府中カントリークラブ第72期決算が明らかに

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 府中カントリークラブ(東京都)を経営する株式会社府中カントリークラブの第72期有価証券報告書が、3月27日に公開されました。2022年1月1日~12月31日までの売上高は、827,994千円と此れ迄の過去4期を上回る内容でした。

 しかしながら経常利益は、第71期のおよそ四分の1、その金額8,242千円でした。更にさかのぼれば68期、69期、70期の3期と比較しても同様大幅に見劣りするものです。この要因を同報告書は、会員権の名義書換料が、減少した事によるものとしています。

 実際71期では232,900千円有ったものが、72期では179,500千円へ53,400千円減少しています。会員権市場に於ける動向としては、2020年9月から2021年9月まで会員権価格は一挙に上昇し、その後そこをピークにだらだらと下げ基調と成り、2023年3月下旬時点では売り多く、買い手が少ない状況です。

 上げ基調時を振り返るならば、会員権の売買が活発に展開され上昇したと言うのでは無く、売り物が少なく買い気配のみが一方的に積み上がった結果と言えます。この様な現象を背景に、当該ゴルフ場経営会社にとっては、実りの少ない相場展開となったものと言えます。

 とは言え来場者数は前期を2,560名上回り、年間来場者数42,094人を数えました。コロナバブルと言われる社会現象を背景に、当該ゴルフ場も大いに賑わいました。