国木原GCの国木原開発(株)が民事再生へ

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 和歌山県の国木原ゴルフ倶楽部を経営する国木原開発株式会社(代表:木内栄一)は、2025年7月3日に和歌山地裁へ民事再生法の適用を申請しました。事件番号は「令和7年(再)第2号」です。

 会員約1300名が保有する預託金債権を含めた負債総額は約20億円ですが、会員による預託金返還請求はほとんど無い状況であり、また日常の資金繰りも問題なかったものの、グリーン芝の劣化に対する新たな対策を打てなかった点、芝の入れ替えにかかる費用の資金調達が出来なかったのが致命傷になったとの事。

 現木内社長は創業者よりゴルフ場の再建を託され就任した経緯があり、ある意味法的整理の機会をうかがっていたとも言えなくも無いのですが、しかしそうしなければ負の遺産を整理出来なかったほど、当該企業の台所事情は苦しかったのです。

 現木内社長は裁判所の監督下となった現在、そして解除されるまでの残り数年、代表者としての地位に留まるものと思われますが、今回の法的整理はプレパッケージ型ですので、債権者集会が開催される7月17日以降に、新たなスポンサーが明らかになるものと思われます。

 再建にあたりどの様な計画を打ち出せるのか、現木内社長と今回の法的整理にあたり、申請代理人となった弁護士法人虎ノ門スクェア法律事務所(港区虎ノ門、TEL 03-5408-1591)の栁井健夫弁護士の手腕に期待がかかります。