文士のゴルフ
☆ 著 者 大久保 房男 ☆ 発 行 者 唐澤 明義 ☆ 発 行 所 株式会社 展望社 〒112-0002 東京都文京区小石川3丁目1番7号 エコービル202号☆ 連 絡 先 03−3814−1997 (TEL) / 03−3814−3063 (FAX)☆ 初版発行 2000年10月24日 (税別 定価 1,800円)☆ 著者略歴 1921年 紀州熊野に生まれる。 伊勢の県立津中学から慶應義塾大学国文科に進み、折口信夫に師事する。 1943年 学徒出陣で出征。 1946年 慶應義塾大学卒業。 1946年 講談社入社。 1955年 〜1966年まで 「 群像 」 編集長 著書 『 海のまつりごと 』 ( 芸術選奨文部大臣新人賞 ) 『 文士と文壇 』 『 文士とは 』 『 人間魚雷搭乗員募集 』 など。
「 文壇にゴルフ・ブームが到来して、 共にゴルフを楽しむ会がいくつも出来たが、文士が最も多く参加してい て、長く続き、月例会をきちんとやっていたのは、青蕃会とPGAと丹羽学校であろう。 昭和十一年創立の青蕃会と十二年創立のPGAは今も健在である。 丹羽学校は昭和37年に創立し、平成七 年に閉校した。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 丹羽学校が閉校した時、その歴史を書くようにすすめられた。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」 ━ ( あとがき ) より抜粋 ━
■ 本書に関して
本書・「 文士のゴルフ 」 は、副題として (丹羽学校三十三年の歴史に沿って) と有る。 その副題通り著者は、丹羽学校の創設間も無くから、閉校までの33年に深く関わっており、この歴史を中心にして、又通じて文士のゴルフとは、どの様なものであったかを語っている。 それは著者も端的に語っている様に、文士のゴルフは決して紳士のゴルフとは、言い難いもので有ったかも知れないが、その品格あるゴルフはとても魅力的で有った、としている。 文壇のゴルフブームは、様々な会として具現化した。 その中でもやはり昭和11年 (1936年) に創立された青蕃会、昭和12年 (1937年) に創立されたPGA、更には昭和37年 (1962年) に創立された丹羽学校が、 文壇ゴルフを代表する会で有り、有ったのだ。 PGAの入会条件は、ふるっている。 「 品性高潔にして技倆拙劣なる者 」 で無ければ入会出来ないのだ。 その入会に関する可否は、全会員が碁石を握り袋の中に入れて行き、否認である黒石が一つでも入っていれば、入会拒否なのだ。 丹羽学校は丹羽校長の寛大さとは別に、創立者である柴田錬三郎、源氏鶏太の両氏が、入学許可を決めていた。 当初の生徒は、阿川弘之、井上友一郎、井上靖、岩田専太郎、源氏鶏太、柴田錬三郎、高橋義孝、富田常雄、水上勉、近藤啓太郎、新庄得甫の諸氏であった。 作家を中心にした丹羽学校、その学校に集まってくる作家のエピソードが満載で、読んでいて大変に楽しい。 作家であるが故に発言も又言葉巧みで有り、こんな表現方法も有ったのかと、思わず微笑んでしまう。 知的ゴルフと言えばそれまでだが、まさしく品性を感じさせてくれる一冊だ。× × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × ×尚、本書は好評に付き販売中との事。(2015年4月)☆ 株式会社 展望社 〒112-0002 東京都文京区小石川3丁目1番7号 エコービル202 TEL 03-3814-1997 / FAX 03-3814-3063
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