激闘の2010年プロゴルフツアーを簡単に振り返り

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 2010年プロゴルフツアーもキム キョンテ選手が、賞金王を獲得し終戦しました。最後の最後まで白熱した賞金王争いで、見る者を熱くさせました。

 賞金王争いは最終戦である(ゴルフ日本シリーズJTカップ)までもつれ、石川、池田の2選手どちらかが優勝する事で、賞金王獲得の可能性を残しておりました。JTカップの結果は、藤田寛之選手が17番ホールでイーグルを奪い、猛追する谷口徹選手を突き放し優勝しました。石川、池田両選手は優勝を逃し、賞金王を獲得する事は叶いませんでした。

 本年を振り返ると、石川選手を中心とした若手グループに対して、中堅・ベテラン選手が挑む戦いの構図として読み取れます。この事を裏付ける様に、石川3勝、キム3勝、池田4勝と都合10勝しており、ツアーの約半分をこの3選手で占めている事になります。

 かつて青木、尾崎、中島の3選手が一時代を築き、プロゴルフ界は大変に隆盛を極めていました。その後3選手の力の衰えと共に、誰が勝ってもおかしくない時代が続き、見る者をつまらなくさせたと言えます。プロスポーツは、どんぐりの背比べよりも、強いものが居て、その他多くの者が倒しに行く構図が、見ていて解りやすいし興奮させるのではないでしょうか。

 石川選手の賞金王は叶わなかったものの、その実力は証明されたと言っても過言ではなく、2年続けての活躍は、石川選手がツアーのゲストだった時代に、終焉を告げたとも言えます。今後は石川選手を中心とした若手グループが、ツアーを牽引していく事に成るのではないでしょうか。

 現在のプロゴルファーは、(強ければ何をしても許される時代では無く)、(学卒がプロフィールとして紹介される時代でも無く)まさしくゴルフアスリートとして自らを律し、多くのゴルフアーの手本となる事が、求められている様に思えます。深夜まで深酒をしても予選は通ったなどと言う武勇伝、逸話は過去の事と成りつつある様です。

 来年も又、益々プロゴルフ界が繁栄する事を、祈りたいものです。尚、明日31日は当事件帖、お休みさせて頂き、新年4日より再開したいと思います。本年は多くの皆様にご愛読して頂きまして、感謝致しております。皆々様に素晴らしい新年が訪れます事を祈念致しております。