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ゴルフ、この一冊

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ゴルフ五番目の愉しみ

(文藝春秋)より

☆ 著   者  大塚 和徳
☆ 発 行 者  白河 浩司
☆ 発 行 所  株式会社 文藝春秋
           〒102-8008
            東京都千代田区紀尾井町3-23
☆ 連 絡 先  03−3265−1211
☆ 初版発行  1999年3月20日 (税別 定価 690円)

☆ 著者略歴 
         1934年 大分県生まれ。
               終戦まで満州国公主嶺市で育つ。
               東京大学経済学部卒業後、第一銀行を経て帝人に入社。
               フルブライト留学生としてペンシルバニア大学ウォートン・スクールで学び
               MBA取得。
               88年よりニトー・オーバーシーズ常務として英国ターンベリー・ホテルの経
               営および<ジ・オックスフォードシャーゴルフクラブ>の建設に携わる。
               現在、マネージメント・コンサルタント。
               ゴルフ歴35年。ハンディ14。



「   さて、いよいよ第五番目のたのしみだが、私自身の経験からすれば、これこそが最も大きな楽しみといえる。
   それは、十五世紀にスコットランドで現在のゴルフの原型が生まれて以来のゴルフにまつわる諸々の歴史に
   ついて、知識を深めることである。

          それらは、ゴルフクラブの歴史、ゴルフコースの歴史、その設計や建設の歴史、ゴルフの発展に寄与した種々
          の人物に関するエピソード、さらには道具、ルールの歴史である。

           ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・     」

           ━ ( はじめに ) より抜粋 ━



■ 本書に関して

 大塚和徳氏の著作であれば、概要を確認をする事無く入手しようと決めていた。タイトルはど
の様なものであれ、外れは無いと考えていたからである。

 氏は蒐集した古文書とも言える膨大な資料、それも恐らく英文が多いのだと思われるが、これ
らを読み切り整理し分析して行く作業、これらをいとも簡単に成し遂げてしまうのだと思われる。
 
 これは以前氏と交流の有る元大学教授から、その有様を伺った事がある関係から、疑う余地
は無い。その能力には、同じ人間なのかと思わせる程、驚嘆と敬服をしている。

 今回読み切った『ゴルフ五番目の愉しみ』も、期待を裏切るものでは当然なかった。この中で
氏曰く、ゴルフには五つの愉しみがあるとしている。
 1、技術習得の楽しみ。
 2、良いスコアで廻った時。
 3、有名コースでプレーする事。
 4、ゴルフを通じ多くの友人が出来る事。
 5、ゴルフにまつわる諸々の歴史について知識を深める事。

 本書の主眼も当然5番目に置かれている。これを突き詰めていくと必ず「ゴルフとは」、から「ゴ
ルフクラブとは」へ深掘りして行く事になる。その後「ゴルフコースとは」と考えだし、最終的には
「コースの設計概念」へ突き当たるとしている。

 この多くの人々が経験する思考のプロセスを、本書でもそれと同様に仕上げたと著者は述べ
ている。
 是非、多くの方々に本書を通じ、「五番目の愉しみ」に触れて頂きたいと思う。

× × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × ×

現在品切れなるも、重版の予定なしとの事。
なお表紙画像は、株式会社文藝春秋様より、ご提供頂きました。 (2020年7月)

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