小山ゴルフクラブ(栃木県)を経営する株式会社小山カントリー俱楽部では、2022年1月1日~同年12月31日までの第65期決算を、2023年3月30日明らかにしました。
同決算では売上高385,193千円を計上、過去3期連続での経常損失状態を脱し、4期目にして33,018千円の経常利益を上げたのです。この利益の内訳は、プレー収入等267,626千円、食堂売店売上46,963千円、名義書換料47,100千円、その他収入として23,502千円でした。
同経営会社では此の好業績の要因を、来場者の増加と経費縮減によるものだと分析しています。今回はこの様な好成績を収められたものの、手放しで喜べない経営上のリスクは常にはらんでおり、「景気の変動及び個人消費の動向が入場者数に大きく影響する」状況は、変わっていないとしています。
また近在のゴルフ場で行っている安値集客策の影響は避けられないものの、会員重視の運営姿勢は堅持して行くとしており、「通常営業は全てキャディ同伴プレー」である事を強調しています。他クラブとの差別化を鮮明にする事で、集客のアドバンテージを得て行く戦略です。
この戦略が何処まで多くのゴルファーへ訴求出来るのか、高級路線の真価が今期も又問われています。
霞南ゴルフ俱楽部(茨城県)では2023年4月3日より、会員権の名義書換を開始しました。名義書換料は下記の通りです。
会員種別 | 書換手続き | 名義書換料 |
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正会員 | 一般譲渡 | 660,000円(税込) |
サファイア会員(奇数日) | 一般譲渡 | 660,000円(税込) |
パール会員(偶数日) | 一般譲渡 | 660,000円(税込) |
名義書換にあたり譲渡対象となるのは、2014年1月以降に当該クラブへ入会した会員が保有する会員権のみで有り、それ以前の旧・利根ゴルフ俱楽部の会員権については取扱不可との事です。理由としては前経営会社である株式会社サンクチュアリ霞南が、旧会員を承継していない為です。
尚当該ゴルフ場の初代経営会社は、2013年4月4日に金融債権者より東京地裁へ破産申請された事から、2013年12月25日に破産管財人が株式会社サンクチュアリ霞南へ、利根ゴルフ俱楽部の資産を売却しており、その事をもって破産手続きは終結しています。
そしてその後、2022年1月14日に当該ゴルフ場は再び経営交代となり、西山ホールディングスグループ傘下として今日に至っています。
宇都宮カンツリークラブを経営する株式会社宇都宮ゴルフクラブでは、2022年1月1日~同年12月31日までの第63期有価証券報告書を、2023年3月28日に公表しました。
売上高は342,408千円と近年これまでにない数字を出したのですが、来場者数は目標の4万人に届かず前年同期比1.9%減の39,447名と成りました。来場者が減少するも売上高を伸ばせた要因として、プレー料金の改定が功を奏したと、決算書では分析されています。
プレー収入が19,294千円と7.9%増加した事が、売上高に貢献したのですが、同時に売上原価も増加しています。例えば減価償却費や人件費、更には販管費としての電気料金や修繕費も増加しており、収益を圧迫した結果として経常利益は、7,711千円に留まったとしています。
ところで当該ゴルフ場では、2022年8月より太陽光発電工事に着手しており、その施設は2023年2月には完成し、同月23日から稼働しているとの事。この電力は全て東電への売電として処理される様ですが、売価が高い事から想定内の期間で、設備投資資金を回収出来る見込みとしています。
この売り上げは、今期に生かされて来るものと思われますので、どの様に反映されるのか、来年の有価証券報告書の公表が注目されます。
相模原ゴルフクラブ(神奈川県)を経営している株式会社相模原ゴルフクラブでは、2022年1月1日~同年12月31日までの第70期決算を、3月30日に公表しました。売上高1,431,121千円は此れまでに無い好業績と成り、経常利益73,276千円を計上しました。
この背景には来場者数が64,463名を数え前年比106%になった事、更には食堂事業が前年度を27百万円上回り200百万円になった点などを上げています。又新規入会者が過去最高記録には及ばないものの、121件に到達した事などは、見落としては成らない点だと言えます。
特にここ数年、当該クラブでは会員権業者との協力関係を重視しており、会員権の名義書換件数イコール新規入会件数の下支え要因として、上げておく必要が有るのではないでしょうか。「会員権業者との協力関係」、この点を明確に打ち出しているのが、他の名門クラブとは異なる特色になっています。
なおエネルギー問題などの課題を抱えつつも当該クラブでは、「最高のゴルフクラブ体験を提供できるクラブの実現へ向け」、今後も取り組んで行くとしています。
大阪地裁は2023年3月20日、株式会社クラシックより詐欺容疑にて2021年12月8日に刑事告訴されていた大江康彦被告に対し、2年6ヶ月の実刑判決を下しました。
この一報は一季出版株式会社が、2023年3月27日号(第6920号)の「ゴルフ特信」にて報じており、同特信によれば大江被告の行為は、「極めて悪質」と認定されたとの事。大江被告を弁護する担当弁護士によれば、3月31日時点で上訴するか否かについては、答えられないとしています。
刑事告訴側は大江被告に対する更なる損害賠償請求訴訟を提起しており、同被告をめぐる裁判は、この1件にて終息する気配を見せていません。根の深さと共に、同被告がかかわった事件の大きさを想像させます。
小金井カントリー俱楽部を経営する小金井ゴルフ株式会社は、2022年1月1日から同年12月31日までの第87期決算を、2023年3月24日明らかにしました。
営業収入はコロナ期の第85期を除き、ほぼ例年並みの680,914千円を計上し、ゴルフ場営業が回復傾向にある事を、理解させるに充分な内容と成りました。しかしながら経常損失として3,598千円、当期純損失6,205千円を計上した点が、此れ迄と異なる点でした。
此の点について❶コース管理費の増加 ❷前事業年度の中小事業者に対しての固定資産税等の軽減制度がなくなった事 ❸営業外収益の減少 ❹前事業年度の新型コロナウイルス感染症特別徴収135,450千円が無い事、これ等を要因としています。
気になるゴルフ会員権については、入会金収入90,000千円を計上しましたが、此れは消費税を除くと単純に6名の方が入会された事を表しています。例年10名前後の方が入会手続きを取る過去のデータからは、若干乖離したものに成った様です。
ところで春山取締役支配人が退任し、2023年3月20日の総会にて新たに鈴木信次氏が、副支配人職から取締役支配人として就任しています。
府中カントリークラブ(東京都)を経営する株式会社府中カントリークラブの第72期有価証券報告書が、3月27日に公開されました。2022年1月1日~12月31日までの売上高は、827,994千円と此れ迄の過去4期を上回る内容でした。
しかしながら経常利益は、第71期のおよそ四分の1、その金額8,242千円でした。更にさかのぼれば68期、69期、70期の3期と比較しても同様大幅に見劣りするものです。この要因を同報告書は、会員権の名義書換料が、減少した事によるものとしています。
実際71期では232,900千円有ったものが、72期では179,500千円へ53,400千円減少しています。会員権市場に於ける動向としては、2020年9月から2021年9月まで会員権価格は一挙に上昇し、その後そこをピークにだらだらと下げ基調と成り、2023年3月下旬時点では売り多く、買い手が少ない状況です。
上げ基調時を振り返るならば、会員権の売買が活発に展開され上昇したと言うのでは無く、売り物が少なく買い気配のみが一方的に積み上がった結果と言えます。この様な現象を背景に、当該ゴルフ場経営会社にとっては、実りの少ない相場展開となったものと言えます。
とは言え来場者数は前期を2,560名上回り、年間来場者数42,094人を数えました。コロナバブルと言われる社会現象を背景に、当該ゴルフ場も大いに賑わいました。
湘南シーサイドカントリー倶楽部では2023年4月1日より、会員の年会費を値上げします。その概要は下記の通りです。
会員種別 | 改定前 | 改定後 |
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正会員 | 44,000円(税込) | 58,300円(税込) |
平日会員 | 33,000円(税込) | 47,300円(税込) |
当該倶楽部では現在の年会費額へ改定されたのは、2003年ですから20年ぶりでの改定になりますが、今回の改定については、既に会員への告知を済ませているとの事です。正平の各種別でそれぞれ13,000円の値上げに成りますが、これにより得られた収益を充当し、老朽化した施設の改修などを行って行きたいとしています。
小学1年~2年男子の部、前列優勝者を中心に挟み2位3位の皆さん
2023年3月27日(月)姉ヶ崎カントリー倶楽部東コースを舞台に、第1回市原市ジュニアゴルフオープンが開催されました。参加者は女子58名男子63名の合計121名でした。1日大会である当該オープンのカテゴリー別優勝者は、下記の通りです。(敬称略)
■ 中学男子・女子 柳田 圭輝 / 藤本 華
■ 小学5年~6年男子・女子 須藤 樹 / 境 美玲
■ 小学3年~4年男子・女子 福井 誠ノ介 / 高橋 なつ希
■ 小学1年~2年男子・女子 近藤 大河 / 南 愛美
今大会に於いて特筆すべきは、アンダーパーでの優勝者が、8組中6名も居ると言う事です。小学1~2年生の部で優勝した近藤君は、8アンダーの64と言うスコアを記録し、2位選手の藤田君へ8打差をつけるものでした。更に小学3~4年生の部で優勝した福井君は、9アンダーをマークし、2位の加藤君へ8打差をつけての優勝と成りました。
一部上位者のレベルの高さを垣間見る事が出来た大会でしたが、市原市によれば子供のころからゴルフに親しんでもらえる環境を徐々に整えていき、ジュニアプレーヤーを増やして行きたいと言うのが開催趣旨ですので、市原市にジュニアゴルフ大会有りとのアドバルーンを上げる、その目的は充分に果たせた様に思われます。
なお優勝者は期間限定になりますが、市内33コースの内、指定ゴルフ場にてプレーした場合、ラウンドフィーの支援を受けられる事になりますので、よりラウンド機会が充実して来るものと思われます。
桜の宮ゴルフ倶楽部(茨城県)では2023年1月より、27ホールから18ホールへ変更しています。変更した一部内容は下記の通りです。
新西コース(9ホール) | 旧コース |
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1番ホール | (旧・西コース1番ホール) |
2番ホール | (旧・西コース2番ホール) |
3番ホール | (旧・西コース3番ホール) |
4番ホール | (旧・西コース4番ホール) |
5番ホール | (旧・西コース5番ホール) |
6番ホール | (旧・南コース4番ホール) |
7番ホール | (旧・南コース5番ホール) |
8番ホール | (旧・南コース6番ホール) |
9番ホール | (旧・南コース9番ホール) |
新たに組み合わされ誕生した新西コースの9ホールと、以前からの東コース9ホールにて合計18ホールコースとして、当該クラブは現在運営されています。此れは開場60周年を記念した事業の一環であり、今年2023年の1年間に限定したものの様です。
この新コース誕生へ至った要因は、此れまで当該ゴルフ場へ寄せられた会員及び一般来場者からの感想として、1.距離が短い 2.狭い 3.危険球が飛来する、この様に言われる事が多く、この点を解消したいと言う事です。
この狙いが何処までプレーヤーへ訴求出来るかは、現時点で未知数ですが、当該倶楽部によれば成り行きを見守り、来年の方針決定へ活かして行きたいとしています。