日立製作所からPGAへのゴルフ活用に関する報告

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 株式会社日立製作所は2020年2月初旬、公益財団法人日本プロゴルフ協会(以下PGA)へ、『国民健康増進へ向けたゴルフ活用に関する報告』と題する報告書を提出しました。これはPGAが、保有する全ての資料を日立製作所へ提供し、日立製作所は人口知能(AI)を活用し、この資料を分析したものです。

 この報告書には副題として、『Open Data 分析によるInsight(気づき)のご紹介』と有ります。AIが8ページにまとめた(気づき)ですが、分析結果として下記の6項目に分かれています。

  1. ゴルフはアルツハイマー型認知症の防止効果が高い
  2. 高血圧性疾患、脳梗塞にもゴルフは効果が高い
  3. 他の学校体育スポーツと比較してもゴルフは効果が高い
  4. 2000万人潜在層の掘り起こしは各クラスター毎の施策が有効
  5. 女性がゴルフをすると、さらなる認知症の減少につながる
  6. 女性の子育てタイミングと55~64歳世代が、ゴルフ継続の分かれ道

 上記6項目の中で、例えば1番目の内容に関しこの資料では、様々なスポーツに於いてゴルフをする人の割合が多いと、アルツハイマー型認知症者の割合が少なくなるとしており、その相関係数が高いと記述されています。

 ではゴルフをしない事が認知症の要因になるのか、と言う論理も成り立つ訳で、相関関係の立証には若干飛躍も見れるものの、資料分析能力と言う点ではAIの活躍が目立つものに成りました。他方PGAにとってこの分析結果は、恣意的判断では無く、AIの客観的判断で有るとのお墨付きを得られたのだと思われます。

 いずれにしても社会に於けるゴルフの効能或いは役割を、常に考え抜いているPGAだからこそ成し得た報告書なのだと言えます。今回内容を掻い摘んで紹介しましたが、ご興味のある方は是非(PGA)へお問い合わせてみては、如何でしょうか。