小樽カントリー倶楽部で不祥事が発生

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 北海道の名門コースである小樽カントリー倶楽部で、不祥事が発生しておりました。

 ゴルフ業界紙である(ゴルフ特信)2014年2月14日付け第5628号は、小樽カントリー倶楽部を経営している(株)小樽ゴルフ場の村木重夫社長が、2014年2月6日に辞任した事を伝えており、この辞任に至った原因が、社員の不祥事であったとしております。

 2013年8月に入り(小樽カントリー倶楽部の正義を追及する会)が、会員へ宛てて当ゴルフ場に於ける不正の内容を告発し、初めて事態が明らかになったのです。告発文の内容を要約しますと下記の通りです。

 「35歳の元副支配人が会員権を偽造し、知人に売却した。購入者からの通報で事件が発覚した。既に依願退職をした元副支配人の所在は不明で、ゴルフ場の経営者は事実を隠ぺいしようとしている。と言うものです。

 当該事件は刑事事件と成っていない為に、正確な情報を把握し辛い状況ですが、当該事件を知りえる方々からの情報をまとめると、下記の概要が浮かんで来ます。

  1. 不正は1件では無く4件有ったと言われている事。
  2. 2014年2月17日時点で、刑事事件と成っていない事。
  3. 会員権購入者は倶楽部会員とはなっていない様だとの事。
  4. 会員権は偽造ではなく、未登録の予備株券を流用したものである事。

 当該事件の当事者である元副支配人は、長年同倶楽部での会員権取扱い業務に従事して来ており、地元の会員権業者で知らない人はいない程で有った様です。又、倶楽部では元副支配人以外、会員権の取り扱いに付いて、その権限も知識も無く、全てを元副支配人が掌握していた様です。

 一人の担当者が会員権業務全てを担っていた点に、事件を発生させる環境が醸成されていた様に思えるのですが、舞台となった小樽カントリー倶楽部の管理・運営体制は、決して特殊な状況とは言え無い処に、根の深さを感じると言えます。

 この様な事件の改善策としては、やはり株券の書換を証券代行業務専門業者へ依頼する事が、非現実的で有ったとしても、まず考えられる一案の様な気がするのです。或いは予備株は、作成しておかない事に、尽きるのではないでしょうか。この度の事件が、単に代表者の交代で済んでしまうのか、その決着に付いては今暫く静観していく必要有るようです。