小山ゴルフクラブの屋台骨は春光グループが支える

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ゴルフ事件過去帖_TACT-No1.jpg 栃木県の小山ゴルフクラブは県内の名門クラブに相応しく、泰然自若とした当該クラブが醸し出す雰囲気は、会員制クラブに於ける一つの模範の様にも思えます。

 雰囲気とは長い年月と会員及びスタッフの努力により、形成されるものなのだと思われますが、当該クラブに於いてこれをより良く理解する為には、春光グループに関する知識は必要不可欠とも言えます。聞き慣れない言葉ですが、そのルーツは鮎川財閥までさかのぼる事になります。

 1945年にGHQは日本15大財閥の解体を行いますが、鮎川財閥も当然その中に入っていました。当時約150にも及ぶグループ企業は、「日産懇話会」と言う会員組織に於いて、親睦と情報交換を行っていました。当然この組織も解体の憂き目に合ったのです。

 その後1962年に倉田主悦の音頭で旧グループ会社13社の代表者が、東京港区の春光会館に集まり定例会を開催して行く事になりました。これは「日産懇話会」の再結成とも言えるものですが、集まった会館の名前から以降「春光グループ」として、旧グループ会社を中心に親睦組織が復活して行く事になります。

 現在小山ゴルフクラブを経営している株式会社小山カントリー倶楽部の大株主8社は、まさしくこの春光グループの会員に他有りません。それは日立製作所、日立金属、日本水産、ニチレイ、損害保険ジャパン、日立化成、エネオス、日産化学などです。

 日本を代表すそうそうたる顔ぶれですが、この様な企業の会員組織である「春光グループ」が、当該ゴルフ場のバックボーンとなっているのです。なんとも頼もしい話では無いでしょうか。なお春光会館は伊藤博文の息子である伊藤文吉の邸宅であり、その雅号である「春光」から取っているとの事です。