『第5回タウンミーティング』9月26日開催される_JGJA主催

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第5回タウンミーティング20170926ーtop.jpg 2017年9月26日(火)都内の霞ヶ関ナレッジスクエア(千代田区霞ヶ関3-2-1)に於いて、日本ゴルフジャーナリスト協会主催による『第5回タウンミーティング』が開催されました。テーマは、「日本のジュニアゴルフを歪めたのは誰だ?障害と解決策を徹底討論」です。パネリストは1、石田伸介 2、福島範治 3、古屋浩 4、三觜喜一の各氏です。

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 4氏とも様々な形でジュニアゴルフと関わっており、その育成活動のもたらす果実とは、ジュニアの人格形成であったり、ゴルフの裾野拡大だと確信しています。中には家族三代をつないでのゴルフを提唱する方や、或いは結果としてプロゴルファーを輩出した方など、育成方針にも様々な特徴があります。

 しかしながら彼らの目指しているものはジュニアの人間形成であり、ゴルフを生涯スポーツとして、生活の中に取り入れて行って欲しいと言うものです。とは言え様々な問題を抱えているのも事実で、よく言われるのは<消しゴム>事件です。競技志向のジュニアに多く見られる傾向で、競技会へ提出するスコアと親に見せるスコアが全く違う事です。

 またこのタウンミーティングで披露された事件の一つには、次の様な事が有ったと報告されました。それはパープレー前後でまわって来る凄腕のジュニアが、ゴルフ場の洗面所で髪形を整えているところへ、清掃係のゴルフ場スタッフが入って来たのを見て、<こんな人間にはなりたくないネ>と呟いたと言うのです。

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 他人に対する敬意の念など微塵も感じられないこのジュニアの発言は、子供にゴルフをさせる資力は持ち合わせていても、しっかりとした人間へ育て上げられない親の教養の無さを露呈したものだと、パネラーは語っておりました。ではなぜこの様な弊害が、つきまとうのでしょうか。

 ジュニアゴルファーには、アンダーハンデを活用した競技が無く全てスクラッチプレーであり、この点に弱者を中傷する土壌があると指摘するパネラーもおりました。そしてクラブメーカー等も注目されるジュニアへは、テスターと称して最新のクラブセットを無償で提供する事も、一因になっている様です。

 様々な問題を抱えるジュニアゴルファーの育成ですが、1.親ではなくしっかりとしたインストラクターが必要、2.ジュニア用のゴルフ教育プログラムが必要 3.怪我をさせる様なハードトレーニングをさせない 4.楽しいゴルフを身に着けさせる、これらの事を実践して行く事が、何よりも大切だとの結論が集約されたのは、16時から開始されて3時間半が経過した頃でした。熱気を帯びたタウンミーティングでしたが、気が付いてみれば外は暗闇でした。