2017年6月15日(木)~18日(日)までの4日間、アメリア・ウィスコン州のエリンヒルズ(7,741ヤード_パー72)で開催された第117回全米オープンは、アメリカのブルックス・ケプカ選手の優勝で幕を閉じました。同選手の4日間合計16アンダーは、他の選手を寄せ付けない圧倒的な勝利だったと言えます。
日本の期待を一身に背負った松山英樹選手は、ケプカ選手と4打差の2位タイにて終戦したのですが、いわゆるゾーンに入ったとも思えるケプカ選手に対し、それに食らいついていき戦う姿勢を貫き通しました。3日目終了時点で同選手は、伸び悩み首位戦線から脱落したかのような成績と順位でしたが、「ここで諦めたら上には行けない、明日ビッグスコアを出せば優勝争いが出来る」とコメントし、PGA TOUR を戦う者の心情を吐露したのです。
これは単なるビッグマウスとは異なるもので、結果はその通りになりました。最終日に日本のゴルフファンは、テレビに限らずあらゆる情報源から同選手の活躍に一喜一憂しました。この度の松山選手の活躍に対し日本のゴルフファンは、メジャー優勝を身近にとらえられたのでは無いかと思えると共に、それは決して夢じゃない目標なのだと感じられたのでは無いでしょうか。
ところで日本からは松山選手の他6名の選手が参戦しました。この6選手とは既に参戦が決まっていた池田勇太選手と谷原秀人選手に加え、5月22日小野ゴルフ倶楽部で開催された予選会を勝ち上がった 1.小平智 2.今平周吾 3.C.キム 4.宮里優作の4選手でした。この中で決勝へ進出出来たのは、小平選手と宮里選手のみでした。3選手の成績と順位は、下記の通りです。
選手名 | 1日目 | 2日目 | 3日目 | 最終日 |
松山 英樹 | +2 | -7 | -1 | -6 |
81T | -5_8T | -6_14T | -12_2T | |
小平 智 | +1 | -3 | +1 | +4 |
63T | -2_24T | -1_35T | +3_46T | |
宮里 優作 | 0 | -2 | +4 | +7 |
44T | -2_24T | +2_51T | +9_60T |
なお2日目を終了した時点で、昨年の同大会チャンピオンであり世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン、2位のロリー・マキロイ更には3位のジェイソン・デイ3選手が予選落ちとなってしまったのですが、これはメジャー史においても珍事として話題になりました。