ゴルフスタジアム事件の信販会社を被告とする第1回口頭弁論

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<GS被害者集会に於ける西村國彦弁護士>

 2017年10月20日東京地裁(田中秀幸裁判長)に於いて、7月21日破産手続き開始決定となった株式会社ゴルフスタジアム(以下GS)が、引き起こした事件に関連する信販リース会社7社、特に件数の多かったジャックスを被告とする訴訟の第1回口頭弁論が行われました。

 510法定に於いて原告の一人であるプロゴルファーの原子由美子氏は、「<モーションアナライザー>ソフトをジャックスを通じて購入する必要があり、これ無くして無料でホームページを作成してあげられない」諭旨、更にこれは形式的なものに過ぎない事の説明を、GS側から受けて書類を作成したに過ぎないとの意見陳述を行いました。

 この度弁護団より明らかにされたのは、当該事件に関係する訴訟は本件も含め57件に及び、796契約614名から委任を受けて闘いが展開されているとの事です。原告ら訴訟代理人弁護士の西村國彦氏は、一人一人の闘いでは見えずらいものも、原告がまとまる事で事件の全体像が分り易くなったし、裁判闘争もし易くなったとしました。

 また西村氏は57件の個別審理を行う訴訟経済上の損失を回避すべく、そして個々の相矛盾した裁判所の判断を防ぐべく、同一の裁判で審理される様求めて行く方針である事を明らかにしました。なお、当該事件に関わる信販リース会社側からも東京地裁へ、契約確認と支払いを求める応訴が全56件提出されており、早いものでは来年春、遅いものでも秋には終結する様な進捗状況だとの事です。

 最後に西村氏は「裁判所は法の抜け穴をつくらぬよう、割賦販売法の適用等被害者たちの救済に尽力いただきたい」と語りました。