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ゴルフ、この一冊

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夢のゴルフコースへ 〜 スコットランド編 〜

☆ 著 作 者  伊集院 静
☆ 写   真  宮本 卓
☆ 発 行 者  稲垣 伸寿
☆ 発 行 所  株式会社 小学館
           〒101-8001
            東京都千代田区一ツ橋2−3−1
☆ 連 絡 先  03−3230−5438 (編集) / 03-5281-3555 (販売)
☆ 初版発行  2012年7月11日  (税別 定価 895円)

☆ 著者略歴  1950年 山口県生まれ。
            1972年 立教大学文学部日本文学科卒業
            1981年 『小説現代』誌上に『皐月』を発表し、文壇デビュー。
            1987年 『愚か者』の作詞により、日本レコード大賞を受賞。
            1991年 に『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞受賞。
            1992年 に『受け月』で107回直木賞受賞。
            1994年 に『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞受賞。
            2002年 『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞受賞。

☆ 写真家略歴
            1957年 和歌山生まれ。
            アサヒゴルフ写真部を経て1984年に独立。
            1972年立教大学文学部日本文学科卒業
            個展として青木功写真展(横浜高島屋ギャラリー)
            タイガーウッズ写真展(新宿三越ギャラリー、サンフランシスコ・エンバカデロセンター)
            丸山茂樹写真展「勝利への予感」(日本橋三越本店1階)
            世界のゴルフコース(銀座電通ギャラリー)
            「名匠・マッケンジーの遺産」、「初めにリンクスありき」(神田ヴィクトリアゴルフギャラ
            リー)など。
            第2回ジョニーウォーカー・ゴルフジャーナリスト・アウォード最優秀写真賞受賞。
            2002年よりPebble Beach Golf Linksの専属フォトグラファーに。
            全米ゴルフ記者協会会員。




「   二年と数ヶ月に渡って、スコットランドのゴルフコースを旅した。
    その間、週刊誌パーゴルフでの取材を含めて七度、スコットランドの地を訪れた。
    楽しい旅であった。・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
    ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
            スコットランドのリンクスコースをラウンドしたことで、私のゴルフの考えは少しかわった。
                                              ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  」

           ━ ( ゴルフは人格である。 ) より抜粋 ━




■ 本書に関して

 著者による (夢のゴルフコースへ) は、4編有り今回私が読んだのは、スコットランド編。
 本著も又、2008年12月に(株)学習研究社より単行本として出版されたものを2012年7月に
(株)小学館より文庫版として、改めて出版されたものだ。
 先に紹介させて頂いた米国東海岸編は、両出版社からのものを手元にし、見比べると言う作
業をした。
 今回は、学習研究社版の入手が難しかった為に、 取り寄せて比較すると言う作業は、行わな
かった。

 今回著者が紹介している10コースの内、9コースがリンクスコースで、1コースが丘陵コース。
 スコットランドのリンクスコースは、一般的にゴルフの聖地等と表現されている。
 名プレーヤーとして評価の高いアメリカのトム・ワトソンは、
 「 世界の5大陸のすべてのゴルフコースの中で、ロイヤルドーノックは屈指の名コースだろう。
   私はこれ以上のコースでプレーしたことがない。
   これは自然の生んだ傑作そのものだ 」  ━ 本文中より抜粋 ━
                                               と表現している。
 この表現に職業ゴルファーとしてでは無く、一ゴルファーとしてトム・ワトソンが感じたものを、
読み取れる様な気がする。

 著者の思考は、米国東海岸編より以上に、哲学的に成っている。
 100年以上の歴史を有し、多くのプレーヤーを受け入れてきたコース、そしてそのゴルフ場が
その土地に於いて人々の生活の一部に成っている事、 ゴルフ場がその土地の風景の一部に
成っている事、などなどが巧みな筆致で表現されている。
 
 本著の中に数多く出て来る宮本卓氏の写真も又素晴らしく、 思わず見入ってしまい、筆者の
文章と分けて考える事が出来ない。宮本氏の写真は、読者の想像力を更に更にかきたて、とに
かく美しい。

 私はこの度、伊集院静氏の著作2冊を読破し、 読者を引きずり込むその文章力に魅了され、
ファンと成ってしまった様だ。

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尚、本書は好評に付き販売中との事。(2015年4月)
☆ 株式会社 小学館
  〒101-8001
  東京都千代田区一ツ橋2-3-1


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