主張が全く認められず、ある意味被告であるジャックス側に寄り添った内容だったと言えます。

 ゴルフスタジアム社が汚い手口であっても、その業者がジャックス社へ持ち込んでくるローン契約書は、有効であり尚且つ被告たちはジャックス社からの電話確認で、誘導されたとは言え「はい」と答えているではないか、故に契約は成立しており負債を支払わない原告らに非が有りますよ、と言うのが大筋の内容です。

 この判決に対しゴルフスタジアム弁護団長の西村國彦弁護士は、「多くの証拠を収集しゴルフスタジアムの悪徳商法を認識しながらそれを放任してきたジャックスの落ち度を指摘し、繰り返し問題提起」して来たが、この判決を不服として直ちに控訴するとしたのです。

 この判決にてゴルフスタジアム関連裁判は、4裁判体が判決を迎えたのですが、今後残す4裁判体へどの様な影響をこれらが与えるのか、注目して行く必要が有ります。少なくとも年内には、2裁判の判決が言い渡される予定です。

南総カントリークラブでは入会条件を厳密化

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 南総カントリークラブ(千葉県)では2022年9月25日に開催された理事会にて、此れまでの入会条件をより厳密化して行く方針を決定しました。此れは危機感を持った現執行部による、クラブの永続・発展へ向けた対策とも言えます。

 当該クラブでは入会申請にあたり、正会員1名の推薦を求めていますが、心当たりの無い方に付いては、面接を行う事で推薦者の要件を満たして来ました。しかしながらこのクラブ側の配慮が仇となり、「推薦者は不要」なる内容が一般常識化しだして来たのです。

 面接の為に来場者した入会申請者からは、「推薦者は居なくとも良い」と、勧められた方に言われたので会員権を取得した、等との発言が多くなるにつれ、入会条件が形骸化しつつある現実に執行部は直面したのです。今後は推薦者記名の無い入会申請は、一切受け付けないと当該クラブはしております。

 この様な入会経緯を背景にクラブ側では、風紀の乱れを大変気にしています。ドレスコードの乱れや場内での不謹慎発言など、上げれば切りが無い様です。これらの是正無くしては、自主運営そのものの根幹を揺るがしかねない、とクラブでは受け留めています。

 一度緩んでしまったタガを如何に締め直して行けるのか、大きな課題へ立ち向かう事になったのです。かつて経営破綻から外資の買収攻勢を受ける中、会員有志が裁判費用を含めた闘争資金を、立て替えたからこそ今日が有る当該クラブですが、この守る気概を今後も継承して行けるのか、今後の動向が大変気になるところです。

 2022年7月11日に口頭弁論が終結していた俗称SMBC裁判、この判決が9月30日東京地裁民事7部新谷裁判長より言い渡されました。SMBCファイナンスサービス株式会社(以下SMBC)が原告となり、ゴルフスタジアム被害者(以下GS被害者)を被告とし、立替払い金を支払えと訴えられた裁判です。

 この判決の大きな特徴は、此れまで全面敗訴となったジャックスの2判決と異なり、一部被告に対し残債務の70%の請求に留めるのが妥当だとした点です。「加盟店審査には原告が通常行う審査内容を基準としても不十分な点があったといわざるを得ない。」と、新谷裁判長はSMBC側の一部落ち度を認めたのです。

 とは言えこの30%減額の対象者は、2016年12月以降に分割払契約をした13名16名(10月6日修正)に過ぎず、判決の大筋はGS被害者の敗北、と判断されるものでした。ゴルフスタジアム社は2017年2月に破綻が表面化しており、前年の12月と言えば、ほぼ機能不全に陥りつつある状況だったと推察されます。この様な状況下で契約したGS被害者・債務者は、ほぼ全額の債務が残りGS社破綻を迎えたものと思われます。

 今回の判決に納得するGS被害者は皆無であり、高裁への控訴の方向で検討している様ですが、SMBC側にとってもこの内容で良しとするかは不明で、同様に控訴する可能性が有ります。判決文を受け取ってから2週間以内の手続きですので、間もなく次のステージが見えてくるものと思われます。

興和がPGA TOURの公式マーケティング パートナーへ

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 「バンテリン」などの外用鎮痛消炎剤で有名な興和株式会社が、2022年9月28日PGA TOURのオフィシャル マーケティング パートナーへ就任しました。

 PGA TOURには約45~50社のオフィシャル マーケティング パートナーが存在しますが、その一角へ興和が食い込んだ事になります。日本企業では唯一の存在となる興和ですが、日本で販売する自社製品へ、PGA TOURのロゴなどを刷り込む予定は、現時点で無いとしています。

 同社ではPGA TOURが米国を中心に開催するツアー中、同社のイメージ戦略が幅広く展開される側面を重視しています。特に2011年からはタイガー ウッズ、2021年からはコリン モリカワと言う一流選手が同社のアンバサダーに就任しており、CM展開などから好感度が増幅しています。

 「興和は日本のトップ製薬ブランド」と言うイメージをアメリカを中心に進めつつ、日本国内に於いては男女ツアーを開催し、存在感を一段と強めています。1894年に綿布問屋として設立された同社ですが、世界的企業としての成長戦略の一端を、ゴルフに於けるイメージ戦略に見て取れます。

 PGA TOURのオフィシャル マーケティング パートナーへ、今後どの様な日本企業が加わって来るのか注目されますが、世界市場で活躍する上で、PGA TOURの影響力と市場規模は、何とも魅力的なのだと思われます。

 我孫子ゴルフ倶楽部では2022年12月1日以降の入会申請に対し、下記の通り入会金と預託金額を改定し、適用する事になりました。

クラブへの支払い項目改定前(税込)改定後(税込)
入会金(名義書換料)3,300,000円4,400,000円
預託金1,000,000円3,000,000円

 一般的に名義書換料と言われている当該倶楽部で言うところの入会金、そして在籍中は倶楽部へ預けておく事になる預託金は、入会者が倶楽部へ入会時に支払う金額ですが、この改定が2022年9月開催の理事会にて決定されたのです。  

 当該倶楽部ではこの度の改定・値上げについて、将来起こり得るであろう設備投資の財源を、確保する為としています。例えば現クラブハウスは建築後40年ほど経過しており、経年劣化も激しく、近い将来リニューアルが必要になって来ると予想しています。またコース改修であったりと、見渡せば資金需要は切りが無いのが現状です。

 なお入会申請とは、正しく理事会審査へ進める為の申請で有り、この時点で株券の提出は求められていません。今回の改定が、今後会員権市場に於ける相場動向へ、どの様な影響を与えるのか見極めるには、今少し時間の経過が必要なのだろうと思われます。

足柄森林カントリー倶楽部は12月にPGMグループ入り

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 足柄森林カントリー倶楽部(静岡県)が2022年12月1日に、PGMグループ入りする事が明らかに成りました。これは2022年9月30日パシフィックゴルフマネージメント株式会社が、広報を通じ明らかにしたものです。

 株主交代に至るプロセスとしては、当該ゴルフ場の経営会社である足柄森林都市株式会社が、新設分割により足柄ゴルフ株式会社を設立し、ゴルフ場事業を移管させた後にその株式を、パシフィックゴルフマネージメント株式会社が取得する流れになります。

 ところで会員制システムを採用する当該ゴルフ場ですが、会員権の名義書換は2022年9月14日より「当面の間停止」として、会員の移動を認めて来ておりませんでした。この様な状態に突入すると言う事は、既にこの時点でデューデリが終了し、双方契約書の最終確認に至っていたと推察されます。

 恐らく今後当該倶楽部は、この事態を在籍する会員へ告知して行く事になるのだと思われますが、正会員及び平日会員を合わせ、約千数百名が在籍していると言われている会員の処遇は、どの様になるのでしょうか。

 通常この様なケースでは、現経営会社が会員の預託金を返還し、引き続きプレーを希望する会員へは、無額面のプレー権を付与するのが、過去の例を見た場合一般的です。今後の動向が注目されますが、適切な情報開示を求めたいものです。

 株式会社アコーディア・ゴルでは2022年9月15日、「アコーディア・ゴルフを装った詐欺メールにご注意ください」とのリリースを、広報を通じ発表しました。

 此れは発表数日前に、「なりすましメール」を発見した事による、素早い対応でした。このメールを不用意に開けてしまった場合、考えられるのは①ウイルス感染 ②フィッシングサイトへの誘導などが想定されます。同社によれば9月末現在で、幸いなるかな被害は確認されていないとの事です。

 かつてより大手金融機関、とりわけメガバンクを装ったWEBサイトは、見分けがつけづらいほど似ており、その危険性が指摘されていました。今日インターネットを通じた物のやり取りや連絡は、社会のインフラで有り日常的に欠かせないものに成っています。

 であるが故に発信者も受信者も、最新のセキュリティ対策を怠る事無く、身に覚えのないメールは開けない様にする事が大切だと言えます。身に覚えの無いメールを削除する事での損失は、まず有り得ないと言えます。アコーディア・ゴルフでは今後も日常の監視業務を通じ、適時この様な情報・告知を発信していくとしています。

 嵐山カントリークラブ(埼玉県)では2022年10月1日より、名義書換料及び入会預託金を改定しますが、概要は下記の通りです。

会員種別ごとの書換料と預託金改定前(税込)改定後(税込)
正会員 (名義書換料)2,200,000円5,500,000円
正会員 (入会預託金)1,000,000円1,000,000円
平日会員(名義書換料)1,650,000円2,750,000円
平日会員(入会預託金)━━━500,000円

 上記内容は2022年8月に開催された理事会にて、会社提案を了承する形で決議されたものです。当該倶楽部では新規入会者が入会手続き時に、名義書換料と入会預託金の合計金額を、クラブへ支払います。今回この合算金額が、正会員で約300万円、平日会員で約150万円、コストアップします。

 此れまで会員権市場での当該クラブ会員権は、活発に取り引きされる状況では無く、また価格も低く安定しています。この様な状況を引きずっての今回の措置ですので、今後の動向が非常に気になるところです。

鶴舞カントリー倶楽部の充実したアプローチ練習場

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2022年9月下旬9時30分に撮影

 上記写真で見える範囲が、鶴舞カントリー倶楽部(千葉県)のアプローチ練習場です。用地の広さは約2,500㎡有り、グリーンは3面有ります。それぞれグリーンの大きさは、約120㎡1面、約60㎡2面です。用地の高低差は手前から奥へ、約10ヤードの打ち下ろしになっています。

 写真手前のグリーンには、左側手前に大きなバンカーが確認出来ると思いますが、写真に写っているプレーヤーの奥には、見えづらいですがアゴを高くした深いバンカーが有ります。様々なバンカーショットの練習が可能ですが、砂はサラサラのパウダー状ですので、スキルUPにはうってつけです。

 更に30~40ヤードと長めのアプローチや、ラフから或いは傾斜地からと、様々な状況を想定した練習が可能です。ショートゲームが上達する事は、すなわちスコアアップにつながって来ますので、実戦と同様の練習が出来るのは大変魅力的です。

 倶楽部によれば会員はスタート前、或いはホールアウト後など、様々な利用が可能であり費用は不要です。ケースによってはラウンドする事無く、アプローチの練習のみに、来場される会員の方も居られる様です。練習ボールは倶楽部側に準備なく、会員各自が用意しければなりません。

 ゲストプレーヤーの利用も可能ですが、あくまでも会員と同伴し、ラウンドの合間のみに制限されています。ちなみにこのアプローチ練習場は、倶楽部発足時から有るとの事ですから、名設計家・井上誠一氏が当初より、36ホールの大型コースには必須と考えたのでしょうが、土地のスペースを確保出来たのも大きな要素だったと思われます。

 この様な環境で練習が出来たなら、ゴルフスキルが一段と向上して行くのでは無いでしょうか。何とも羨ましいものです。