福島県の東京グレンリーフカントリークラブを所有しております(株)アコーディアAH12は、コースが完成する事無く約49万坪のゴルフ場用地を、第三者へ譲渡致しました。2010年夏の出来事でした。
当該ゴルフ場は、旧・スポーツ振興(株)のコースとして1986年に開発許認可を取得し、1997年にコース自体は、ほぼ完成致しておりました。しかしながらコース進入路問題が未解決のまま、2002年に経営会社の倒産劇となり、2005年3月より現体制と成っておりました。
当該ゴルフ場は、ゴルフ場としての機能を果す事無く、陽の目を見る事無く、第三者へ売却されました。取得者はゴルフ場としての利用を想定していない為に、2010年9月には福島県ゴルフ場開発指導要項に基づき、事業廃止手続が取られたのです。
通常ゴルフ場開発には、県の開発許認可を取得する事が、何よりも大切な第一歩と言われております。全国に100ヶ所程の予定地を想定するも、実際コースとして完成出来るのは、その内の2?3箇所です。コース用地をまとめる事が出来ずに頓挫するケースが大半で、尚且つ許認可を取得する事は、ゴルフ場が半分完成したも同然なのです。
その許認可を放棄すると言う今回のケースは、経営サイドの独自の判断によるものでは有りますが、ゴルフ場経営の難しさを物語っております。どの様にしたら利益を出せる、ゴルフ場経営が出来るのか?新たなるゴルフ場のビジネスモデルが、今正に問われているのです。