レジェンド前夜のアクシデント_麻倉GC稲田支配人大阪へ急行

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asakura_inadashihainin_tact-top.jpg2015年5月中旬に千葉県の麻倉ゴルフ倶楽部・稲田康男支配人を訪ね、2015年ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント開催に於ける、舞台裏のお話を伺って参りました。                                                                 そこには本戦前夜の息も詰まりそうなドラマが、展開されていたのです。

                                           【 ご経歴 】                                                                2012年04月 関西カントリークラブより麻倉ゴルフ倶楽部へ赴任                                                  2013年04月 麻倉ゴルフ倶楽部 副支配人                                          2014年04月 麻倉ゴルフ倶楽部 支配人

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編集長_奥田プロのゴルフバッグが、本戦前に大阪へ誤配されたそうですね。                                                                  稲田氏                                                                                          そうなんです。5月8日の夜8時50分頃だったと思います。突然キャディーマスターから連絡が入ったんです。 悲壮な声で(支配人やってしまいました。明日からの本戦にクラブが間に合いません。どうしましょう?)との事。

話を良く聞けば、奥田プロのクラブが入ったキャディバックを、夕方に大阪へ送ってしまったとの事でした。8日の金曜日私は大会の前夜祭に参加していまして、終了したのが8時30分頃でした。前夜祭の開催場所は成田だったんですが、私は社宅の在る方面へ帰宅すべく車で移動中に受けた連絡でした。

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編集長_びっくりですよね! その後どうされたのですか?                                                                           稲田氏                                                                                     先ず次の件を確認する様、指示しました。                                                                      1、クラブが今何処にあるのか?                                                                                  2、取り戻すには、どうしたら良いのか。                                                                      3、このミスは、なぜ起こったのか?

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編集長_その結果はどうでしたか?                                                                                稲田氏                                                                               確認出来たのが9時半か10時頃でした。7時半頃に集荷されて、クラブを載せた車両は、現在大阪へ向かって走行中との事でした。

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編集長_その様な事態に対して、どうしようとお考えに成られたんですか?                                                               稲田氏                                                                                  私が出した結論は、取りに行くしかないだろう、と言う事でした。                                                              当日の夜は、大会関係者が明日の本戦に備えて、多くの方が夜遅くまで作業されていました。その中のある関係者へ相談したところ、奥田プロ仕様に近いスペックのクラブを、契約メーカーへ連絡を取って準備して頂く様に、その方が動いて下さったのです。

しかしプロゴルファーの方にとってクラブは、大切な相棒だと思いますので、私が取り戻すべく行動する事が、最善では無いかと言う結論に、私自身至ったのです。幸いにも私は支配人と言う立場ですが、具体的な明日の仕事が待っている訳では有りませんでしたので、行動し易かったんです。

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編集長_実際にご自宅を出られたのは、何時頃でしたか?                                                              稲田氏                                                                                      はっきりとした記憶は無いのですが、10時半過ぎだった様に思います。

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編集長_いざ大阪へ、とは言え突発的出来事ですから、ご準備も大変ですよね。                                                     稲田氏                                                                                      そうですね。車のガソリンを満タンにして、当座のお金はコンビニを利用して、そして帰りの飛行機用としてクレジットカードの不備がない事、などなど様々な事を想定して出来る限りの事はしたと思います。

深夜とも言える時間帯から、関係先への連絡が上手く取れない状態でした。宅配業者さんの集積センターもその一つでしたが、私はゴルフ場で待機しているスタッフへ、集積センターへ FAXを入れてもらう事にしました。                                                                           (今、そちらへ向かっています。奥田プロのクラブをそちらで回収したい。回収したいものの内容はこれこれ ・ ・ ・ と言う旨のものでした。

この様な作業一つにしても、宅配業者のスタッフの方々には、大変お世話に成りました。電話番号やFAX番号の確認、私が何処へ向かったら良いのかなど、夜遅くまでご協力頂きました。

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編集長_最寄りの高速へ入られたのは、何時頃ですか?                                                                稲田氏                                                                            そうですね。おそらく11時頃ではないでしょうか。

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編集長_どの様なスケジュールを想定されましたか。                                                                  稲田氏                                                                             キャディマスターと様々なケースを想定して、計画を立てました。大阪発の飛行機は何時だろう?                                                           何時に羽田に着くのだろうか?                                                                       羽田からコース迄の所要時間は? 道路の混雑状況は?

その様な中で、7時10分大阪伊丹発の飛行機に、乗らないといけない。逆算してその時間が、見えて来ました。

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編集長_では何時に大阪住之江の集積センターへ着けば良いのでしょうか?                                                稲田氏                                                                                 カーナビは朝の六時に到着する、との予測でした。それでは、間に合わない。六時若干過ぎにクラブが見つかったとしても、7時10分の飛行機へは物理的に不可能でした。しかし出来る限りの事はしなければ、との思いで高速を走っていました。

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編集長_実際に住之江の集積センターへ着いたのは、何時でしたか?                                                           稲田氏                                                                             4時過ぎでした。深夜と言う道路事情にも大きく左右されたと思いますが、本当にラッキーでした。5時間少々で着きました。

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編集長_直ぐにクラブは見つかりましたか?                                                                  稲田氏                                                                                     4時半頃にクラブを見つける事が出来ました。

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編集長_早いですね。                                                                     稲田氏                                                                                      そうなんです。これは宅配業者さんと、兄妹のおかげなんです。

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編集長_どの様な事ですか?                                                                             稲田氏                                                                            私は大阪出身でして、兄妹が現在も大阪に居るんです。事前に兄妹へは、連絡を取っておりました。その兄妹が3時30分頃にはセンターへ着いておりまして、宅配業者のご担当者と一緒に探してくれていたんです。

ゴルフ場から送ったFAXを元に、センターのご担当者も(何とかしましょう!)と言って、大変ご熱心に探して頂き、本当に感謝しています。

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編集長_では、無事に飛行機に乗れましたね。                                                                   稲田氏                                                                                はい、乗れました。センターから伊丹空港までは、私の車で兄妹と共に向かいました。車は兄妹へ預けて、私は予定していた飛行機へ乗る事が出来たんです。

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編集長_しかし良く飛行機の席を確保出来ましたね。                                                                稲田氏                                                                               そうなんです。本当にラッキーな事が、続くと思いました。伊丹空港でチケットを購入しようとしたのですが、私が乗らなければならない便は、ほとんど空席が無い様な状況だったんです。                                                      

しかし係の方から、1,000円だけ高い席なら数名様分は、まだ空席が有ると言われたんです。助かりました。尚且つその席は、出口に近い席でしたので、羽田で速やかに出る事が出来ました。更に羽田でキャディバッグを、いち早く受け取りたい旨を、係の方に伝えました。無理は承知でお願いしますと。

そうしましたら羽田では、ほとんど待つ事無くバッグを受け取る事が出来たんです。またまた、ラッキーな出来事でした。

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編集長_羽田には何時ごろ、着いたのですか?                                                                    稲田氏                                                                                      8時15分頃です。

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編集長_羽田からはどの様にして、コースへ向かわれましたか。                                                       稲田氏                                                                               首都高速経由、東関道で帰って来たのですが、事前にキャディマスター室のスタッフが、羽田で待機してくれていました。羽田でスタッフとスムースに落ち合えないタイムロスは、ここまでのラックが無駄に成りますので、細心の打ち合わせをしていました。

例えば、誰が来てくれているの?ETCカードは大丈夫ですね?現金の持ち合わせは?車は何?羽田の何処で待機していますか?道路の混雑状況は?等などです。

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編集長_羽田を出発したのは、何時頃ですか?                                                          稲田氏                                                                                    8時30分には羽田を出発出来たと思います。事前の打ち合わせが、功を奏してスムースにスタート出来たと思います。

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編集長_コースに着いたのは、何時頃ころですか?                                                         稲田氏                                                                                 9時20分から25分頃に、着く事が出来ました。約55分で着く事が出来ました。道路状況も事故渋滞などが幸い無く、本当に助かりました。

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編集長_奥田プロへクラブを手渡せたのは、何時頃ですか?                                                       稲田氏                                                                                    9時半頃です。奥田プロのスタート時間は、10時10分ですから、その40分前に手渡す事が出来ました。様々なラックが重なった事も有り、感無量でした。最初から無理は承知で行動したのですが、奇跡と言っても良いくらいの結果でした。

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編集長_奥田プロの反応は、如何でしたか。                                                               稲田氏                                                                                      プロは朝の時点で、私が大阪へ向かった事、そして帰路の途中である事を、フロントスタッフから聞いていた様です。プロには次の様なお言葉を頂きました。

(そこまでしてくれなくとも、良かったのに。朝、支配人が動いて頂いている事を知って、涙が出る程嬉しかった。                                           何も遅れていませんよ。僕の朝の練習ルーティンは、40分前から開始しますから、普段通りです。                                                          届けてくれてありがとう!僕は貸しクラブでも問題無いと、思っていましたよ。気にしないでね。)

逆に我々スタッフが、奥田プロからお気遣い頂いてしまいました。

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編集長_初日、奥田プロの成績は、5位タイでしたね。                                                          稲田氏                                                                                     そうなんです。アクシデントが試合に大きく悪影響しなかったと言うか、奥田プロの精神力が強いと表現すれば宜しいのか、兎に角うれしかったですね。私は密かに、もしかしたら優勝が有るかもしれない、と考えてしまいました。

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編集長_実際、奥田プロは優勝してしまいましたね。                                                           稲田氏                                                                             そうなんです、そうなんです!二日目の朝、私はプロに調子はいかがですか? と尋ねましたら、全く問題ないとのお応えでした。                                                                               (頑張って来るねと私に元気なお声をかけて頂いてから、ティーングランドへ向かわれた奥田プロを見て、クラブを取り戻せて本当に良かったと、何度も何度も胸をなでおろしました。

そうしましたら結果は優勝ですから、アクシデントに見舞われた奥田プロが優勝したんですから、まるでドラマの様な出来事の連続で、私自身生涯忘れる事の出来ない3日間に成りましたね。

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編集長_奥田プロが優勝争いしている時点では、気をもんだんでは有りませんか。                                                   稲田氏                                                                                   頑張って下さい、と心の奥底で私は願っていた様に思いますね。大会関係者として特定の選手のみを応援する事は、宜しくないと言う点を重々理解していましたが、今振り返るとその様な心理状態だったなと思いますね。

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編集長_奥田プロと接されて、どの様な方でしたか。                                                         稲田氏                                                                                       奥田プロは優勝後の帰り際に、私どもの事務所を尋ねて来られました。そこでプロとは様々なお話をさせて頂いたのですが、スタッフ一同この度の優勝に感動し、今後もご活躍して頂きたい旨を申し上げましたら、プロが涙を流されたんです。本当に情に篤い方だ、と思いました。

今回のアクシデントは、奥田プロに頑張って頂き優勝したので美談に成りましたが、成績が悪かったら私共のミスが大会の汚点に成っていた可能性が有ります。奥田プロには、感謝してもしきれません。

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編集長_ところで、この度のレジェンドに対する評価は、如何でしたか。                                                           稲田氏                                                                                      大会運営実行委員会の方からは100点です、とおほめのお言葉を頂きました。又、ギャラリーの方で、事故に合われた方もいませんでしたので、本当に良かったと思っています。

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編集長_会員の方の反応は如何ですか。                                                                            稲田氏                                                                                   当クラブは会員制ですので、大会期間中会員の方がラウンド出来ないと言う点に付いて、申し訳ない気持ちで一杯です。当然会員の方の入場は無料ですし、ご同伴の方一名様に付いても無料です。更に今年から来場した会員の方へは、昼食券を配布しました。

会員の方の満足度を下げない様、努力しています。

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編集長_会員の方が、プロアマに出場出来ますか。                                                          稲田氏                                                                                    残念ながら出来ません。しかし本戦へは、3名の方が出場出来ます。これにはお申し出が必要で、今年も3名の会員の方が出場されました。

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編集長_レジェンドはチャリティー大会でも有る訳ですが、参加者の皆さんの反応は?                                                     稲田氏                                                                                    参加プロのみならず著名人の方も、チャリティーに関する意識は高いです。当然東急グループとしてもチャリティーに関しては、積極的に関わっております。                                                                    例えばチケット収入の一部もそうですが、大会のホールインワンに200万円を協賛しておりまして、もし出なかった場合は千葉県の子ども病院へ全額寄付しております。

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編集長_最後にこの度の出来事を振り返って、思うところをお聞かせ下さい。                                                         稲田氏                                                                                       このチャリティー大会を東急グループの中でも、特に麻倉ゴルフ倶楽部で開催出来る事を、私は誇りに思っています。倶楽部スタッフは、皆どの様にしたら会員満足度が上がるのか、シンプルに考えております。

この普段の積み重ねが、今回のアクシデントに対しても、即応出来た要因では無かったかと振り返っています。ミスに対する改善は当然必要なのですが、起こってしまった事に対する対応力が、今回問われた様に思います。

後も人とソフトで、勝負して行きたいと考えております。

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編集長_本日はお忙しい中、長時間に渡り、誠にありがとう御座いました。

asakura_inadashihainin_tact-2.jpg連絡先                                                     麻倉ゴルフ倶楽部                                                       〒285‐0077                                                                   千葉県佐倉市内田670                    

TEL 0434-98-6630 / FAX 0434-98-6633

                                                              


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