「もう一度、勝ちたい!」_杉原輝雄執念の挑戦
☆ 著 者 早瀬 利之 ☆ 発 行 者 小野 寺優 ☆ 発 行 所 河出書房新社 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷2‐32‐2☆ 連 絡 先 03−3404−8611 (編集) / 03−3404−1201 (営業)☆ 初版発行 1999年7月30日 (税別 定価 1600円)☆ 著者略歴 1940年 長崎県生まれ。 1963年 鹿児島大学卒業。 『週刊文春』 で10年間ゴルフ欄を担当したほか、雑誌、テレビなどで活躍。 主な作品に 『 右手 』 『 タイガーモリと呼ばれた男 』 『 ジャンボ 』 『 名器の伝説 』 『 遥かなるスコットランド 』 『 リタの鐘は鳴る 』 『 日本オープン殺人事件 』 『 あと30ヤードのばす法 』 『 グルーム博士の基本のゴルフ 』 (翻訳) 『 金井清一の50歳からシングル 』 『 杉原輝雄・克つためのゴルフ 』 『 杉原輝雄 残された生命をいかに生きるか 』 などがある。 98年NHKで放送された 「もう一度ジャンボに勝ちたい」 では番組の取材協力を つとめた。 日本ペンクラブ会員、ゴルフペンクラブ世話人。
「 ゴルフは、自己管理さえしっかりしていれば、いつまでも戦える世界である。 自分のリズム、力で、自然を相手に闘える。 そのための第一条件は病気をしないことである。 だが杉原は、致命的な病気を抱えている。 前立腺ガンである。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「 ああ、もう一度勝ちたがっている。 老狼敗れず。 噛みつき、吠える日は近い ・ ・ ・ 」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」 ━ ( プロローグ ) より抜粋 ━
■ 本書に関して
本書は、著者がプロゴルファー・杉原輝雄へ密着取材をしたドキュメンター、 とでも言うべき一冊である。 ガンと言う病魔に侵されながらも、ツアーでの優勝を目指して闘う杉原プロの姿が、生き生きと描かれている。 杉原プロが如何にファン思いであるか、如何にスポンサーを大切にしているか、如何に仲間を大切にしているか、そして何よりも家族を大切にしているかが、手に取る様に理解出来る。 関係者を大切にすると言う事、その究極的行為は、如何に自分がツアーで良い成績をだすか、優勝するかだ、と信じて杉原プロは闘う。 ガンに侵された者にとっての闘いは、過酷の一言だ。 そして読む者にとっても、その壮絶さが如実に伝わってくる。 目に見えて落ちて来る飛距離は、如何ともし難い。 このハンデに打ち勝とうと、関西から東京府中まで出向いて、トレーニングに励む日々だ。 私は本書に描かれている杉原プロの、闘いを読み終えて思う。 どうしてガン手術を受けなかったんですか。 前立腺ガンを克服して、日常生活を送っている方は、沢山、沢山いますよ。 あなたにはまだまだゴルフ界で果たさなければ、あなたで無ければ出来ない事が、山ほど有ったんではないですかと。 しかしそれが闘うプロゴルファー・杉原輝雄の、勝負に賭ける男の生き様だったのでしょう。 「もう一度、勝ちたい!」 と執念の闘いを挑む勝負師・杉原、そして勝たせてあげたいと、熱い思いを秘めての密着レポートは、読む者をも熱くさせる。× × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × ×尚、本書は品切れ状態なるも、重版予定未定との事。(2015年4月)☆ 株式会社 河出書房新社 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷2-32-2 TEL 03-3404-1201
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