福島県の安達太良カントリークラブは2018年7月中旬より、静岡県浜松市の川島グループのゴルフ場として、再出発する事になりました。これは同ゴルフ場を経営する安達太良観光開発株式会社の渡辺勝前社長より、川島グループへ2018年の今年に入り提案されていたM&A案が実った事によるものです。
安達太良観光開発(株)は負債約13億円をかかえていた事から、2012年2月福島地裁へ民事再生法の適用を申請する事となり、同年9月1日同地裁に於いて再生計画案が認可決定確定しました。その約3年後の2015年9月8日には、再生手続き終結決定へ至っております。
それから更に約3年が経過した今日、同社はM&Aにより川島グループの一員となったのです。渡辺前社長は高齢であり尚且つ後継者不足からこの度の決断に至った様ですが、川島グループへ白羽の矢を立てたのは、取りも直さず従業員の継続雇用を最重点に考えたからです。そしてそれを同グループは保証してくれると、判断出来たからだと言えます。
クラブでは7月20日正会員及び平日会員を合わせた903名の全会員へ、書面にてこの度の件を<お知らせ>しておりますが、経営会社は7月13日社名を(株)安達太良カントリークラブへ変更すると共に、代表者も(株)ボナリ高原ゴルフクラブ社長の渡邉武人氏が就任しております。
同クラブ会員の資格に変更は無く、同グループのボナリ高原は約40分の至近距離に位置している事から、会員及び同グループ両者にとって今後様々なシナジー効果が得られる事と思われます。なお同ゴルフ場に於けるこれまでの収益状況は良く、川島グループもこの点が、同ゴルフ場を引き受ける大きなポイントの一つだったとしております。