PGAはプロテストを継続へ定例理事会にて決議

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 公益社団法人日本プロゴルフ協会(以下PGA)は、2022年10月24日開催の定例理事会にて、かねてより決定されていたプロテスト廃止を撤回し、継続して行く事を決議しました。

 此れまで関西方面のゴルフ場及び支配人会などを中心に、プロテスト継続の要望が強くPGAへ寄せられて来ていました。この背景にはプロテスト受験に向けた研修生制度などが、現ゴルフ場にとり有効に機能している中、廃止はシステム崩壊を招きかねないと共に、ゴルフ場のあり方を大きく変えてしまう危険性があると言うものです。

 2019年12月に決定され2023年度より実施するとしたプロテスト廃止方針ですが、周知徹底期間も短い事から、その実施は2年間の延長を経た2025年からと、2021年に入りPGAは修正していました。そして今回、廃止案そのものを、撤回する事にしたのです。

 かねてより受験者数の減少が問題視される中、その背景になっているプロテストの魅力半減、この様な状況を鑑み得られたPGAの結論は、プロテストの廃止でした。では今後プロテストを継続して行く上で、どの様な付加価値を付けたならば、魅力ある資格制度になって行くのか、この点がこの問題の一丁目一番地だと言えます。

 プロテストのあり方をめぐり吉村会長曰く、「合格者数を現在の50位タイより30名ほどへ絞る案も理事会で出た」との事ですが、単純な人数制限は拙速感も否めず、より熟考を望みたいものです。受験者の夢は自らの社会的地位向上よりも、かつてはツアーへの登竜門として、位置付けていたのでは無いでしょうか。

 継続するにしても今後どの様な魅力的案が、PGAより示されて来るのか大いに注目されます。現状改革無しに受験者数の増加は、見込めない様にも思われます。