相模原ゴルフクラブでは入会登録延長料を新設

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 神奈川県の相模原ゴルフクラブでは、2017年3月の理事会に於いて、『入会登録延長料』の新設が承認され、同年5月1日より適用される事に成りました。この制度導入には、あくまでも株券取得はクラブへの入会申請を前提にしたものである、と言う考え方が根底に流れていると言えます。ちなみに当該クラブ正会員権は3株券、平日会員権は1株券です。

 『入会登録延長料』とは正会員権が12万円とプラス消費税、平日会員権が9万円とプラス消費税、とそれぞれの会員資格に付いて1年以内に入会手続き未了の場合、その翌年より毎年この金額の支払義務が、株主及び株券取得者に生じるシステムです。

 それでは最長何年間クラブへの入会手続きをせずに、保有していられるのかと言えば10年間で有り、この期間を過ぎた当該株式は入会資格要件失効と言う事で、市場で流通出来なく成ります。つまり無価値に等しく成ってしまうのです。

 『入会登録延長料』はある意味ペナルティとも捉える事が出来るのですが、この様なシステムを設けなければならない背景には、クラブ側より年会費を請求出来ない株主が多く存在しているのだと言えます。この現象は会員の高齢化によるクラブ退会及び株券譲渡の流れが増大し、会員権価格を押し下げる役割を果たしていると共に、クラブへ入会申請せずに安価になった会員権・株券のみの取得に徹する投資家の存在が、現役会員による反発として表面化したとも言えます。

 いずれにしてもクラブの入退会は、会員制組織活性化の為の必須条件です。この度のシステムが組織活性化へ向けてどの様に機能して行くのか、又市場へどの様な影響をもたらしていくのか、その巧拙を評価するにはしばらくの観察期間を必要としています。