美里ゴルフ倶楽部を経営する市川総業(株)の再生計画案発表される

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 埼玉県の預託金会員制ゴルフ場である美里ゴルフ倶楽部と美里ロイヤルゴルフクラブを経営する市川総業(株)の再生計画案が、2016年3月22日に東京地裁民事20部へ提出されました。再生計画案の基本方針としては、下記3点を骨子として策定されたとの事です。

  1. 預託金償還問題を解決する事。
  2. 破産配当率を超える弁済を行う事。
  3. 会員のプレー権保護。

 確定再生債権額は92億206万8823円、確定再生債権者数は1,714名です。

  • 平均弁済率は約11.4%。
  • 退会会員へは、初回が認可決定確定時から3ヶ月経過した日が属する月の末日、2回目を2017年からとして2025年まで、年1回の分割弁済。
  • 継続会員へは、弁済額を会員資格保証金額として、新預り金証書を発行。

 会員権の名義書換に付いては、認可決定確定後速やかに再開する予定の様ですが、例えば正会員権の名義書換料は従来の半額、30万円と消費税で手続きが出来るとしております。そしてこれは当面の間維持される様ですが、現時点で改定では無いとの事です。

 この度どの様な経緯から、当ゴルフ場は法的整理の道を選択したのかと言えば、資格保証金総額の内約71%に当たる約56億8,230万円が、2015年11月末に償還期日を迎えており、中でも2015年12月2日1,200万円の資格保証金返還請求に対する仮執行宣言付判決が言い渡された事は、資産に対する強制執行をも予想され、この事が引き金に成ったとしております。

 尚、本再生計画案に対する書面投票は5月24日まで、債権者集会は6月1日を予定しているとの事です。