中山カントリークラブ第60期有価証券報告書が発表される

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ゴルフ事件過去帖_TACT-No1.jpg 千葉県の中山カントリークラブを経営しております株式会社中山カントリークラブは、2021年7月27日に第60期有価証券報告書を発表しました。

 前期を振り返り売上高は、5~7月期の落ち込みが激しく対前期比約41%の減少となるものの、最終的には710,685千円を計上しました。これは第59期の売上高が746,713千円で有った事を考慮するならば、非常に善戦したと表現して良いのではと思われます。

 前期の経常は138,712千円ですが、59期が135,181千円、58期が148,317千円、57期が116,655千円等と比較してもそん色のないものと成っています。これを裏付ける様に1年間の来場者数は、前期比281名増え45,266名に成っています。5~7月期の落ち込みをカバーする様に後半は、急激な来場者数を誇った事がこの数字より読み取れます。

 しかしながら売上高は上記の通り710,685千円であり、対前年比36,028千円減少しています。この事は会員の来場数が増える半面、ゲストの来場者数が減少し、全体的客単価が下がった事を意味しています。

 此処まで有価証券報告書の一面を垣間見た訳ですが、支出を抑え尚且つ営業外収益である名義書替の受け取り手数料が増えた事などは、見逃せない側面だと言えます。結果として純利益は89百万円、前期比0.3百万円増との数字をたたき出しているのです。昨年多くの名門ゴルフ場が、赤字決算を余儀なくされる中、当該法人の内容は大変貴重なものと成っています。