兼松(株)は傘下の備前ゴルフクラブを整理へ

  • 投稿日:
  • by

 東証一部上場の兼松(株)は、傘下に2ゴルフ場を有しております。一つは茨城県の麻生カントリークラブで、もう一つは岡山県の備前ゴルフクラブです。その内の一つである備前カントリークラブに付いて、兼松(株)は整理する方向である事を、明らかに致しました。

 その手法は法人の新設分割により、新たに設立された法人をリゾートソリューション(株)へ譲渡する内容です。具体的には、現在のゴルフ場経営会社である東吉備観光開発(株)を分割し、備前ゴルフクラブ(株)を2013年3月29日に設立登記し、その株を譲渡すると言う手順になります。

 2013年2月現在で約800名の会員が在籍しており、その預託金額は約15億円に成ります。この預託金については、全額現会員へ返還され形式上は一旦全会員が退会する事になります。

 2013年4月1日から新たにゴルフ場経営を担うリゾートソリューション(株)は、現会員を対象にして消費税別の30万円にて、新規会員募集を行う予定との事です。この募集は預託金が無い、募集金額は全て入会金と言う、所謂プレー会員権と成ります。

 この度の兼松(株)によるゴルフ場譲渡に関して、特筆すべきは預託金問題に対して法的整理に頼る事無く、正攻法で処理した点だと言えます。原始会員より預かった預託金に付いて、何度名義が変わろうと最終名義人へ返還し、クラブを解散すると言う事は、過去多くのゴルフ場が倒産劇を繰り返す中で、なし得るクラブは少なかったと言えます。(注 1)

  • (注1)預託金を全額返還してクラブを解散した、或いは全額返還して再度会員募集を行っているゴルフ場は若干有ります。
    1、バイロンネルソンカントリークラブ(福島県)
    2、アローエースゴルフクラブ(栃木県)
    3、デイスターゴルフクラブ(千葉県)
    4、天ヶ台ゴルフ倶楽部(千葉県)     など等

 なお関連する以前の記事は、下記のリンクよりご確認頂けます。
麻生カントリークラブは名義書換料減額キャンペーンを継続


山梨県のワールドエースカントリークラブの件ですが、2013年2月6日の官報に破産事案として掲載されました。事件番号は、平成24年 (フ)第12564号 です。