
ドタキャンしたプレーヤーへのキャンセル料徴収について、ゴルフ場業界はその必要性を認めつつも、具体的な手法はアナログから脱皮する事が出来ず、暗中模索状態が長く続いていました。
この様な中、PGMグループが2024年10月1日から全国の同グループゴルフ場で、キャンセルポリシーの告知、更にはキャンセル料徴収システムを導入した事により、この件はPGMグループ外のゴルフ場も巻き込み、一挙に全国区レベルの話題へ昇華していったと言えます。
PGMグループがこの分野へ乗り出せた背景には、社会のデジタル化とデジタル技術の進化が上げられる訳ですが、この社会の潮流は此れまで苦しんで来た多くのPGMグループ外のゴルフ場にとっても、課題解決へ向けた糸口になりつつあります。
今日キャンセル料徴収システム導入分野へ、幾つかの後続組の参入が見込まれる中、エアトリグループの株式会社かんざしは、ホテル業界での実績をひっさげ、2025年1月よりゴルフ場へ向けキャンセル料徴収ソフトの販売を始めました。ソフトの呼称は『わきざしクラウド』。
ソフトの詳細については紙面の関係から省略しますが、ポイントはかんざし社がゴルフ場から個人情報を提供され請求するものでは無く、あくまでもゴルフ場側が独自に行うものであり、その請求方法は簡便かつ利便性に富んだもので、請求された側(キャンセルした方)に対する配慮もなされたものに成っています。
かんざし社曰くキャンセル料の請求については、ゴルフ場側による事前の告知がとても重要だとしています。エントリーされたプレーヤーへ、キャンセルした場合、ケースによっては料金が発生することを、当初より説明し同意を求めておく必要が有る、この作業が何よりも大切であり、キャンセル料請求をスムースにさせるとしています。