クレステージCCは除染や廃炉関係者への施設として活用中

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 福島県のクレステージカントリークラブは、3.11東日本大震災及び東京電力福島第一原発事故の影響により、ゴルフ場としては機能しない状態が、長く続いておりました。その様な状況下で2014年暮れ頃より、福島県双葉郡楢葉町とゴルフ場経営会社である(株)ミオスなどは、同施設を福島第一原発事故に関する作業関係者の施設として活用する事で、協議に入っておりました。

 ゴルフ場施設はレストランや大浴場などを備えており、一日200人規模の来場者へサービスを提供していた事もあり、充分に転用可能な要素を持ち合わせていたのです。当面500人規模の収容を目指して協議されている様で、早くても本年秋口には当事者間による賃貸契約にこぎつけ、年内使用開始へ向けた動きが出るのではないかと思われます。

 2002年から2015年4月迄に全国で102のゴルフ場が閉鎖されたのですが、そしてその二次活用方としてはメガソーラーへの転用がほとんどと言える中で、この度のクレステージカントリークラブに於けるゴルフ場の有効利用は注目です。

 この様な転換を可能にしている要因の一つが、会員制ゴルフ場と言えども、その在籍会員が極端に少なかった事が上げられるのではないでしょうか。ゴルフ場経営会社は、順次会員への預託金返還を行っているとの事で、ゴルフ場として機能しない事に付いて、会員からの不満は皆無との事です。