ミュアフィールド・リンクスをホームコースとするスコットランド最古のゴルフ倶楽部である「ジ・オナラブル・カンパニー・オブ・エディンバラ・ゴルファーズ」(以下オナラブル・カンパニー)は、2017年3月14日女性会員受け入れを、賛成多数にて承認しました。全621票中498票が賛成にまわり、反対票は123票でしたので、約8割賛成約2割反対と言う事になります。
昨年2016年に行われた女性会員受け入れに関する投票では、64%の会員が賛成するも、規定変更の為の三分の二には達しておりませんでした。これを受けて全英オープン開催コースのローテーションから、ミュアフィールド・リンクスは除外されておりました。
オナラブル・カンパニーは1744年の設立ですから、約270年以上に渡り会員を男性に限るとして来たのですが、ここで大きく舵を切る事になったと言えます。この様な流れを予想させる充分な材料は、振り返る事3年前の2014年に有りました。セント・アンドリュースをホームコースとする「ロイヤル&エインシェント・ゴルフクラブ・オブ・セント・アンドリュース」(通称R&A)は、この年女性へ門戸を開放しております。
伝統有る名門クラブでの女性受け入れは、今や世界の潮流になりつつあると言えます。尚、オナラブル・カンパニーは設立に当たり、ルール13ヶ条を制定しておりますが、これが現ゴルフルールの基礎であり、遅れる事10年後に設立されたR&Aは、これを模倣して始まったと言うのが現在定説です。